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カグライブ!~三人の転入生~

「おおーーーっ!!!」
 七月一日。初夏の竹丘学園、二年J組の教室は歓声に包まれた。
 朝のホームルームで担任の田中先生が連れてきたのは、三人の女生徒だった。
 ――二年生で唯一の工科クラス、J組。
 八割が男子という飢えた狼たちの前に、転入生として女生徒が三人も並んだのだ。教室が色めかないわけがない。
 しかも、三人ともなかなかのルックスを有している。
 僕、笠岩調(かさいわ しらべ)はクラス委員長として、ドキドキしながら三人の様子を眺めていた。

「じゃあ、端から一人ずつ自己紹介してもらおうか」
 先生の太い声が教室に響く。
 すると、教室の入口に一番近い亜麻色のショートボブの女生徒が、僕たちに背を向け、黒板に名前を書き始めた。

『犬塚かぐや』

「かぐや?」
「平仮名かよ……」
 なんて古風な名前なんだと騒つく教室。僕は彼女の後ろ姿を凝視する。
 真新しい夏服のスカートをすでにかなり短くしているし、髪も染めているとしか思えない。
 名前を書き終わってスカートの裾をひるがえしながら振り返った彼女の挨拶も、容姿と同様ぜんぜん古風じゃなかった。
「うち、いぬづか、かぐやっていうんや」
 関西弁?
「出身は奈良県やけど、みなさんよろしくなー」
 目はクリッとして、鼻も丸っこく人懐っこそうな印象だ。見た目は軽いが、意外と面白いやつかもしれん。
 犬塚さんがペコリとお辞儀をすると、今度は隣の黒長髪で眼鏡の女生徒が黒板を向いて名前を書き始めた。

『瀬礼根かぐや』

「ええっ、またかぐや!?」
「こっちも平仮名だぞ」
「名字はなんて読むんだよ!?」
 どよめく教室に動じることなく、美しい姿勢のまま瀬礼根さんは名前を書く。身長は三人の中で一番高い。字もすごく綺麗だった。
「私は、せれね、かぐやといいます」
 振り返って、深々とお辞儀をする瀬礼根さん。名字はせれねって読むのか。
「よろしくお願いいたします」
 なかなか礼儀正しい人らしい。さっきの犬塚さんよりも、かぐやって感じがする。眼鏡の奥の切れ長の瞳は、ちょっとキツそうだけど。
 そして三人目の女生徒。
 身長は一番低く、髪も肩にかかるくらいの黒髪だが、前髪が長くて表情がよく見えない。神秘的な感じもするけど、チョークを持つ手は震えている。案の定、黒板に字を書こうとしたらチョークを落としてしまった。
「頑張れ!」
 誰かが掛けた言葉にビクリとする女生徒。黒髪を揺らしながらチョークを拾って、やっとのことで名前を書き始めた。

『藤野かぐや』

「マジかよ……」
「三人ともかぐや!?」
「そんなことってあるかよ」
 教室のざわつきはなかなか収まりそうもない。藤野さんは、恐る恐るこちらを向いた。
「ふじの、かぐや……」
 消えてしまいそうな声でひとこと名前を告げると、そのまま顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。前髪の隙間からチラリと見えた二重の瞳は、なかなか印象的だったけど。

「みんなもビックリしただろ? 三人とも同じ名前で」
 三人の挨拶が終わると、先生が興奮気味に切り出した。
「今まで何人も転入生を受け入れてきたけど、こんなことは初めてだ」
 そりゃ、そうだろう。
 しかも、三人とも平仮名の『かぐや』だなんて、その確率は天文学的数値に違いない。
「本当は、名前の所以なんかも紹介して欲しかったんだけど、藤野が緊張しているようだからまた今度にしようか?」
 先生は、うつむいたままの藤野さんを見る。
 すると、犬塚さんがさっと手を挙げた。
「うち、簡単やで。実家が家具屋さかいな」
 んな、アホな。
 実家が家具屋だからって、まんまじゃないか!?
 いきなり教室が笑いに包まれる。クラスメートの心をぐっと掴んだ彼女は、さらに畳み掛けた。
「みんなも知ってるやろ? 犬塚家具やで。家の人にも宣伝してや」
 おお、犬塚家具なら知ってるぞ。それって有名じゃないか。
 教室の笑いがざわつきに変わると、隣の瀬礼根さんが手を上げる。彼女の透き通る声が教室に響き渡った。
「私の両親は宇宙工学者で、名前の由来は月周回衛星『かぐや』です!」
 ほお、こちらはエリート科学者の血筋だな。
「かぐやの最大の功績は、月の凸凹を正確に測量したことなんです」
 瀬礼根さんは犬塚さんに負けじと、かぐやの宣伝を始めた。
 そしてクラスの興味は、最後の藤野さんに集中する。
 うつむいたままの彼女は、赤い顔をさらに真っ赤にしながら、必死に声を絞りだそうとしていた。
「わ、わ、わた、わた、わたしは……」
 限界だった。
 藤野さんはいきなり走り出し、教室を飛び出してしまった。

 ◇

 その後、先生が藤野さんを探しに行ったりして大変だったけど、なんとか一日の授業が終了する。
 そして放課後。
 クラス委員長の僕は、なぜだか理事長室に呼ばれていた。
「失礼します。笠岩です」
「おお、入りたまえ」
 理事長室に入ると、ゆったりとした三人がけの応接ソファーが二脚対面しており、すでに五名の人物が座っていた。
 真ん中に白髪の理事長、左隣に担任の田中先生だ。
 向かい合って座っているのが、犬塚さん、瀬礼根さん、藤野さん、つまり三人のかぐや。
「こっちじゃ、こっち」
 生徒側に腰かけようと椅子を探していると、理事長が右横の空いているソファーを指差す。
「気にせんでええ、ここに座りたまえ」
 理事長に言われたら仕方がない。
 僕は恐縮しながら、理事長の右隣に腰掛けた。齢七十くらいに見えるが、語気に衰えは感じない。
 すると田中先生が切り出した。
「今日は理事長から、君たち四名に直々にお話があるそうだ」
 理事長は改まってゴホンと咳払いする。
「君たちに集まってもらったのは他でもない。一つお願いがあるんじゃ」
 お願い?
 一介のクラス委員長と今日転入したばかりの三人の女生徒に、何をお願いしようというのだろう。
「とあるライブに出てほしい」
 ライブ?
 それって、唄を歌ったり踊ったりするスクールなんとかってやつ?
 女子三人は見栄えすると思うけど、僕は役に立たないぞ、きっと。
「実は、幼馴染の松池工科高校の会長と言い争いになっての、もう君たち四人をエントリーしてしまったんじゃ」
 なんだって!? 僕たちには事後承諾ってことか?
 冗談じゃない、クラス委員長だからって僕を巻き込まないでくれ。
「それで理事長、それはどんなライブなんですか?」
 田中先生が訊くと、理事長は鼻息を荒らげた。

「カグライブじゃ!」

 三人のかぐやの表情がはっと変わる。
 田中先生も息を飲んでいた。
 って何? カグライブって何?
「そこで優勝できなければ、君たちが通っている場所は無くなると思ってくれ」
 ま、まさかの負ければ終わり宣言!?
 僕たちは真っ青になって顔を見合わせた。

「無茶苦茶や。カグライブの全国大会は、すごいレベルなんやで!」
 思わず犬塚さんが叫んでいた。
 カグライブがなんなのかわからないが、相当無茶なクエストらしい。
 すると理事長は、僕らの反応を楽しむように付け加える。
「なにも全国大会とは言っとらんよ。県南大会で松池工科を倒して優勝してもらえばええ」
 なんだよ、全国大会じゃないのかよ。
 犬塚さんもガクっときたのだろう。いきなり溜飲を下げていた。
 しかし今度は、瀬礼根さんが理事長に噛み付く。
「県南大会と言えど、先ほどおっしゃられた松池工科や梅野実業など、この地区には強豪校が揃っています。私たちは今日転入したばかりなのに、いきなり廃校だなんて、それってあんまりです」
 そうだ、そうだ!
 僕だって廃校は嫌だ。転入したばかりの彼女たちにとってはなおさらだろう。そもそも廃校になったら、通うところが無くなっちゃうじゃないか!
 理事長はニヤニヤ笑ったまま、さらに言葉を付け加える。
「だから廃校とは言っとらんよ。君たちの工科クラスが無くなるだけじゃ。カグライブの地区予選すら突破できないんじゃ、そんな工科クラスはいらんじゃろ?」
「…………」
 するとみんな黙り込んでしまった。
 カグライブがなんなのかわからないが、理事長の言うことは至極正論であるらしい。
 というか、ちっちゃい! ちっちゃいよ。
 全国大会で優勝できなければ廃校、なんてドラマチックな展開かと思ったら、県南大会で隣の高校に勝てなければ工科クラスが無くなるだけだって?
 まあ、僕は工科でも普通科でも、どっちだっていいんだけど。
「でも、大丈夫!」
 予想以上に意気消沈してしまった場を危惧したのだろうか。理事長がいきなり声を張り上げた。
「わしは、カグライブのために三人のかぐやを召喚した」
 召喚……って?
 つまり理事長が、目の前の三人を呼び寄せたってこと?
「犬塚さん、瀬礼根さん、藤野さん。この三人は、わしが全国を回ってスカウトした逸材じゃ。それぞれ家具作りに特化した特殊能力を持っておる。彼女たちが転入したからには、優勝は間違いなしじゃ!」
 すかさず田中先生が質問する。
「あの、理事長。クラスを監督する者として質問してもよろしいですか?」
「おお、なんじゃ?」
「この三人の特殊能力とは一体?」
 僕も気になるところだ。
 理事長もその質問を待っていたのだろう。自分の目のつけどころを自慢するかのごとく、鼻高々に説明を始めた。
「まずは犬塚さんじゃ。彼女は有名家具販売店のご令嬢で、人脈もあり、材料の調達にも顔が効く。そして家具作りは幼少の頃からの手練れじゃ。この業界で、これ以上の若手人材はおらん」
 その説明を聞いて、彼女はまんざらでもないという表情をする。
 まあ、これは納得だ。犬塚家具といえば日本を代表する大手だから、その後継者が仲間であるのは心強い。
「そして瀬礼根さん。彼女の目測は誠に正確じゃ。一ミリの誤差もない。これは家具作りに相当のアドバンテージとなる。そうだ、ちょうどいい。その実力を皆さんに見せてあげるのじゃ!」
 理事長がそう言うと、瀬礼根さんは「わかりました」と静かに返事をする。
 そして、こちらの様子を窺いながら、手探りで右隣の犬塚さんの膝上に手を伸ばし――ピラッと彼女のスカートをめくった。
「ちょっ、ちょっとなにするん!?」
 慌ててスカートを抑える犬塚さん。
 み、見えてしまった。健康的な張りのある太ももと、スカートの深遠に潜むピンク色の布地が……。
 で、でも、しょうがないぞ。だって、あんなに短いスカートでゆったりとしたソファーに座ってるんだから。
「理事長、顕著な隆起を観測しました」
 怒れる犬塚さんに気を向けることもなく、静かに報告する瀬礼根さん。
 りゅ、隆起って……まさか!?
「ほお。やはり観測できたか。その変化量を報告するんじゃ」
「わかりました。変化量は理事長ゼロミリ、田中先生一ミリ、笠岩君十ミリです」
 そ、そ、それって……。
 そりゃ、見ちゃったよ。でも見ちゃったら、そうなるのは当然じゃないか。健康的な男子なら。
 でも、こんなのヒドい。みんなの前で値を示してあからさまにするなんて、教育者がすることじゃない。
 唯一の救いは、犬塚さんと藤野さんが状況をあまり理解していないことだった。犬塚さんはまだ瀬礼根さんを睨みつけてブツブツ文句を言ってるし、藤野さんに至っては瀬礼根さんの影で何も見えなかったようで、不思議そうに首をかしげている。
「どうじゃ? 正確じゃろ? 笠岩君」
「…………」
 お願いだから僕に振らないでくれ!
 ていうか、瀬礼根さんも何見てんだよ!?
 僕は恥ずかしくて何も言うことができなくなり、黙ってうつむいた。顔もきっと真っ赤になっているだろう。
「ほっほっほぉ、黙り込むってことは正解じゃな。若い、若いのぉ」
 ていうか、あんなシーンを見せつけられたのに、ほとんど隆起しない理事長や田中先生の方がヤバいんじゃないの? 正しい教育者――なのかもしれないけど、男としては終わってるよ!
 顔を上げることができない僕をよそに、理事長は話を続ける。
「そして最後の藤野さん。彼女は、秘密のかぐや属性を持っておる」
 秘密のかぐや属性?
 なんだよそれ。というか、もうどうでもいいよ。
「しかし彼女は、その特殊能力を自分自身で引き出すことができない。それができるのは、笠岩君、ただ一人なんじゃよ」
 頼むから僕はほっといてくれ……って、えっ? 僕がただ一人の存在!?
 いや、ダメだ、ダメダメ! どう考えたって釣り文句じゃないか。
 だって彼女と僕は、今日初めて会ったばかりなんだぞ。そもそも肝心の僕が何もわかっていない。
 そろりそろりと顔を上げると、藤野さんも僕と同じようにうつむき加減で顔を赤らめていた。前髪が邪魔で、表情は相変わらずよくわからない。
「だからこの四人が揃って、笠岩君が藤野さんを覚醒させれば、絶対勝てるはずなんじゃよ」
 なんだか僕たちは、理事長の個人的な道楽に利用されているような気がする。
 それよりも僕には大きな疑問があった。
「あの、一つ質問してもいいですか?」
 僕は顔を上げて理事長に尋ねる。
「なんじゃ? 笠岩君」
 その質問が場を凍らせてしまうことを知らずに。
「カグライブって、何ですか?」

 ◇

「あんた、ホンマにカグライブ知らんの? 工科クラスの委員長やのに」
 一時間後、街の喫茶店で僕は犬塚さんに説教されていた。
「私も呆れましたわ。委員長というのにカグライブを知らないなんて!」
 今度は瀬礼根さんが畳み掛ける。
 頼むから僕をいじめないでくれよ。本当に知らなかったんだから。喫茶店のお客さんも、こちらの騒ぎを見てるじゃないか。
 戦略会議と称してこの喫茶店にたどり着いた僕たち四人は、店の中ですでに浮いた存在になっていた。
「ふん! ふん!」
 すると藤野さんが鼻息を荒らげながらスマホの画面をこちらに向ける。
 そこには、カグライブのホームページが表示されていた。

 なになに……。
 カグライブは、家具作りの技術とスピードを競うコンテストです。
 だって!?

「全国から、家具作りを学ぶ高校生が出場するんやで」
「今年の課題は、椅子って聞いてますわ」
「んんんんん!」
 藤野さんが示すページには、今年のカグライブのルールが記されている。

 各校で用意した材料を用いて、制限時間内に椅子を一脚、製作していただきます。
 制限時間は二時間、メンバー構成は一チーム四人です。
 三組の審査員によって順位を決定します。そのうち一組はゲスト審査員です。

 ほお、こんな面白そうなコンテストがあったのか。
 まあ、僕は授業中ずっと寝てたし、実技は適当だったし、くじ引きで決められたクラス委員長だからなぁ……。
「うちらの役割は簡単やね。うちが人脈を利用して、最高の材料を調達する」
 犬塚さんが提案すると、瀬礼根さんが続いた。
「そして、私が得意の目測能力を生かして、材料の切断を行う」
 すると全員の視線が藤野さんに集まった。
 注目されて彼女はまた下を向いてしまう。
「問題は、藤野さんがどないな能力を持ってるかや」
「それが分かれば、作戦が立てられるのですが……」
 そして二人は今度は僕をジト目で見た。
 理事長が僕のことを、『藤野さんの特殊能力を引き出せる唯一の存在』と歯の浮く言葉で持ち上げたからだ。
「こんな委員長が、私たちの切り札を覚醒させる鍵とは、なんとも頼りないものですね……」
 すいませんね、頼りない委員長で。
「そういや、カサイワ君の苗字って、どないな字を書くんや?」
 犬塚さんが突然訊いてくる。
 僕は不思議に思いながらも、丁寧に説明した。
「笠地蔵の『笠』に、岩石の『岩』だけど……?」
「それって……」
「ん? んんんんんん!?」
「そやな、うちもなんか聞いたことがあるような気ぃするんよ」
 三人がそれぞれ反応した。
 それってどういうことなんだ?
 すると、藤野さんがスマホのメモに手書きで文字を書いて二人に見せる。
「おお、これや!」
「そうですね。きっと笠岩君の下の名前はこれに違いありません」
 ええっ!? 
 それってどういうこと?
 三人が僕の名前を予想して、その結果がピタリ合ってるってこと!?
 おののく僕に藤野さんがスマホを示す。

 そこには、正に僕の名前――『調』が表示されていた。

「な、なんで、三人とも僕の名前がわかったんだよっ!?」
 これは驚きなんてものじゃない。
 驚愕、そのものだ。
 しかし三人はケロッとした顔で、軽やかに声を合わせた。

「「「だって私たち、かぐやですから!」」」

 おいおい、藤野さん、しゃべれるじゃん。
 犬塚さんも、関西弁じゃないし……。

 ◇
 
 喫茶店を出た僕たちは、本屋に向かっていた。
「笠岩君、竹取物語って読んだことないんか?」
 そう問い詰められた僕はすぐに馬脚を露わし、それならばすぐに本を買って勉強しようということになったからだ。
 さすがに僕だって竹取物語は知っている。
「昔々、おじいさんが山に竹を取りに行きました、ってやつだろ?」
「ちゃう! それは童話や。笠岩君、ほんまに高校生?」
 どうせ僕は、ぐーたら高校生ですよ。
「『今は昔竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて、竹をとりつつ、萬の事につかひけり』が正解ですよ」
 いやいや、そんな古臭いのって読めないから。
「んん! んんんん!」
 藤野さんが『常識』という文字をスマホで僕に見せる。
 そんなことしなくても、さっきみたいに普通にしゃべってくれていいから。
 そして本屋に着くと、原文と現代訳が並記されている本を買った。いや、買わされたと言った方がいい。
 明日までに読んで来い、読めば『調』の謎が解ける、という脅しに近い激励と共に。

 風呂に入り、夕食を食べ終わった僕は、早速机に向かって本を開く。
 物語は、まずおじいさんが光る竹を見つけ、その中から女の子が出てくるところまでは童話と一緒だった。が、その後がなかなか現実的であることを知る。
 かぐや姫がとても美しいので沢山の男が言い寄ってきたが、あまりの姫のツンツンぶりに男どもはみんな離れていき、ついに五人だけになってしまう。
 ――さて、このストーカー五人衆をどう追っ払おうか?
 かぐや姫が選んだ作戦は、無理難題をふっかけること。
 彼女は五人それぞれに、仏の御石の鉢、蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣、龍の頸の五色の玉、燕の子安貝、つまりおよそ手に入りそうもない宝を持ってきたらヨメになってやると、条件を提示したのだ。
「まるで、身長一八◯センチ以上とか、年収一千万以上とか、帝都大卒とか、そんなことを言われてるみたいだな……」
 今も昔も変わらないと、僕はしみじみとした気持ちになる。
 それから、この五人がたどる道は悲劇だった。
 一人目は、近場で調達したことがバレて恥をかき、二人目は金にものを言わせて本物そっくりの模造品を作ったが、偽造業者が押しかけてバレる。三人目は大金はたいて聖地から宝を取り寄せるが、悪徳業者に偽物をつかまされ、四人目は無茶しすぎてギブアップ。五人目に至っては、宝を取ろうとして事故死してしまったのだ。
「うわー、嫌だ、こんな人生……」
 僕も将来、ものすごく美しい女性に恋してしまったら、こんな風になってしまうのだろうか?
 来たるべく自分の未来と重ね合わせながら物語を読み進めていくうちに、ついに太刀打ちできない存在が現れた。
 帝――つまり天皇だ。
 天皇は歌を介してかぐや姫の心をつかんでいくが、ついに最後の時がやってくる。
 ――月に帰らなくてはならない。
 かぐや姫は突然、こう宣言したのだ。
「まあ、ポリン星やちょるちょるランドに帰るって宣言されるよりはマシだけど」
 その宣言を聞いて驚いた天皇。姫を月に返してなるものかと軍隊を出動させる。が、姫はついに月人に奪われてしまった。人間としての最後の瞬間、姫が天皇に遺したものが不死の薬だった。
 ――姫が居なくなったのであれば、不死の薬も必要ない。
「いやいや、僕ならすぐに飲んじゃうけど……」
 もったいないと思うことなく、天皇は不死の薬の処分をある人物に託す。それが、調岩笠(つきのいはかさ)だった。
「おおっ!?」
 やっと出て来たよ。『調』という名前が。
 調岩笠は不死の薬を駿河の山で燃やし、その山は「ふじの山」と呼ばれることとなったという。

 これが竹取物語の大まかなストーリーだ。
 確かに出てきた。『調』の文字を持つ人物が。
「ていうか、『調岩笠』なんて、僕の名前『笠岩調』と同じじゃないか……」
 漢字の並びが逆というだけで。
 もしかして両親は、この人物にちなんで僕の名前を付けたのだろうか?
 子供の頃の記憶が、脳裏に蘇る。

『探求心を持ち続けるようにって、『調』という名前を付けたんだぞ』
『音楽や言葉の『しらべ』という意味もあるの。優雅に生きてほしいな』

 なんだかちょっと悲しくなる。
 両親の言葉も嘘ではないだろう。でも、真っ先に『調岩笠』という人物名が浮かんだのだとしたら、どんなに素晴らしい名前の意味も後付けに聞こえてしまう。
 ――もしかしたら自分の名前は竹取物語に由来していたのかもしれない。
 その疑惑で僕の心は一杯になり、もう何も考えられなくなった。そしてそのままベッドに潜り込む。
 この時、もっと冷静であれば……。
 僕は、藤野さんとの重要な接点に気づけたはずだったのだが、それが判明したのは後になってからだった。

 ◇

 翌日の放課後。
 僕たち四人は、また同じ喫茶店に集合した。
「笠岩君、宿題やってきたん?」
 犬塚さんがクリクリとした瞳を輝かせながら僕に尋ねる。
「ちゃんとやってきたよ。答えは、調岩笠だろ? 不死の薬を燃やしちゃった犯人」
 すると瀬礼根さんと藤野さんが噛み付いて来る。
「犯人、というのはちょっと言い過ぎだと思います。だって帝の言う通りにしただけなんですから」
「んんんんんっ!」
 藤野さんがスマホに二次元美少年キャラを表示して、怒りの表情を見せる。
 どうやら調岩笠という人物は、漫画やネットの世界ではかなりの人気者らしい。
「うちはな、理事長が昨日、なんであないなこと言わはったんか不思議なんよ。だって、かぐや姫と調岩笠は、直接会うたことがないんや。せやのに、調岩笠と名前が似ている笠岩君が、かぐや姫の潜在能力を引き出すことができるやなんて何か変やろ?」
 確かに犬塚さんの言う通りだ。
 会ったことのない物同士、どうやって干渉するのだろう。
 二人の関係が竹取物語に書かれていれば、特殊能力についても何か記されているかもしれないのだが……。
「せやからな、うちは思うんや。これは語呂合わせやないかって。調岩笠はフジに行った。藤野さんの名字もフジや。だから、同じフジを持つ藤原氏が謎を解くヒントやないかってな」
 ――藤原氏。
 竹取物語は、成立年、作者ともに未詳だ。しかし昨日買った本の解説によると、その背景には藤原氏の繁栄と衰退が大きく関与しているということだった。
 その証拠に、藤原氏の誰かが登場人物のモデルになっているという。それは……うーん、誰だったかな……?
 僕は必死に記憶を探り、一人の人物の名前を思い出した。
「藤原不比等!」
「正解や。笠岩君、よう勉強しとるやん」
 すると、すかさず瀬礼根さんが補足する。
「藤原不比等は、二番目に姫を諦めた車持皇子のモデルと言われています。車持皇子は、蓬莱の玉の枝とそっくりの模造品を業者に作らせて、あわや姫を手に入れんとするところまで行ったのですが、最後に未払金をよこせと業者が押しかけてバレちゃったんです。でも言い換えれば、五人の男たちの中では一番成功した人と言えるわけですね」
「そうなんや。もしかしたら理事長は、その能力のことを言わはったんやないかと、うちは思うとってな……」
 その能力って……。
 ――正確な模造技術。
 二時間で勝負をつけるカグライブでは、長期の耐久性は必要ない。極端な言い方をすれば、見栄えが良く、審査員を満足させる耐久力さえあれば、模造品でも構わないのだ。
「確かに、一流品そっくりに模造できれば、松池工科に勝てるかもしれませんね」
「問題は、藤野さんの能力がどないなレベルかなんや」
 僕たちは藤野さんを見る。
 彼女も僕たちがどんなことを考えているか理解しているのだろう。
 顔を真っ赤にしながら、何か言おうとしていた。
「わ、わ、わた、わた、わたしは」
 そして爆発した。
「偽物作りじゃないっ!」
 前髪を振り乱しながら立ち上がり、必死に僕らに訴えようとする。
 その瞳には、涙が浮かんでいた。
「えっ!?」
 不覚にも、僕は魅せられてしまった。
 チラリと見えた、藤野さんの、二重で、涙袋もぷっくりとした、艶やかな瞳に。
 他の二人もそれぞれ思うところがあったのだろう。
 気がつくと、三人が同時にバラバラの言葉を発していた。

「しゃべれるやん!」
「隆起しました」
「綺麗だ……」

 彼女の瞳の美しさに、つい言葉が漏れてしまった。
 ――綺麗だ。
 こんなに瑞々しい瞳を持っているのだから、前髪で隠さなくてもいいのに。
 僕は本気でそう思ったのだ。
 もっと見たい、彼女の瞳を。
 そして、僕の言葉に反応した藤野さんと目が合ってしまう。
 その瞬間――熱いものが胸を貫いた。
 恥ずかしくなって、僕は思わず目を逸らす。藤野さんも席に座り下を向いてしまった。
「すごい、どんどん隆起しています! 二十ミリ、三十ミリ……」
 一方隣では、瀬礼根さんが興奮気味に観測結果を報告していた。
 頼むからいい加減なことは言わないでくれよ! 今の僕はそんなことにはなってない。
 怒りを込めて瀬礼根さんを向くと、彼女は僕を見ていなかった。目を丸くする彼女の視線は、藤野さんの胸に注がれていたのだ。
「ええっ!?」
 僕は自分の目を疑った。
 だって藤野さんの制服のブラウスは、胸の部分がはちきれんばかりに膨らんでいたから。
「こ、これは……」
 Dカップ、いやEカップは超えているだろう。喫茶店に来た時はBカップくらいだと思っていたのに。
「ちょ、ちょっと藤野さん。どうしたんや、そのおっぱい」
 犬塚さんも目を丸くする。
 犬塚さんの胸も結構大きい方だと思うが、今の藤野さんはそのサイズを軽く凌駕していた。
「わ、わたし……、感情が乱れると胸が異常に大きくなっちゃうんです。だから、誰とも話さないように、目を合わせないようにしてたのに……。だって、だって、かぐや姫の恋は……」
 藤野さんは言葉を詰まらせる。
 やっとわかった。藤野さんが前髪を長くして、言葉数も少ない理由が。
「これはまるで山体膨張や……」
 息を飲む犬塚さん。すると瀬礼根さんが驚愕の事実を付け加える。
「サイズだけじゃないです。温度もどんどん上昇しています」
 それって、どういうこと!?
「六十度、七十度、は、八十度ォ!?」
 そんなバカな。
 人間の体温は高熱時でも四十度ちょっとだぞ。その二倍の温度に達するなんて、どういうことなんだ?
「これや!」
 藤野さんの異常な胸を見て、犬塚さんが叫んでいた。

「カグライブの作戦、思いついたで!」
 三人の視線が犬塚さんに集中する。
「異常に大きうなったり熱うなるこのおっぱいが、藤野さんの特殊能力や。それは間違いないやろ。なぜかはわからへんけど」
 確かにこの胸は異常だ。温度については触ったわけじゃないから、瀬礼根さんの観測値を信じるしかないけど。
「そこでうちはひらめいた。このおっぱいを利用して、材料を曲げればええんや!」
 おお、その手があったか!
 八十度まで温度が上がるのであれば、木材を曲げることもできるかもしれない。
「それはいい案ですね」
 瀬礼根さんも賛同する。
 彼女の観測が功を奏したのだ。悪い気はしていないだろう。
「うちが材料を調達して、瀬礼根さんが切断する。そして藤野さんが曲げて、みんなで組み立てる。完璧やないか」
 でも藤野さんはそれでいいのだろうか?
 チラリと見ると、彼女はまだ下を向いたままだった。胸は残念ながら、元のサイズに戻りつつあった。

「ところで、今回のゲスト審査員って誰なんでしょう?」
 藤野さんが下を向いたままなので、瀬礼根さんと犬塚さんはカグライブについて話を進めていた。
「うち知ってる。なんでも、お笑いの『春の日踊り(はるのひおどり)』らしいで」
「春の日踊りって、テレビで北欧製の椅子を壊してしまった、あの二人組?」
 おお、その話なら僕も知ってる。
 なんでも、視聴者プレゼントの椅子を番組放映中に乱暴に扱って壊してしまったらしい。その様子が動画サイトで話題になった。
「そうなんや。せやから今回のカグライブは、デザイン性や見た目の綺麗さよりも、とにかく丈夫な椅子を作るんが勝負の鍵になるんやないかって、もっぱらの噂なんや」
 さすがは犬塚さん。家具業界の情報には敏感らしい。
「だったら、素材選びが重要になりますね?」
 瀬礼根さんが藤野さんを見る。
 藤野さんの眉間がピクリと動いた。彼女も『素材』という単語には敏感に反応したようだ。
「強くて、丈夫で、熱で加工できて、うちらが扱い慣れてる素材って何やろな……」
 犬塚さんも藤野さんを見た。
 藤野さんはがばっと顔を上げ、スマホに何か文字を描き始める。
「やはりそれですよね」
「うちもそれ一択や」
 三人の意見が一致したと思いきや、藤野さんがビシっとスマホの画面をこちらに向ける。
 そこには一文字、『竹』と書かれていた。

「そやな。うちら、かぐややもんな」
「その通りですわ」
「みんな……」

 やっと藤野さんが笑ってくれた。

 ◇

 次の日から、カグライブに向けての特訓が始まった。地区予選まで、僕たちに残された時間は二週間しかない。
 放課後になると僕たちは木工室に集まり、椅子のデザインについて検討を始める。
「ちょっと不細工やけど、まずは基本形を作ってみーへんか?」
 犬塚さんがスケッチブックに描いたのは、ごく普通の竹製の椅子だった。骨組みの部分を丸竹で組み立て、お尻が乗る『座』と背もたれの『背板』を編んだ竹で細工するタイプだ。
「まずはヒゴ作りや。瀬礼根さん、幅二センチに竹を割ってや」
「わかりました」
 すると瀬礼根さんが用意された竹を持ち、竹割り包丁を使って器用に割っていく。
「すげぇ!」
 僕が驚いたのは、その幅が二センチでほぼ均一だったのだ。瀬礼根さんの高い目測能力の成せる技だった。
「次は藤野さん、一ミリで剥いでや」
 今度は藤野さんが瀬礼根さんが割った竹を持ち、先端に竹割り包丁を入れていく。すると、竹が薄く綺麗に剥がれていった。
「おおっ!」
 どんどんと薄さ一ミリのヒゴが生産されていく。
 最後は犬塚さんが、藤野さんが剥いだヒゴを器用に編み始めた。
「四ツ目編みって言うんやで」
 その作業スピードの速いこと、美しいこと。
 さすがは家具屋の跡継ぎ。理事長の言う職人芸とはこのことかと、僕はため息を漏らす。
 いや、犬塚さんだけじゃない。三人とも素人とは思えない。
「どうしてみんな、竹を扱うのがこんなにも上手いんだ!?」
 驚愕する僕に、三人は軽やかに声を合わせる。

「「「だって私たち、かぐやですから!」」」
 
 聞くだけ野暮だった。

「あかん、時間かかり過ぎや」
 座の部分を編み上げた犬塚さんが絶望を込めて叫んだ。
 僕から見たら、ものすごいスピードで作業が進行しているように感じたが、時計を見るとすでに一時間が経っていた。
 カグライブは二時間で椅子を完成させなければならない。
「作業はこれだけやないんや。背板も編んで、さらに骨組みも組み立てんとあかんのやで。そんなの無理や!」
 サジを投げる犬塚さん。
 他の二人も、うーんと考え込んでいた。
 僕は見ているだけだったが、この作業はあまり効率が良いようには見えなかった。
 まず、竹を編む犬塚さんの負担が大き過ぎる。かと言って、他の二人が編んだらスピードが上がるようには感じられない。
 そもそも、藤野さんの胸熱能力が活かされていないじゃないか。
 だから僕は提案する。みんなの椅子作りを見ながら考え付いたアイディアを。
「ねえ、こういう椅子はどう? 竹を太めに沢山割って、それを半円型に曲げて、両端を中央で束ねるんだよ」
 僕は犬塚さんからスケッチブックを受け取り、何本もの竹で構成されるリンゴのような球形を描く。
 三人はそのスケッチを覗きこみ、「おー」と低い声を上げた。
 背もたれがなく腰かけるだけの椅子だが、球形に束ねることで強度は増すはずだし、ゲスト審査委員『春の日踊り』のハードな審査にも耐えられるだろう。
「笠岩君にしては、ナイスアイディアやね」
「藤野さんの竹曲げ能力も発揮できますし」
「…………」
 藤野さんは無言のまま「本当にあれをやるの?」という顔をしていた。

 ◇

 次の日の特訓から、竹曲げの練習が始まった。
 まず瀬礼根さんが幅五センチの割竹を作り、犬塚さんが面取りをする。
 その間、藤野さんは湾曲した鉄板を抱いて胸を加熱していた。
 胸に直接竹を当てるのではなく、熱くなった鉄板に押し当てて竹を曲げようという作戦だ。これなら彼女だって外見的には恥ずかしくないし、竹を一様に曲げることもできる。
 肝心の熱源だが、それは僕の視線だった。
 ――藤野さんの瞳を見つめること。
 それが僕の役割。なんという役得だ。
 だって、綺麗な藤野さんの瞳をずっと見ていられるのだから。チラ見じゃなくて、正々堂々と。
 時折、藤野さんと目が合ってしまう。照れて下を向いてしまう彼女の仕草がとっても可愛い。
 勢いよく曲がっていく竹と一緒に、僕の心もキュンキュン鳴っていた。

 しかしそれは最初のうちだけだった。
 見つめ見つめられることに、だんだんとお互いが慣れてしまう。
 カグライブ地区予選を明日に控えた帰り道、僕は瀬礼根さんに呼び止められた。
「ねえ、笠岩君。ちょっと話があるのですが……」
 夕暮れの公園のベンチに二人で並んで座る。
 瀬礼根さんはかなり深刻な表情をしていた。
「藤野さんの発熱効率がかなり落ちています。笠岩君も気づいていると思いますけど」
 確かにそれは僕も気にしていた。
 練習開始日はぐいぐい曲がっていた竹だが、今日の練習ではなかなか曲がらなかった。なんとか二時間で椅子を完成させることができたが、これ以上曲がらなくなると制限時間に間に合わなくなってしまう。
「いざという時は、竹の本数を減らすしかないんじゃない?」
 しかしこの案は最終手段だ。竹の本数を減らすと強度が下がり、特別審査員に壊されてしまう恐れがある。
「それよりも、やっぱり根本的なところを対策した方がいいと私は思うのですが」
 ということは……。
 藤野さんの発熱効率を上げるってこと?
 それってどうやればいいんだろう。ただ見つめるだけでは、もう限界のような気がする。
「それにですね、藤野さんの能力ってあんなものじゃないと思うのです。それを笠岩君にも意識してもらった方がいいと思います。私も明日までに対策を考えてみます」
「わかった……」
 返事をしてみたものの、とっさには何も思い浮かばない。
 でも、藤野さんの能力があんなものじゃないとはどういうことなのだろう?
 もしかして、もっと胸が大きくなる可能性があるってこと?
 あれ以上膨張して、下着やブラウスが破れてしまったらどうするんだよ。
 僕はついエッチなことを想像してしまい――
「ただし、今みたいな隆起は無しの方向でお願いします」
 瀬礼根さんに釘を刺されてしまった。
 彼女はメガネを光らせながら僕の下半身を観察している。
 そ、それって……。
 恥ずかしさのあまり、顔がかあっと赤くなる。そして乙女のように足をぎゅっと閉じて、瀬礼根さんの耳元に口を寄せ、小声でお願いした。
(ちょ、ちょっと……、隆起観測はやめてくれよ。それに、このことは誰にも話さないでよね。お願いだから)
 すると瀬礼根さんはニヤリと笑いながら、わかったと小さく首を縦に振る。
「そういえば理事長室での隆起量のことですが、笠岩君は何も気にすることはありませんよ」
 気にすることはないってどういうこと?
 パンチラで隆起するのは健全な若者の証拠ですって、同い年の女の子に言われても全然慰めにはならないし、さらに気になっちゃうんだけど。
「あの時、理事長と田中先生はすでにマックス隆起中だったんです。犬塚さんがソファーに腰掛けた瞬間から隆起が始まり、その量は二人とも三十ミリに達していました」
 って、そっちかい。

 ◇

 家に帰った僕は、机に向かって考える。
 明日の本番では、どのような対策をとったらいいのだろうか……と。
『藤野さんの能力ってあんなものじゃないと思うのです』
 僕の頭の中には、瀬礼根さんの言葉がグルグルと回っていた。
 もしかして、藤野さんの潜在能力を十分に引き出すことができていないってこと?
 理事長の言葉を借りるなら、僕の努力が足りないことが原因ということだ。
 ――藤野さんのかぐや属性とは一体?
 肝心のこの課題が、まだ解けていなかった。
 それを明らかにできれば、対策も判明するだろう。
 僕はノートを広げ、今までわかっている事実を書き出してみる。

 名前は藤野かぐや。
 鍵となる人物は調岩笠。不死の薬を富士山で焼く。
 感情が乱れると胸が膨張して熱くなる。

 その時。
『これはまるで山体膨張や……』
 犬塚さんの言葉が脳裏に蘇ってきた。
「それって、もしや……」
 僕はスマホを取り出し夢中で検索を始める。ノートに記したこれらのキーワードを用いて。
 すると出てきたのだ。僕の知らないかぐや姫の神話が。
「そうか、これだったのか!」
 ついにわかった。藤野さんのかぐや属性が。
「すべてを解く鍵は神話にあったんだ……」
 しかしこの真実は彼女にとって重すぎるんじゃないかと、僕は心の中に留め置くことにしたのであった。

 ◇

「いよいよ、今年のカグライブの開幕です!」
 ドライアイスによるスモークの中から、一人の司会者がステージ上に現れる。
 舞台は県立体育館。僕たちは舞台袖で紹介されるのを待っていた。
「ついに本番やな」
「この日が来ましたね」
「…………」
 緊張でガタガタ震える僕をよそに、三人のかぐやは意外と落ち着いているようだった。
「まずは昨年優勝の松池工科高校です!」
 会場の拍手と同時に、ステージが再びスモークで真っ白になる。
「使用する材料は樫。キャッチフレーズは『とにかく丈夫だ、どんと来い!』です」
 スモークが晴れてくると、舞台上に屈強そうな男子高校生が四人現れた。
「か、樫やて……」
 司会者の説明を聞いて犬塚さんが驚きの表情を見せる。
「樫は、木材の中でも特に堅いんや。それでガチな椅子を作って、ゲスト審査員に他校の椅子を壊させるという作戦やな」
 僕も、樫が硬いということくらいはわかる。
 加工するのも大変だろう。道理でマッチョな男子高校生を揃えたというわけだ。
「続きまして、竹丘学園です!」
「さあ、うちらの番やで」
 犬塚さんの掛け声に合わせて、僕らは真っ白に煙るステージに駆け出した。
「使用する材料は竹。キャッチフレーズは『かぐやの竹のしなやかさ』です」
 こうして僕たちの戦いが始まった。

 紹介が終わると、ステージからアリーナへ降りて作業エリアへ向かう。
 アリーナは高校ごとに作業エリアが分けられており、すでに材料と作業台、そして工具がセットされていた。
 僕たちは自校のエリアに入り、おのおの配置につく。目の前の床には、犬塚さんが調達した最高級の真竹の乾燥材が並べられている。
 最後の高校紹介は梅野実業だった。
「使用する材料は紙。キャッチフレーズは『あら不思議、意外と強い紙の椅子』です」
 見ると、男子二人、女子二人の構成だ。
 梅野実業の作業エリアには、大きくて丈夫そうな紙が何枚も置かれている。きっとこの紙を四人で折っていき、最終的に椅子を完成させるのだろう。確かにそれはライブ向きだ。パフォーマンスで観客に魅せることによって、高得点を狙う作戦のように思われる。
「各校、用意はいいですか?」
 梅野実業がステージを降りて持ち場に着くと、司会者が全体を見回す。
「さあ、これから二時間の家具作りライブが始まります。カグライブ、スタァァァトォォォォ!」
 イキのよい合図と共に、各校、生徒が動き出した。
 
 まず僕たちは、練習通りの担当作業に専念する。
 瀬礼根さんが竹を割り、犬塚さんが面取りをする。藤野さんは鉄板を抱えて椅子に座り、僕は彼女の前に座って瞳を見続けた。
 しかしここでトラブル発生。
 僕がいくら見つめても、藤野さんがうつむいたままで顔を上げてくれないのだ。これでは瞳を見ることができない。
 いきなり懸念していた事態が発生した。
 このままでは鉄板の温度は上がらないし、温度が上がらなければ竹を曲げることもできない。
「仕方がありません」
 瀬礼根さんは竹割りの手を止め、材料置場から何かを持ってくる。
 それは一冊のスケッチブックだった。
 そしてスケッチブックを藤野さんからは見えない位置に立てかけ、竹割りをしながら一枚ずつめくっていく。
「笠岩君、これを読んで下さい」
 一枚目には『綺麗だ』と書かれていた。
「綺麗だ」
「ダメだす。もっと感情を込めて」
「綺麗だよ」
「もう一歩です。名前も一緒に」
「藤野さん、綺麗だよ」
 なんという茶番なんだ、と思いながら僕は『綺麗』を連発する。
 すると藤野さんの顔がなんだか少し赤くなったような気がした。
「笠岩君、効果がありました。少し温度が上昇しています。さあ、どんどんいきますよ」
 そう言いながら瀬礼根さんがスケッチブックをめくる。そこには『魅力的だ』と書かれていた。
 きっとあのスケッチブックには、褒め言葉がずらりと並んでいるのだろう。
 それを言わされている僕も情けないが、素直に反応して温度を上げてしまう藤野さんも単純すぎる。でも今のところ、これに代わる打開策は見当たらない。
 僕はやむなく、瀬礼根さんと誉め殺し作戦を実行した。
「ずっと気になっていた」
「君に会えて良かった」
「君は運命の人だ」
 不思議なもので、口に出しているうちにそんな気持ちになってくる。
 もしかしたら自分も知らないうちに、そう思い始めていたからかもしれないが。
「好きだ」
「誰にも渡したくない」
「愛してる」
 いやいや、これはやり過ぎだ。
 僕が口にするのをためらっていると、瀬礼根さんのメガネがキラリと光った。口元もなんだか『隆起』と動いているように見える。
 ――おいおいズルいぞ。バラさないって約束したじゃないか。
 僕は瀬礼根さんを睨みながら、スケッチブックの言葉を口にした。無理やりとはいえ、一度発してしまうと感覚が麻痺してしまう。それはまるで催眠術にかかったかのように。
 胸の温度は順調に上がっているようだ。
 藤野さんは真っ赤な顔でうつむきながら、鉄板に竹を当てて曲げている。
「まだちょっと温度が足りないようです」
 悪魔のような声で瀬礼根さんが状況を報告したかと思うと、究極のフレーズがスケッチブックに現れた。

『結婚しよう』

 おいおい、いくら何でもこれはアウトだろ?
 尻込みする僕に、瀬礼根さんは「早く! 温度が下がっちゃいます」と催促する。
「今までの言葉は嘘だったんですか? この言葉もその延長ですよ」
 決して嘘じゃない!
 将来、そういう気持ちになるかもしれない、いや、なったらいいなぁという希望を込めて。
 ――だったら。
 もう何が何だかわからない。破れかぶれだと僕がその言葉を口にした時――

 バチッ!

 ガタンと鉄板が落ちる大きな音とほぼ同時に、僕は藤野さんにほおを叩かれていた。
 走り出そうとする藤野さん。
 とっさに僕は、その手を掴んでいた。
 ――今は決して彼女を離しちゃダメなんだ!
 心がそう叫んでいた。
「ゴメン」
 だから僕は、危険を承知で藤野さんを抱きしめる。
 彼女の胸が当たる腹部が猛烈に熱い。こんな時のために耐熱Tシャツを着ているが、制服のワイシャツが焦げ始めていた。
 でもこんなに熱くしたのは、僕の行き過ぎた言葉なんだ。
 彼女は小さな肩を震わせていた。
 もう何を言っても弁解にはならないだろう。せめてこの熱に耐えて、自分の言葉に責任を持ちたいと覚悟を決める。
「いい加減な言葉で、私の心を弄ばないで! かぐやは結婚できないの。月に帰っちゃうんだから」
 藤野さんの心は、竹取物語に囚われている。
 彼女が前髪で瞳を隠している真の理由は、これだったんだ。自分のことを誰かが好きにならないよう、チャームポイントをひたすら隠し続けてきた。
「確かに言い過ぎた。心から謝る。でも君を想う気持ちは嘘じゃない」
「えっ?」
 戸惑いを見せる藤野さん。胸の熱も少し和らいだような気がする。
 だから僕は、昨日判明した真実を彼女に伝える。
「藤野さんは月に帰ったりしないよ。君は富士山の神、つまり火山神なんだ。そして運命の人と富士山で一緒に暮らすんだよ」
 ――富士山周辺に伝わる、かぐや姫の神話。
 竹から生まれたお姫様は月に帰ることはなく、夫と共に火山神として富士山に降臨する。
 藤野さんの胸が膨張したり熱くなったりするのは、火山神だったからなんだ。
 そして理事長が調岩笠にこだわったのも、富士山に関わりがあることが理由に違いない。
 真実を知った藤野さんは、はっと僕を見る。が、また下を向いてしまった。
「でも、でも……笠岩君は昨日、瀬礼根さんと二人で公園にいた」
 それって……。
 昨日の帰り道、瀬礼根さんと公園で打ち合わせをしていたのを見られてたんだ。
「そして……キスしてた……」
 えっ? キス?
 そんなことしてないけど……。
 ん? 待てよ。そうか、あの時か。隆起について、耳元でバラさないでと頼んだ時。
 僕は瀬礼根さんとキスしていない。それに僕が好きな人は瀬礼根さんじゃない。だからきちんと藤野さんに伝えよう。
「僕は今、君に誓う。瀬礼根さんとはキスしていない。彼女の耳元で、僕の秘密をバラさないでとお願いしただけだ」
 そして大きく息を吸った。
「僕が本当に好きな女の子は、藤野さんだ!」
 言ってしまった。
 さっきも同じようなことを何回も言ったけど、言葉の重みが違う。
 これは僕の本心。
 心の底からの叫びなんだ。
 その証拠に、僕はこんなにも藤野さんのことが愛おしい。
 だから僕は、しっかりと彼女を抱きしめる。
 すると、やっとのことで藤野さんが僕を見つめ返してくれた。
「私も……笠岩君のことが……好き」
「いよっ、ご両人!」
「熱いよ、焼けるよ!!」
 観客席からヤジと歓声が湧き起こる。
 急に恥ずかしくなってお互いに体を離す。周囲を見回してみると、瀬礼根さんが『これもパフォーマンスです』と書かれたスケッチブックを観客に向けて掲げていた。

 それからの僕たちは順調だった。
 藤野さんが次から次へと竹を曲げていく。どうやら自分の正体に気づいた彼女は、胸の大きさや温度を自在にコントロールできるようになったようだ。
「これでもう優勝はうちらのもんや」
 犬塚さんがそう確信した――その時。
 白いスモークが突然足元から湧き上がり、僕たちの視界を奪っていったのだ。
「誰や、ドライアイスをまいたんは!」
 その量は尋常ではなかった。僕たちの作業エリアだけでなく、アリーナ全体がスモークに包まれてしまったのだ。
 スモークで作業を邪魔しようとしたのだろうか? それとも、藤野さんが熱源であることを察知したライバル校が、温度を下げようと画策したのだろうか?
 いずれにせよ、やりすぎだった。
 僕はなんだか頭がぼおっとしてくる。
「まずいです。二酸化炭素濃度が三パーセントを超えました。笠岩君に中毒症状が出ています!」
 ドライアイスは二酸化炭素の固形物。瀬礼根さんがその濃度上昇を刻々と報告する。
「笠岩君、早くこの場から逃げて!」
 藤野さんが悲壮な顔で訴える。
 でも僕だけ逃げるなんてこと、できるわけないじゃないか。みんなで勝ち抜こうと決めたんだから。
「うちらは大丈夫やから、笠岩君はホンマに逃げた方がええで」
「笠岩君、知ってます? 竹の中の二酸化炭素濃度は六パーセントに達する時もあるんですよ」
「本当に逃げて、笠岩君! 私はあなたを失いたくない」
 藤野さんにそう懇願されたら従うしかない。
 踵を返す僕に向かって、三人は軽やかに声を合わせた。

「「「私たちは大丈夫。だって、かぐやですから!」」」
 
 君たち本当に竹の中に住んでたん?

 ◇

 結局、カグライブ県南大会は、他二校が二酸化炭素中毒のためにリタイアし、唯一椅子を完成させた竹丘学園の優勝となった。
 これで僕たちの工科クラス、二年J組も安泰だ。
 さらに嬉しいことに、試合が終わった後、藤野さんは前髪を切ってくれた。胸を自在にコントロールできるようになって、瞳を隠す必要が無くなったのだ。髪もポニーテールにして、藤野さんは雰囲気が劇的に明るくなった。
 ――結構可愛いじゃん!
 瞳の美しさに魅せられた生徒が続出し、藤野さんはたちまちクラスの、いや学園の人気者になる。
「笠岩君、一緒に帰ろう!」
「ああ」
 そんなライバルたちの目の前で、僕は藤野さんと手を繋いで下校するのだ。これほど優越感に浸れることはない。
「夏休みになったら、一度、富士市に行ってみたいんだけど」
 歩きながら僕は提案する。
 竹丘学園はカグライブ県大会を突破し、ついに全国大会に出場することになった。僕はもっと詳しく、藤野さんの能力について知りたいと思っていた。
「今まで黙ってて申し訳ないんだけど、富士市にはおばあちゃんの家があるの」
「なんだよ、早くそれを言ってくれよ~」
 えへへと笑う藤野さんはさらに可愛い。
 僕は彼女のためにも、絶対にカグライブ全国大会で優勝しようと心に誓うのであった。

 了



つとむュー 

2016年03月31日(木)00時00分 公開
■この作品の著作権はつとむューさんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
キャッチコピー:
負ければ終わり!? そんな崖っぷちを救ったのは三人の転入生だった
コメント:
GW企画の開催、おめでとうございます。クミンさん、運営お疲れ様です。
テーマが「神話のキャラクター」ということで、かなり難しかったです。
失格ギリギリっぽいですが、多くの方に楽しんでもらえると嬉しいです。
では、よいGWを!

2016年07月18日(月)23時36分 つとむュー作者レス
ナマケモノさん、感想ありがとうございます。
いつもお世話になっています。
ぷち夏企画も感想ありがとうございます。

>かぐや姫をモチーフとして扱った、オリジナルティ溢れる作品だと思いました。一方で、設定は良いのですが全体的に詰め込みすぎな印象が拭えません。
>例えば、3人のかぐやちゃんとかぐや姫の関係ってどういったものなのでしょうか? 読み飛ばしていたらすみません。
>3人がかぐや姫に縁のある人物ということは分かるのですが、具体的な説明が作中になく少し困惑しました。彼女たちの特殊な能力についても同様で、どうして胸がおっきくなったり、正確に凹凸を測定することができるのか納得のいく説明が欲しかったです。

そうですね、50枚にしては詰め込み過ぎでした。
犬塚さんは実家が家具屋なので、名前も「かぐや」。
家具業界や素材について詳しく、人脈もあり、家具作りの技術も一流。
瀬礼根さんは両親がセレーネ計画に携わっていたので、月周回衛星の名前にちなんで「かぐや」。
月周回衛星は、月の凸凹を正確に測定する能力を持っているため、瀬礼根さんもその能力に長けている。
藤野さんは、母方の実家が富士市で、地元に伝わる火山神の名前にちなんで「かぐや」。
火山はマグマ上昇の際に温度上昇や山体膨張を引き起こすので、
藤野さんの心のマグマが沸騰すると、胸が膨張したり温度が上昇する。
という設定を考えていました。
ということで、名前の由来や能力については、三人ともあまり竹取物語とは関係ないのですが、
やはり「かぐや」という名前で育ったので、竹取物語のストーリーに詳しくなってしまった、という内容だったのです。
(ごめんなさい、本当に説明不足でしたね……)


>また、かぐや姫が神話のモチーフになるかというと、ここが凄く微妙と言わざるを得ないです。
>かぐや姫は日本で一番最初に書かれた創作物語であり、その点において他の民話や伝承とは性質がまったく異なります。
>神話や伝承といった類のものが民族単位で語られる『過去にあった出来事』を取り扱っているのとは対照的に、かぐや姫の話そのものは一個人が創作した日本初『完全なるフィクション』と言える作品だからです。この作品がなかったら源氏物語も生まれていなかったかもしれないし、日本にラノベがこんなに氾濫していることすらなかったかもしれません。
>平安時代以降、富士山つながりでコノハナノサクヤ姫とかぐや姫が同一視されていたこなら知っているのですが、このお話はかぐや姫のそういった伝承をもとに書かれているのでしょうか。その辺りの説明もきちんと作中でして欲しかったです。
>その辺りがきちんと書けていれば、もっと評価の高い作品になっていたと思います。

すいません、竹取物語と神話とは、本作では全く関係ありません。
藤野さんの名前の由来は竹取物語、と読者に思わせておいて、
実は、神話が名前の由来だった、という真相にしてあります。
ということで、竹取物語と神話とは、別々に独立に存在しているということなのです。
両者の関係についての説明を加えても良かったのですが、
学者によっていろいろな説がありますし、50枚にはとても入りきらないということで省略させていただきました。
そのせいで多くの読者の皆様を混乱させてしまい、大変申し訳ありません。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice259
pass
2016年07月15日(金)23時09分 つとむュー作者レス
茉莉花さん、感想ありがとうございます。
企画ではいつもお世話になっています。

>おそらく書きなれた方なのだろうな、と思います。
>文章も読みやすく、疾走感もある。
どう考えてもラブライブを意識しているので、そういう遊び心は企画ならではという気がしています。

ありがとうございます。
遊び心満載で書きました。楽しかったです。


>キャラクターの「胸が大きくなる」と「目視で正確に測ることができる」という能力はとても面白かったです。ただ、大変申し訳ないのですが、藤野かぐやが若干他のヒロインに食われてしまっているかなという気がしました。

三人のヒロインが登場すると、そのバランスが難しいということを、今回勉強させていただきました。
まあ、今までなら、「三人とも影が薄い」と言われかねなかったので、
魅力あるキャラを二人も登場させることができたとポジティブに考えたいと思います。
藤野さんのキャラについても、他の二人に負けないような存在感を持たせることが、今後の課題ですね。


>「カグライブに出ないと工科廃止」という最初の展開は、分かりやすいしインパクトも充分なのでいいなと思ったのですが、その後の展開としてここの緊張感や焦燥感があまりうまく生きてこないのかなと思ってしまいました。
>で、展開がドライアイス大量投入による相手の棄権。
>ううむ……ごめんなさい、どうも腑に落ちないというか、力技感が強かったです。今までカグライブに向けて頑張ってきたのは何だったん?
>(ドライアイス大量投入でもいいのですが、誰がどうやって? という疑問は残りました)

すいません、ラストは本当にサボってしまいました。
50枚に収めるため、と自分に言い訳していましたが、それで読者に納得していただけるわけではないことを、
今回、痛感いたしました。
「カグライブに出ないと工科廃止」という展開は、完全にウケ狙いのつもりだったのですが、
多少なりとも緊張感を生み出していたことは自分でも驚きでした。
おそらく、この部分から誤算が始まっていたのかもしれません。
もう少し、素直に自作を見つめなくてはいけませんね。ご指摘ありがとうございます。


>……と、ここまで書いたところで他の方と大分意見が重なってしまったようですね。
>大変失礼しました。
>どうもきっかけが良かったものの、その後うまくまとめきれず、力技で話をしめてしまった作品に思えました。紙幅にまだ若干の余裕があるようなので、ここからもう少し足してもよかったのかなぁという気もしています。

いえいえ、たとえ内容が重なっていたとしても、率直な意見は大変参考になります。
いろいろな方から同じコメントをいただくと、それだけ強く記憶に残りますし、教訓になります。
力技は、その通りです。今後はなるべくやらないようにしようと、肝に銘じています。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice257
pass
2016年07月14日(木)23時16分 つとむュー作者レス
タカテンさん、感想ありがとうございます。
いつもお世話になっています。

>まず作者よ(なんとなく察しはつくので偉そうな感じでw)、あざとい、あざとすぎるよ。
>こういうタイトルを付けておけばラブライバーなオレが読んで感想を入れると思っていただろう?
>あはは、バカめ。その通りだよ(ぇ
>今回はせめて感想だけは書こうと思っていたのですが、やはり参加していないからかテンションが低く、これまで読んだ作品は御作のみです。はい、タイトルに釣られましたw

ご察しの通り、タカテンさんに読んでもらいたかったので、
このタイトルを思いついた時は、小躍りしてしまいました(笑)
今回は、タイトルの重要性を再認識させてもらいました。


>最初はタイトルから「神楽のライブって山の神に怒られるぞ」とか思っていたのですが、なるほど家具ライブでしたか。『竹取物語』との絡みでカグヤというヒロインたちを出すところといい、このあたりの遊び心ある設定はとても自分好みでした。
>犬塚さんの名前遊びもグッド。

設定については、楽しみながら考えました。
その点を評価していただき、嬉しいです。
タカテンさんに読んでもらおうと、犬塚さんは頑張って関西弁にしてみました。
もちろんお手本は御作「ぱらいそ」で、希、もとい久乃のセリフをかなり読み込みました。
もし不自然な箇所がありましたら、教えて下さいまし。


>内容もストレートですがヒロイン三人の設定はよく考えられていて、『竹取物語』の題材もまた物語の先を読みたくなるよう上手く機能していたと思います。
>終盤までかなり楽しく読ませていただきました。

先を読みたくなるようなストーリー運びは、自分でもなかなか上手くできたんじゃないかと思っておりました。
今後の作品でも、これが活かせられるようになれれば良いと思っています。


>ただ、それだけに他の方も仰られていますが、終盤の展開にもうひとふん張りして欲しかったです。
>ドライアイスが投げ込まれてピンチになるのはいい。でも、そのピンチを乗り越えた後にも当然ライバルとの決戦が待っていると読者としては予想するわけですよ。
>でも、そんなものはなく、ライバルたちはドライアイスで棄権しましたって言うのは、なんというか、地区大会決勝で大雪の中を必死になって会場までやってきて「怖かったよぅ。でも諦めたくなかったんだよぅ」と、なんとか参加する事が出来たというのに、ライバルはおろか他のチームはみんな会場まで辿り着けませんでしたって感じでどうにも肩透かしです。
>そもそもドライアイスは誰の陰謀だったのかってことも分からず、特別審査員のオー〇リーたちも椅子に座ることすらないってのは、ちょっと投げやりすぎるのではないでしょうか。
>ここもしっかりと書いてくれていたら、自分としては文句なしに楽しめた作品でした。
>まぁ、ぶっちゃけ、カグヤは三人どころか九人は出してもいいかなとは思いますが(ぁ

ここ、大失敗でしたね(泣)
一昨年の大夏祭りに投稿した「ミツメルト」でも似たような失敗をしていて、
その教訓が活かされておりませんでした。
今回、かなり痛い目にあったので、さすがに当分は忘れないでしょう。
二度と同じような失敗を繰り返さないよう、肝に銘じておこうと思います。
まあ、裏を返せば、ライバルとの決戦、そして最終審査がちゃんと書けていれば、
それなりの評価が得られていたかもしれないとのことですよね。
これは大きな励みになりますので、ぜひ改稿してカクヨムにでも投稿したいと思っています。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice258
pass
2016年06月30日(木)21時14分 つとむュー作者レス
99kgさん、感想ありがとうございます。
企画ではいつもお世話になっています。

>カグライブと聞いてバンドを想像してしまう。
>そういうものを想像してしまうと、少し肩透かしでした。

そうですね、ネットで『カグライブ』で検索すると、
ライブ的なものが沢山出て来ます。
まあ、ラブライブもバンドではありませんし……(汗


>一人だけ超常現象なのが気になります。
>熱はともかくおっきくなる設定は必要だったのか……。
>鉄板の所だけがリアリティなのか何なのか。
>胸の隆起で曲げればいいんじゃないのか? 弾け飛ぶわけでもなし、大きくなる理由が分からない。

『山体膨張』が書きたかったので、作者的にはおっきくなる設定は必需でした。
鉄板の所は、胸に直接竹を当てるのは藤野さん的には恥ずかし過ぎるかなと思い、
そのような設定にしました。
というのも、胸が大きくなってしまうところを見られるのが嫌で人と目を合わせないようにしている、
という設定だったので。
この部分は、藤野さんのセリフを加えて、皆さんにより納得してもらえるようにしてみたいと思います。


>他校の強豪が途中から空気化。
>二酸化炭素が出てきてホントに空気が敵になった……。
>家具の審査どっかいっちゃいました。ゲスト審査員も結局なんだったのか。
>それがメインでない、というのと無くてもよいというのはまた違うと思うんですね。
>結局完成できたから勝ったのであって、各々のスキルは全く関係なかった。
>そうなると超常的な設定がかなり浮いて見えてしまいます。
>ラノベ的なノリとしては非常に面白かったと思います。

今回、この部分で足をすくわれましたね。反省しています。
皆さんから同様のコメントをいただきましたので、
カグライブを審査までちゃんと書き足して、
そのうち、どこかに投稿しようと思っています。
ご指摘、ありがとうございます。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice254
pass
2016年06月28日(火)23時00分 つとむュー作者レス
いりえミトさん、感想ありがとうございます。
GW企画、準優勝、おめでとうございます!
ぷち夏企画も優勝、おめでとうございます!

>軽快な文章で書かれたコメディ作品で、楽しめました。
>3人の「かぐや」はそれぞれ個性的で、瀬礼根さんの隆起ネタや、藤野さんおっぱいなどは笑えました。
>「カグライブ」についてはラブライブのパロの部分もあるのかもしれませんが、ライブで家具作りをするというアイデアは面白いです。(実際にそういう大会があったりするのでしょうか?)

ありがとうございます。
家具作りのライブって、本当にありそうですね。
ネットでぱっと調べたところでは出て来ませんでしたが、
ちゃんと探せば、どこかでやっているのかもしれませんね。
ただし、あったとしても、「カグライブ」という名前では無さそうです(笑)


>3ヒロインの能力を生かして椅子を作っていく展開はよかったです。
>ただ、「相手が棄権したから勝利」という決着の仕方は少々物足りなく感じました。
>結局ドライアイスをまいた犯人もわからず仕舞いですし(ライバル校の仕業だとしても、墓穴を掘る結果になっているわけですし)。
>純粋に作品の出来で決着させてほしかったなぁ思いました。

やはり、この部分ですよね~
どんなバトルにするのか、ちゃんと考えなければなりません。
今回の素材やキャラは良かったようなので、皆さんのご指摘を活かすように改稿して
どこかに載せたいと思っています。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice279
pass
2016年06月27日(月)21時36分 つとむュー作者レス
たぬきさん、感想ありがとうございます。
企画ではいつもお世話になっています。
ぷち夏企画でも、感想ありがとうございました。

>胸熱!(文字通り)胸に振り回されるヒロインと主人公のお話でした。まとめ役だが若干見せ場が少ない犬塚さんに、委員長キャラの瀬礼根さん、恥ずかしがり系ヒロインの藤野さん。愉快なキャラクターメインで、するすると読むことができました。

ありがとうございます。
キャラ造りが苦手な中、今回はうまくいったようで嬉しいです。


>名前や出自にちなんだ設定がそれぞれに付いていて面白かったです。火山の神については、そういう逸話もあるのだなと初めて知りましたので、これもよかったです。

日本の神話は、火山にまつわる話が根底にあると思っているので、
多くの方々にそのことを知ってもらえると嬉しいです。


>『かぐや姫』の話についても、クドくない程度で薀蓄が語られていてちょっとよかったです。

これにはついては、最初のプロットには無かったのですが、
執筆している時に、『かぐや姫』の話を入れた方がいいかもと思い、急きょ入れました。
入れておいて良かったです。


>ネタとしては、○ードリーの椅子破壊事件が時事ネタとして盛り込まれていたのがうまいなと感じました。

ちょうどストーリーに合った時事ネタがあって良かったです。
でも、本当に時事ネタなので、今となってはすでに「そんなことあったっけ?」状態になってしまっていて、
末永く読んでもらうにはこのままで良いかどうか悩んでいます。


>不満点というべき部分はオチと、カグライブの本戦に集約されています。
>簡潔に言えば盛り上がり不足だったかと思います(敵校との接戦が無く、胸と告白に終始してて少し退屈でした)
>なんだか不戦勝で勝って消化不良という感じです。

「退屈」という感想は初めてだったので、とても参考になります。
確かに、これから家具造りバトルが始まるぞ!と予告されたら、その対戦を読みたくなりますよね。
今後、同じ失敗をしないように、心に留めおきたいと思います。


>藤野さんについても前髪を切ってデビューさせてしまったせいで、恥じらい属性がもったいない気がしました(これは個人的な好みによるのでなんともいえませんが)
>この二人が結ばれるのは悪くは無いですが、協力したのだから三人そろってエンディングを迎えた方が良かったのでは無いかと思います。特に、中盤後半までギャグとして進行していたのにオチだけ純愛モノになってしまった風なのがちょっと、蚊帳の外というか、残り二人はなんだったのかと思ってしまうところがありました。(しっかり話にオチをつけたという意味ではこの終わり方は良いとおもいます)

前髪を切ることによって、恥じらい属性がさらに進化して魅力的になる方法はないものか、
いろいろと考えてみたいと思います。
二人が結ばれるラストありきで書いてしまっていたので、三人そろってエンディングというのは考えもしませんでした。
が、そういうラストもありですよね。
逆に、序盤の話の流れを汲むことができて、その方がすっきりするかもしれません。
執筆しながら、そういう可能性を考えられるような柔軟性を持てるようになりたいものです。
(ちゃんとライバル校とバトルするラストだったら、そういう可能性も考えられたのかな?)


>その他、馴染めなかったのは理事長の話に出てくる「覚醒」「特種能力」という言葉です。これも恐らく個人的な意見だと思うのですが、ちょっとしっくりこなかったです。

ここは自分でも、中二病っぽいなあと思いながら書いていました。
理事長のお茶目な部分が出れば、と思っていたのですが、理事長の出番が少なすぎて言葉が浮いてしまったようですね。
ラストのバトルを充実させる時は、理事長にも登場してもらおうと思います。
「覚醒」「特殊能力」という言葉については、いろいろと考えてみたいと思います。
しっくりこない言葉をキャラにしゃべらせるのも、印象づけるための作戦になりますので。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice274
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2016年06月24日(金)20時46分 つとむュー作者レス
ささしろさん、感想ありがとうございます。
GW企画優勝、おめでとうございます!

>率直におもしろかったです。
>大会で勝たなければ工科クラスがなくなる、という王道なストーリーラインのなか、内容がすごく目新しかったです。
>まず、家具作り大会っていうので、笑ってしまいました。
>しかも竹取物語とうまく繋がっていることに驚きました。藤野さんのかぐや属性とその使い方には脱帽です。
>キャラクターも独特で、読んでいるあいだずっと楽しかったです。

身に余るお言葉、ありがとうございます。
とても嬉しいです。


>気になったところは、ドライアイス投げこまれるシーンです。笑っちゃったんですけど、明かされないまま終わってしまって少しモヤッとしました。他校のリタイアによる勝利なので、なおのこと気になってしまいました。

なんだか、最後まで楽しんで読める作品に仕上げたい、
という気持ちが湧いてきました。
やはり、ラストを投げっぱなしにしてしまったところが良くなかったようで、
それを解決すれば、皆さんが楽しめる作品にステップアップできそうですね。
頑張ります!

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice275
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2016年06月24日(金)20時36分 つとむュー作者レス
シュバルツシルトさん、感想ありがとうございます。

>話にリアリティが感じられない。

少しでもリアリティを感じていただけるよう、
頑張っていきたいと思います。


>犬塚家具、というギャグに一点特化した印象。

犬塚かぐやさん、意外とインパクトがあったようですね。
まあ、犬塚かぐやというキャラクターを思いつかなければ、
カグライブというタイトルも出てこなかったので、
本作の中軸を成すと言っても過言ではないでしょう。
その中軸がラストに繋がる作品になっていなかったのは、
今回の反省点の一つです。


今後もよろしくお願いいたします。
 

nice286
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2016年06月23日(木)21時26分 つとむュー作者レス
wさん、感想ありがとうございます。
いつもお世話になっています。

>タイトルの時点でインパクトありまくりだったのですが、カグラなので巫女さんが神楽を舞う、という展開も想像していたのですが、まさかそっちのカグだったとは。
>出てきた三人のヒロインが、みんな下の名前がかぐやというのも冒頭のインパクトとして絶大でした。

今回、タイトルの重要さを自分でも実感しました。
実は最初、タイトルの副題を「~三人のかぐや~」にしていたのです。
でも、それでは冒頭のインパクトが下がると思い、投稿期間に「~三人の転入生~」に修正しました。
修正して本当に良かったです。


>全体としてネタの使い方がとても上手かったです。
>有名家具店という時事ネタも盛り込んでいるし。隆起、のネタもキャラの個性として機能していて良かったです。

ありがとうございます。
犬塚さんについては、父親と仲の良いシーンを書こうと思っていたのですが、
枚数が足りなくなって書くことができず、名前だけの時事ネタになってしまいました。


>どこから引っ張ってきたのか丸わかりなカグライブのネタも上手く使っていたと思います。負ければ廃校、というのがお約束ですが、本作くらいの短編だとそれでは大きすぎる崖っぷちなので、学年に1クラスだけの工科クラス廃止という微妙にぜつみょうな線を行っていたと思います。また、全国大会でも県大会でもなく県南大会という設定も良かったと思います。最後に、そこで勝って次は県大会全国大会だ、というラストにも活かせていますし。

自分も絶妙だと思っていたのですが、多くの方にそう感じてもらえなかったようで、今回とても勉強になりました。
逆に、この部分をしっかり見直すことが、今後のステップアップのヒントになるような気もします。


>竹取物語ネタも作品にマッチしていますし、カグライブの中で出てくる家具の材質についての蘊蓄も良かったと思います。企画のお題である神話についても、日本の神話だったらアマテラスとかイザナギイザナミあたりになりそうなところを、誰も思いつかないような神を持ってきたのも特徴があったと思います。

日本は火山国なので、神話も火山とは切り離せないという説があります。
アマテラスが隠れた天岩戸事件も、大規模噴火で空が真っ暗になったためだという説がありますし、
イザナギが亡くなったのも、火の神カグツチを生んだためでした。
ここまで、身に余るお言葉を沢山いただき、本当にありがとうございます。


>気になったところはといえば、やはり主人公でしょうか。
>主人公の存在意義が、結局のところ名前オチになってしまっているのが惜しかったです。特に、せっかく四人で出場したカグライブにおいて、主人公の役割が藤野さんを熱くするだけ、というのが。
>これだったら、藤野さんを熱くするのは主人公ではなくクラス一番のイケメンでも良かったように思えてしまいます。
>なので、カグライブの家具作りにおいて、主人公も何かの役割を持って活躍してほしかったです。三人のかぐやに匹敵するくらいの家具製作スキルでの主人公活躍があれば、もっと良かったかなと思います。

そうですね、主人公がもっと活躍すれば、作品の魅力が増すことは間違いないでしょう。
名前に運命的なものと感じた、という設定だけでは弱かったですね。
これについて、改稿する際には、ぜひ実践してみたいと思います。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice273
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2016年06月21日(火)20時48分 つとむュー作者レス
志田新平さん、感想ありがとうございます。

>「隆起が分かる能力」と「胸が膨らむ」という2つの能力、笑えました。ヒロインズの中では犬塚さんが一番好きです。関西弁というのはやっぱりインパクトありました。

関西弁キャラを書くのは今回が初めてだったんですが、
チャレンジしてみて良かったです。
2つの能力について、ありがとうございます。
とっておきの「山体膨張」ネタを使った甲斐がありました。


>自分が少々気になったのは
>○オチのドライアイス
>結局誰がなんのためにやったのか、一文でも説明があれば、と思いました。

「対戦チームが妨害のために撒いたのでは?」という主人公の推測だけでは、
不十分だったようですね(参考になりました)。
改稿する際には、対戦チームがドライアイスを撒いたことを名乗り出て謝るシーンを
追加したいと思っています。


>○ガクライブに参加する理由
>理事長が勝手に「勝たないと工科は廃止」とわがまま言い出した、ということでしょうか。そこら辺が少し分かりにくかったように感じます。

脳内設定では、「対戦相手の会長(理事長の幼馴染)と、どっちの高校が強いかと言い争いになって、負けたら変な罰ゲームをすることになり、主人公たちをやる気にさせるために「勝たないと工科は廃止」と言いだした」という内容だったのですが……
(ん? 上の内容を、そのまま書けばよかった?)
すいません、説明不足でした。


>「隆起一ミリ」に笑わせて頂きました。

ありがとうございます。
一ミリほどさらに隆起する元気がある田中はまだまだ若いですね(笑)
一ミリの隆起も見逃さない瀬礼根さんもすごいです。

今後もよろしくお願いいたします!
 

nice263
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2016年06月20日(月)20時24分 つとむュー作者レス
ハイさん、感想ありがとうございます。
企画ではお世話になっています。
おそらく、作者予想は外れていたんじゃないかと思います(笑)

>カグライブてw
>なんかもう、どこかにガチにありそうな大会ですよね。
>いや、探せば実際にあるのかもしれませんね。
>何がどうなって理事長は出場せざる得なくなったのかはわかりませんが、清々しいまでのゲスでしたw
>ゲスですが、好きですこういう話を盛り上げてくれるキャラ。
>しかし、スジひっかけがまた巧かったですね。廃校じゃなくて、工科クラスて。
>ぬぅ、やりよりますねw

ありがとうございます。
「負ければ廃校」だと、ラブ◯イブやガル◯ンと一緒なので、
ちょっと変えてみました(笑)
理事長のキャラを気に入っていただき?、ありがとうございます。
それにしても、家具を作る大会って、どこかにありそうですね。
ちょっとネットで調べてみましたけど、その時は何も出てきませんでした。


>一点挙げるなら、何度か読み返しても椅子の形がイメージ出来ませんでした。これは単に私の想像力の問題かも知れませんが、一応。

これですね、自分でもずっと気になっていたんですよ。
ストーリーの流れから、竹を割って、面取りして、曲げて作成する椅子になるわけですが、
そういう竹で製作される椅子をネットで検索すると、確かに出てくるんですよ。
しかも、結構丈夫そうで、座り心地もよさそうな椅子が。
でも、それをうまく文章で表現することができなくて、もどかしくて、情けなくて、
結局、中途半端な表現のままで投稿してしまいました(バレバレでしたね。ペコリ)。
こういうのって、普段から訓練しておいた方がいいのかもしれませんね。
なにか面白い形のものを見たら、文章にしたり、比喩に使ってみたり。
きっと、そういう普段の積み重ねが創作の糧になるんじゃないかと思います。


>ストーリーとしましては、おおむね良かったと思うんですが、枚数を気にしてか大会の決着が投げやりでしたね。この点が残念でした。
>さんざん前ふりしたのに出てこなかった特別審査員の芸人も、なんのために名前を出してきたのやら。
>ここまでやるなら、70近くまで書いても良かったんじゃないでしょうかね。

枚数を気にしてというか、枚数をいいわけにして、
ラストをサボったというのが正直なところだったかもしれません。
まあ、このことは皆様からコメントをいただいていますし、
総合順位にダイレクトに表れているんじゃないかと思います。
個人的には、ルールの50枚に収めたかったので、
プロット自体が間違っていたと言わざるを得ません。
皆様から貴重なご意見をいただいたので、ぜひ70枚超えで改稿したいと思っています。


>キャラとしては、瀬礼根かぐや一択。存在感がありすぎなうえに、いい仕事しすぎでしたw
>一票入れときます。入れときますから。

ありがとうございます。

>犬塚? 藤なんとか? えっ……あの、誰?

ギャー!

>や、真面目に書くと、セレネに出番とられて犬塚さんは露出が少ないですし、藤野さんは途中まで基本しゃべらないので気持ちが入らなくて。
>藤野さんがメイン! というのであれば、もう少しテンプレじゃないアプローチが必要だったと思います。現状では大人しすぎて、ただ恥ずかしがってるぐらいしか印象にないので、どこかしらもっときっちりとしたギャップを作らないと、ヒロインとしては難しい……と、私は思うのですけど。

そうか、藤野さんはしゃべらない時は、意思を伝えようとする仕草や行動で、
もっと読者の心を掴まないといけなかったのですね。
テンプレだからわかってもらえるんじゃないかと思っていましたが、
どうやら逆効果だったようです。勉強になりました。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice298
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2016年06月16日(木)21時21分 つとむュー作者レス
おいげんさん、感想ありがとうございます。

>◆良かった点
>①謎の疾走感
>時事ネタと言うには、若干過ぎてしまっていますが、ラブライブをパロってみた系ですね。しょっぱなから強引な展開の連続で、こういう手法もありかなと思わせる力を感じました。

いい言葉ですね『謎の疾走感』。とても気に入りました、ありがとうございます。
今回は細かいことは気にしないで、強引にバンバン突っ走りました。


>②織り交ぜ
>終始ギャグに突っ走るのかと思っていましたが、唐突に竹取物語の考察が入ってきて、「おおぅ」と唸らされました。冗談めかして聞こえるかもしれませんが、物語を構成する上で、緩急の差というものはとても大切だと信じています。御作の場合、良い成功例と思います。

自分も緩急の差を意識していたので、コメントいただき嬉しいです。
でも、人によっては失速と捉えられてしまうので、なかなか難しいところです。
なるべく説明臭くなく、失速感を持たれないよう、
考察の結果が物語の行き先を照らすように、心がけてみました。


>◆気になった点
>①エンディング投げ過ぎ
>ごめん、二酸化炭素はちょっと……。
>②心が病んでいる人の炙り出しが上手過ぎ
>絶対にアトリエかぐやだと思ってました。

エンディングについては、皆さんからご指摘をいただきました。
確かに投げすぎですね。
アトリエかぐやってわからなかったので調べてみたら、エロゲメーカーみたいですね。


>◆総評
>ライトな感覚で読めるノベル。まさしくラノベですね。軽妙な語り口調と、理不尽な展開、スパイスとしての恋模様。魅力的な文章でした。

ありがとうございます。
身に余るお言葉、大変嬉しいです。
今後もよろしくお願いいたします。
 

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2016年06月15日(水)21時38分 つとむュー作者レス
兵藤晴佳さん、感想ありがとうございます。
企画では以前からいろいろとお世話になっています。

>神話かどうかなんて、どうだっていい。
>工業科という世界での勝負は、読んでいて燃えます。
>それはやっていいんかなあ、と思う点もありますが。

『カグライブ』が家具を作る大会なので、工業科という設定になりました。
こういう勝負って、よくジャ◯プとかで見かけますが、
自分では書いたことがなかったのでドキドキでした。
ラストの勝負が尻つぼみになってしまったのは、苦手意識が出てしまったのかもしれません。


>この尺で、3人の個性的なヒロインを魅力的に描いていたと思います。
>問題は、クライマックスで胸のサイズを強調しなければならない構成から、ほかの2人がかすんでしまったこと。
>もったいない。

キャラについて、ありがとうございます。
ラストは駆け足になって、主人公と藤野さんだけのクローズアップになってしまいました。
改稿して、勝負を最後まで書く際は、ご指摘を活かして、
他の二人がかすんでしまわないような書きっぷりになるよう、気をつけたいと思います。


>主人公が視点人物で終わるのは、まあ、仕方ないところでしょうか。

確かに、主人公の心情的な描写はほとんど入れることができませんでした。
名前の由来のところで、ちょっと心情描写を入れているので、
それを膨らませて、藤野さんの出生と絡めて、
運命的なエピソードを挿入できればと思っています。


御作『星の都のストク・イン』は、落語調のアイディアが面白い作品でした。
しかし、感想を書こうと三回くらい読んだのですが、
内容が全く頭の中に入って来なくて、感想が書けませんでした。
それがなぜなのかわからず、ずっと悩んでいたのですが、
もしかすると、語り部を登場人物の一人として脳が勝手にカウントしてしまっていて、
その他の登場人物との関係がわからずに混乱してしまったんじゃないかと、最近思っています。
(これは自分だけなのかもしれませんが……)
御作の感想欄に、このことを書こうかどうか迷っていましたが、
作品の内容に触れないのは申し訳ないので、ここに記すことでお許し下さい。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice319
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2016年06月14日(火)21時37分 つとむュー作者レス
たてばんさん、感想ありがとうございます。
企画ではいろいろとお世話になっています。

>《文章》
>ギャグが強めですし主人公がツッコミ役だったので、一人称の語りが生きてたと思います。

今回、個性的な女の子が三人も登場したので、
主人公の一人称が生きたのかもしれませんね。


>>藤野さんは無言のまま「本当にあれをやるの?」という顔をしていた。
>笠岩視点で藤野を見たときの地の文なのですが、ここで「」を付たことで喋ったように思えてしまいました。
>> そこには一文字、『竹』と書かれていた。
>あくまで表情の描写なので、このように『』などで台詞と分けて欲しかったです。

確かに『 』の方が良いですね。ご指摘ありがとうございます。


>《設定》
>かぐや姫の設定を上手く使っていたと思いますし、タイトルが優秀だと思います。
>ちょいちょい挟む、わかる人にはわかるネタがあり面白かったです。

ありがとうございます。
『カグライブ』でググると本作がトップに来るのは気持ちがいいですね。
ネタもわかっていただき嬉しいです。


>《構成》
>理事長と話してカグライブに出場するくだりが唐突というか、なんだか軽く感じました。
>ギャグの宿命かもしれませんが、一つの科の存亡がかかっているのだから、もう少し重い雰囲気が欲しいと思いました。

ここは意図して軽くしているので、サジ加減をどうするか、というところですね。
他の方の意見も参考にして、ちょうど良さそうなサジ加減を検討したいと思います。
実際、三人のかぐやはカグライブのために転校しているので、
その辺りを三人に語ってもらうと、重みが出てくるんじゃないかと思います。


>>『ライバル校は春の日踊りに椅子を壊されるが、自分たちの椅子は竹の分だけ四人の想いが編み込まれているから、逆に春の日踊りの尻を壊した』
>本筋はカグライブで優勝することなので、このような感じで主人公補正の力でも良いのでドライアイスなんて使わないで実力で優勝して欲しかったです。
>無理矢理カグライブを終わらせに来たように感じました。

今回の最大の失敗点はここですね。
そうです、50枚に収めるために無理矢理終わらせました。
改稿時には、ちゃんと書き足したいと思っています。
ご指摘、ありがとうございます。


>《総評》
>スッと頭に状況がイメージしやすくて読みやすかったです。
>まさか、竹取物語がまるまる入っているとは思いませんでした。

本作を書くために、竹取物語についていろいろと調べていたら面白くなってきて、
つい、まるまる入れてしまいました。
執筆を通して新しい知識が入ってくるのは、企画の楽しいところです。
でも、この部分を削れば、ラストを充実できたかもしれませんね(泣)

今後もよろしくお願いいたします。
 

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2016年06月08日(水)23時31分 つとむュー作者レス
たかセカンドさん、感想ありがとうございます。
準優勝、おめでとうござます。
企画ではいろいろとお世話になっています。

>前半部分、非常にテンポが良くサクサクと読み進められることができました。
>特に私は、冒頭で登場人物がたくさん出てくると、頭がこんがらがってしまうのですが、三人の女の子はそれぞれにキャラクターが立っており、人物の識別が容易でした。

ありがとうございます。
登場人物の多さについてはおっしゃる通りですね。
自分が感想人だったら「冒頭から五人も登場して!?」と文句を言いかねないところなので、
三人のかぐやはなるべく、三人で一セットのような印象を持ってもらうように工夫してみました。
タイトルにも「三人の転入生」と記してあるので、
「三人出てくるぞ!」と読者に覚悟してもらっていたのも、功を奏したのかもしれません。


>ただ、その次のヒロイン達の能力説明のシーンでだれてしまった感はあります。
>やはり、コメディはテンポが大事なのかな? と思います。
>説明だけで、目立った行動が無かったのが原因だったのかと思います。
>たとえば、カグライブで竹丘学園の優勝を妨害する刺客が現れ
>「なに? 何が起こったの?」と動揺する主人公に対し、ヒロイン達が能力を駆使し刺客を撃退する(もちろんこの場面では藤野ちゃんの能力は隠しておいてもよいのですが)
>そうすれば、コメディで大切なテンポを悪くすることなく、能力の説明もでき、さらにはカグライブがどんな大会なのかを説明することもできるのではないかと思いました。

そうか、喫茶店で会話だけになってしまったところで、テンポが落ちてしまったわけですね。
ポンポン会話が続けばテンポは落ちないのでは、と思っていたので、これは貴重なご指摘です。
今回の設定を生かし、上のアイディアを組み込むには、
カグライブ本番前に、練習試合を行うという手もあるかもしれませんね。
それで、試練を与えようと画策する理事長の刺客が、竹丘学園の邪魔をする。
このエピソードを描くことで、カグライブや三人の能力についての説明ができれば、
おっしゃる通り、一石二鳥かもしれません。


>カグライブに参加する主人公の動機が「工科クラスが無くなってしまう」と言うだけ(読み違えていたら申し訳ありません)で少し弱いかな? と言う感じを受けました。
>特に主人公が「まあ、僕は工科でも普通科でも、どっちだっていいんだけど。」と言っていますので、カグライブのシーンでも緊張感を持って読んでいくことができませんでいた。
>もっと、何か主人公にカグライブに勝たないと人生がヤバい! くらいの動機を与えて行った方が、緊張感も出るのではないかと思いました。

言われてみたら、確かにそうですね。
脳内設定としては、理事長に「藤野さんを覚醒することができるただ一人の存在」と言われて、
有頂天になって参加してしまっている、という感じだったのですが、確かに弱いですね。
解決策としては、犬塚さんがこのグループの良い原動力になっているので、
「カグライブで優勝するんが小さい頃からの夢やったんや」と引っ張ってもらうとか、
もしくは瀬礼根さんに弱みを握られて、カグライブに勝たないとマジで男としてヤバい、という
状況を作り出すのがいいんじゃないかと思っています。


>藤野ちゃんが見つめられると、熱くなりおっぱいが大きくなる、というアイディアは面白いと思いました。
>この見つめると言う行為で、メインヒロインの藤野ちゃんとの距離をぐっと縮めるエピソードを違和感なく入れることができたと感じます。

ありがとうございます。
自分も好きな設定だったので嬉しいです。


御作「神の語り部」は、今回の企画の中で一番好きな作品でした。
自分も企画で三位以内に入れるよう、頑張りたいと思います。
今後もよろしくお願いします!
 

nice280
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2016年06月06日(月)21時27分 つとむュー作者レス
キーゼルバッハ さん、感想ありがとうございます。
企画ではいろいろとお世話になっています。

>(設定)
>竹取物語をベースに、三人のかぐやと家具屋をかけ、カグライブ『家具コンテスト』という新しいコンセプトは、新鮮さがありました。しかし、実際の竹取物語のエピソードになぞらえた、キャラの個性は面白かったのですが、それゆえ、奇抜な設定だけになってしまっている気がしました。一人ひとり、キャラに個性はちゃんとあるのですが、肝心のカグライブはハプニングという形で早々に終わりますし、主人公である笠岩調が藤野かぐやに、告白するシーンでは、個人的にご都合主義というか、やや強引に感じました。

新鮮さを感じていただき、ありがとうございます。
設定上の大きな問題点としては、キャラをじっくり描けていないことと、
カグライブがハプニングで終わってしまうことですね。
キャラをしっかり描くことができれば、告白シーンの強引さは薄らぐような気もします。
この辺り、改稿に向けて検討したいと思います。


>(キャラ)
>笠岩調
>この物語では、基本的に主人公である笠岩調の一人称で語られていきますが、時折、説明も無しに語られていく設定等、読者にあまり優しくないような印象でした。

説明なしの語りってどの辺りでしょう?
まあ、しばらく経ってストーリーを忘れてから読み直せば、
読者の立場に立つことができて、それがわかるはずですから、
見つけ出して、心に留め置きたいと思います。
今のうちに直しておかないと、次回作でもやっちまいそうなので。


>犬塚かぐや
>三人のかぐやの中で一番好きなキャラでした。
>ただ、彼女についてもう少し掘り下げが欲しかったなという印象でした。

ありがとうございます。自分も犬塚さん、大好きです!


>瀬礼根かぐや
>キャラも立っているし、カグライブや主人公に対しても重要な役割を担っているキャラでしたが、やはりまだ感情移入しにくくキャラの掘り下げが欲しかったという印象です。

瀬礼根さんはキャラ投票でも2票いただいていますので、
キャラとして存在感があったのではないかと認識しています。
改稿に向けて、掘り下げを頑張りたいと思います。


>藤野かぐや
>しかし、それにしては、彼女に対しての魅力が薄いように感じました。元々内向的な性格という設定があるために、積極的ではないため、影のような印象になってしまっていると思われます。
>もっと、主人公との絡みや、お互いすきになるためのエピソードが欲しかったという印象です。彼女に対してももっと掘り下げが欲しかった。

藤野さんはメインヒロインなのにキャラ投票に票が入らなくて、
個人的にはがっかりしていたのですが、それにはちゃんと理由があるはずで、
おっしゃるように、影のような印象になっていたためのような気がします。
もっと頑張る姿を描かなくてはいけなかったと反省しています。
お気づきかもしれませんが、藤野さんは、秩父を舞台にしたとある映画のヒロインをモチーフにしています。
映画では、そのヒロインが過去のトラウマに打ち勝とうと頑張る姿に胸を打つわけですが、
藤野さんももっと努力しないと、読者の共感が得られないような気もしています。


>理事長
>どうやって、こんな人間が理事長になれたのか不思議である。
>カグライブへと参加させるための設定とはいえ、理事長のこういった振る舞いには、違和感とご都合主義を感じました。もう少し、何かしら常識的な説明が欲しかったと個人的に思いました。

了解しました。
無い知恵を絞って、いろいろと考えてみたいと思います。
三人のかぐやが一つのクラスに転入する、という相当無茶な設定を、
一人で背負ってくれている非常に重要なキャラなので、
もう少し太く、ストーリーを包み込むような感じで育ててみたいと思います。

 
>田中先生
>彼についても、何かしらもう少し話に絡めることが出来なかったのかな? と思いました。せっかくのキャラが無駄になってしまっています。もう少し、主人公たちと会話させたり、物語の重要な部分にかかわらせて欲しかったです。

モブキャラなのにしっかりと読んでいただき、ありがとうございます。
おっしゃる通り、空気的キャラのつもりだったのですが、
カグライブ本番にも登場したら面白いんじゃないかと、今思いました。


>(世界観)
>世界観に関しては、現代を舞台にしながら、カグライブという家具の制作コンテストがある世界ということで、作者様なりのオリジナリティは感じられました。しかし、その大地な世界観を担うカグライブの場面が短く、個人的に世界観に浸る前に終わってしまったなという印象です。そこが残念に思えました。

これはカグライブの場面をしっかりと書けば解決しそうですね。
オリジナリティを感じていただき嬉しいです。頑張ります。


>(文章)
>文章は、特に引っかかること無く読むことが出来ましたが、時折、説明にもない設定が、当たり前のように語られたりと、読者が置いて行かれてしまう場面があり、そういった部分ではやや読みにくく感じてしまいました。

これは上の笠岩調のところと同じコメントですね。
ぜひ、改善していきたいと思います。


>(テーマ)
>竹取物語の設定をキャラに当てはめたりなど、作者様の工夫は感じられるのですが、物語の展開上、あまり神話に関わっているように思えませんでした。地の文にて、竹取物語の話が出てくるのですが、それがこの物語と深く絡んでいるかと聞かれれば、微妙という印象です。

竹取物語については、どちらかというとミスリードを誘うために引用した感が強いです。
神話については、読者に「おおっ、かぐや姫について、こんな神話があるんだ!?」と
感じていただきたかったのですが、それは上手くいかなかったようですね。
おそらく、笠岩君の告白シーンがご都合主義に感じられてしまい、
神話との関係を純粋に楽しんでもらえなかったことが原因ではないかと、勝手に考えています。
まずはキャラをもっと掘り下げて、告白シーンへの流れを良くしていきたいと思います。


>(総評)
>コメディタッチで、カグライブに巻き込まれてしまった主人公たちを竹取物語と絡ませながら、さらにかぐやそれぞれの能力など、作者様なりのオリジナリティを強く感じる物語でした。
>しかし、キャラについて物足りなく感じる部分もあり、また展開上ご都合主義を強く感じる場面もありました。
>でも、一番残念に感じたのはこの物語のキモともいえるカグライブの場面があっさり、しかも唐突に終わってしまうところです。
>対戦相手も、ほとんど名前だけ出ているような状況で、肩透かしをくらいました。また、主人公である笠岩調が藤野かぐやに告白する場面においても、唐突でしたし説得力に欠けるといった印象です。
>総じて、物足りないところが多い物語でした。

ご指摘についてのコメントは、上にほとんど書いているので割愛したいと思います。
対戦相手については、しっかりと書かなくてはいけませんね。
50枚に収めたのは、無謀だったような気もしています。
しっかりと書き直すと、なんだか100枚は超えてしまうような感じですが、
それだけのポテンシャルはあると思い込んで頑張ってみようと思います。

今後もよろしくお願いいたします。
 

nice264
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2016年05月24日(火)21時38分 つとむュー作者レス
感想返しが遅くなって申し訳ありません。
この度は拙作『カグライブ!〜三人の転入生〜』に感想をお寄せいただき、
誠にありがとうございます。

実は、自分は神話のことはほとんど何も知らない人間でして、
今回の企画は、参加をやめようかと考えておりました。
唯一知っていたのは、日本神話は火山がらみの話が多い、ということだけ。
(例えば、天岩戸伝説は、巨大噴火をモチーフにしたという説もあるようです)
もし参加するなら、日本の火山神の話にしようと思って調べていたら、
かぐや姫=火山神という話が出てきたのです。
(日本神話の火の神はカグツチですが、この「カグ」はかぐやの「カグ」と共通するという話もあるようです)

かぐや姫をモチーフにするなら、ヒロインの名前は「かぐや」にしよう。
あれ? かぐやって、家具屋じゃないか。
じゃあ、高校生が家具を作る話にしよう。
大会名は……やっぱ、カグライブかな? という具合にストーリーが出来ていきました。

ということで、皆様から竹取物語や神話に関していろいろとコメントをいただきましたが、
ひとえに作者の無知と上のような短絡的な発想に起因しているものでして、
なにとぞ、ご了解いただけましたら幸いです(ペコリ)


本作品を書くにあたり、一つ新たな挑戦をしてみました。
それは、関西弁のキャラを登場させることです。
皆さんから「その関西弁ちゃうで!」というコメントが殺到するんじゃないかと、
ドキドキしながら書いておりました。
カクヨムに掲載されている、とある作品を熟読して関西弁を勉強したのですが、
「そや」と「せや」の違いが分からなくて、七転八倒する毎日でした。
どうせならその作者さんに読んでもらおうと、このようなタイトルをつけたわけですが、
見事に釣れて、しかも関西弁についてはダメ出しがなかったので、ガッツポーズでした。
(関西弁よりももっと重要なところに問題があったということだけなのですが……)

てな具合に、変なところで闘っていた作品だったわけですが、
皆さんに読んでいただき、本当に感謝です。

個別に感想返しもしていきますので、
気長にお待ちいただけると幸いです。
今後もよろしくお願いいたします。
 

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2016年05月12日(木)23時02分 ナマケモノ
いつもお世話になっています、ナマケモノです。本作を読ませていただいたので、感想書かせていただきます。
 かぐや姫をモチーフとして扱った、オリジナルティ溢れる作品だと思いました。一方で、設定は良いのですが全体的に詰め込みすぎな印象が拭えません。

  例えば、3人のかぐやちゃんとかぐや姫の関係ってどういったものなのでしょうか? 読み飛ばしていたらすみません。
 3人がかぐや姫に縁のある人物ということは分かるのですが、具体的な説明が作中になく少し困惑しました。彼女たちの特殊な能力についても同様で、どうして胸がおっきくなったり、正確に凹凸を測定することができるのか納得のいく説明が欲しかったです。

 また、かぐや姫が神話のモチーフになるかというと、ここが凄く微妙と言わざるを得ないです。
 かぐや姫は日本で一番最初に書かれた創作物語であり、その点において他の民話や伝承とは性質がまったく異なります。
 神話や伝承といった類のものが民族単位で語られる『過去にあった出来事』を取り扱っているのとは対照的に、かぐや姫の話そのものは一個人が創作した日本初『完全なるフィクション』と言える作品だからです。この作品がなかったら源氏物語も生まれていなかったかもしれないし、日本にラノベがこんなに氾濫していることすらなかったかもしれません。
 平安時代以降、富士山つながりでコノハナノサクヤ姫とかぐや姫が同一視されていたこなら知っているのですが、このお話はかぐや姫のそういった伝承をもとに書かれているのでしょうか。その辺りの説明もきちんと作中でして欲しかったです。
 その辺りがきちんと書けていれば、もっと評価の高い作品になっていたと思います。


 
 

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2016年05月04日(水)09時43分 茉莉花10点
作者の方へ

茉莉花です。
貴作拝読しました。

おそらく書きなれた方なのだろうな、と思います。
文章も読みやすく、疾走感もある。
どう考えてもラブライブを意識しているので、そういう遊び心は企画ならではという気がしています。

キャラクターの「胸が大きくなる」と「目視で正確に測ることができる」という能力はとても面白かったです。ただ、大変申し訳ないのですが、藤野かぐやが若干他のヒロインに食われてしまっているかなという気がしました。

「カグライブに出ないと工科廃止」という最初の展開は、分かりやすいしインパクトも充分なのでいいなと思ったのですが、その後の展開としてここの緊張感や焦燥感があまりうまく生きてこないのかなと思ってしまいました。
で、展開がドライアイス大量投入による相手の棄権。
ううむ……ごめんなさい、どうも腑に落ちないというか、力技感が強かったです。今までカグライブに向けて頑張ってきたのは何だったん?
(ドライアイス大量投入でもいいのですが、誰がどうやって? という疑問は残りました)

……と、ここまで書いたところで他の方と大分意見が重なってしまったようですね。
大変失礼しました。
どうもきっかけが良かったものの、その後うまくまとめきれず、力技で話をしめてしまった作品に思えました。紙幅にまだ若干の余裕があるようなので、ここからもう少し足してもよかったのかなぁという気もしています。

わがままな感想になってしまったかもしれません。失礼しました。

それでは執筆お疲れ様でした。
 

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2016年04月28日(木)19時07分 タカテン yRNUcsqs0o20点
どうも、タカテンと申します。
今回は参加してないので、名前を明かして感想を送らせていただきますね。

まず作者よ(なんとなく察しはつくので偉そうな感じでw)、あざとい、あざとすぎるよ。
こういうタイトルを付けておけばラブライバーなオレが読んで感想を入れると思っていただろう?
あはは、バカめ。その通りだよ(ぇ
今回はせめて感想だけは書こうと思っていたのですが、やはり参加していないからかテンションが低く、これまで読んだ作品は御作のみです。はい、タイトルに釣られましたw

で、最初はタイトルから「神楽のライブって山の神に怒られるぞ」とか思っていたのですが、なるほど家具ライブでしたか。『竹取物語』との絡みでカグヤというヒロインたちを出すところといい、このあたりの遊び心ある設定はとても自分好みでした。
犬塚さんの名前遊びもグッド。

内容もストレートですがヒロイン三人の設定はよく考えられていて、『竹取物語』の題材もまた物語の先を読みたくなるよう上手く機能していたと思います。
終盤までかなり楽しく読ませていただきました。

ただ、それだけに他の方も仰られていますが、終盤の展開にもうひとふん張りして欲しかったです。
ドライアイスが投げ込まれてピンチになるのはいい。でも、そのピンチを乗り越えた後にも当然ライバルとの決戦が待っていると読者としては予想するわけですよ。
でも、そんなものはなく、ライバルたちはドライアイスで棄権しましたって言うのは、なんというか、地区大会決勝で大雪の中を必死になって会場までやってきて「怖かったよぅ。でも諦めたくなかったんだよぅ」と、なんとか参加する事が出来たというのに、ライバルはおろか他のチームはみんな会場まで辿り着けませんでしたって感じでどうにも肩透かしです。
そもそもドライアイスは誰の陰謀だったのかってことも分からず、特別審査員のオー〇リーたちも椅子に座ることすらないってのは、ちょっと投げやりすぎるのではないでしょうか。
ここもしっかりと書いてくれていたら、自分としては文句なしに楽しめた作品でした。
まぁ、ぶっちゃけ、カグヤは三人どころか九人は出してもいいかなとは思いますが(ぁ

それでは拙いですが自分からは以上です。
執筆お疲れ様でした。

 

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2016年04月27日(水)23時56分 99kg20点
カグライブと聞いてバンドを想像してしまう。
そういうものを想像してしまうと、少し肩透かしでした。

一人だけ超常現象なのが気になります。
熱はともかくおっきくなる設定は必要だったのか……。
鉄板の所だけがリアリティなのか何なのか。
胸の隆起で曲げればいいんじゃないのか? 弾け飛ぶわけでもなし、大きくなる理由が分からない。

他校の強豪が途中から空気化。
二酸化炭素が出てきてホントに空気が敵になった……。
家具の審査どっかいっちゃいました。ゲスト審査員も結局なんだったのか。

それがメインでない、というのと無くてもよいというのはまた違うと思うんですね。
結局完成できたから勝ったのであって、各々のスキルは全く関係なかった。
そうなると超常的な設定がかなり浮いて見えてしまいます。

ラノベ的なノリとしては非常に面白かったと思います。
 

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2016年04月26日(火)00時05分 いりえミト20点
 『カグライブ!~三人の転入生~』拝読しました。


 軽快な文章で書かれたコメディ作品で、楽しめました。
 3人の「かぐや」はそれぞれ個性的で、瀬礼根さんの隆起ネタや、藤野さんおっぱいなどは笑えました。
 「カグライブ」についてはラブライブのパロの部分もあるのかもしれませんが、ライブで家具作りをするというアイデアは面白いです。(実際にそういう大会があったりするのでしょうか?)

 3ヒロインの能力を生かして椅子を作っていく展開はよかったです。
 ただ、「相手が棄権したから勝利」という決着の仕方は少々物足りなく感じました。
 結局ドライアイスをまいた犯人もわからず仕舞いですし(ライバル校の仕業だとしても、墓穴を掘る結果になっているわけですし)。
 純粋に作品の出来で決着させてほしかったなぁ思いました。


 短いですが、以上です。
 執筆おつかれさまでした。

 

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2016年04月23日(土)23時31分 たぬき nY39lNOBNk20点
胸熱!(文字通り)胸に振り回されるヒロインと主人公のお話でした。まとめ役だが若干見せ場が少ない犬塚さんに、委員長キャラの瀬礼根さん、恥ずかしがり系ヒロインの藤野さん。愉快なキャラクターメインで、するすると読むことができました。
 名前や出自にちなんだ設定がそれぞれに付いていて面白かったです。火山の神については、そういう逸話もあるのだなと初めて知りましたので、これもよかったです。
『かぐや姫』の話についても、クドくない程度で薀蓄が語られていてちょっとよかったです。
ネタとしては、○ードリーの椅子破壊事件が時事ネタとして盛り込まれていたのがうまいなと感じました。
不満点というべき部分はオチと、カグライブの本戦に集約されています。
簡潔に言えば盛り上がり不足だったかと思います(敵校との接戦が無く、胸と告白に終始してて少し退屈でした)
なんだか不戦勝で勝って消化不良という感じです。
藤野さんについても前髪を切ってデビューさせてしまったせいで、恥じらい属性がもったいない気がしました(これは個人的な好みによるのでなんともいえませんが)
この二人が結ばれるのは悪くは無いですが、協力したのだから三人そろってエンディングを迎えた方が良かったのでは無いかと思います。特に、中盤後半までギャグとして進行していたのにオチだけ純愛モノになってしまった風なのがちょっと、蚊帳の外というか、残り二人はなんだったのかと思ってしまうところがありました。(しっかり話にオチをつけたという意味ではこの終わり方は良いとおもいます)

その他、馴染めなかったのは理事長の話に出てくる「覚醒」「特種能力」という言葉です。これも恐らく個人的な意見だと思うのですが、ちょっとしっくりこなかったです。
 

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2016年04月23日(土)18時25分 ささしろ30点
はじめまして。未熟者ですが感想を書かせていただきます。

率直におもしろかったです。
大会で勝たなければ工科クラスがなくなる、という王道なストーリーラインのなか、内容がすごく目新しかったです。
まず、家具作り大会っていうので、笑ってしまいました。
しかも竹取物語とうまく繋がっていることに驚きました。藤野さんのかぐや属性とその使い方には脱帽です。
キャラクターも独特で、読んでいるあいだずっと楽しかったです。

気になったところは、ドライアイス投げこまれるシーンです。笑っちゃったんですけど、明かされないまま終わってしまって少しモヤッとしました。他校のリタイアによる勝利なので、なおのこと気になってしまいました。

簡単な感想ですみませんが以上です。
 

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2016年04月23日(土)12時49分 シュバルツシルト-20点
話にリアリティが感じられない。
犬塚家具、というギャグに一点特化した印象。

 

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2016年04月20日(水)22時20分 w30点
読みましたので、感想を書きます。
タイトルの時点でインパクトありまくりだったのですが、カグラなので巫女さんが神楽を舞う、という展開も想像していたのですが、まさかそっちのカグだったとは。
出てきた三人のヒロインが、みんな下の名前がかぐやというのも冒頭のインパクトとして絶大でした。
全体としてネタの使い方がとても上手かったです。
有名家具店という時事ネタも盛り込んでいるし。隆起、のネタもキャラの個性として機能していて良かったです。
どこから引っ張ってきたのか丸わかりなカグライブのネタも上手く使っていたと思います。負ければ廃校、というのがお約束ですが、本作くらいの短編だとそれでは大きすぎる崖っぷちなので、学年に1クラスだけの工科クラス廃止という微妙にぜつみょうな線を行っていたと思います。また、全国大会でも県大会でもなく県南大会という設定も良かったと思います。最後に、そこで勝って次は県大会全国大会だ、というラストにも活かせていますし。
竹取物語ネタも作品にマッチしていますし、カグライブの中で出てくる家具の材質についての蘊蓄も良かったと思います。企画のお題である神話についても、日本の神話だったらアマテラスとかイザナギイザナミあたりになりそうなところを、誰も思いつかないような神を持ってきたのも特徴があったと思います。
というわけで、非常に楽しく読ませていただきました。
気になったところはといえば、やはり主人公でしょうか。
主人公の存在意義が、結局のところ名前オチになってしまっているのが惜しかったです。特に、せっかく四人で出場したカグライブにおいて、主人公の役割が藤野さんを熱くするだけ、というのが。
これだったら、藤野さんを熱くするのは主人公ではなくクラス一番のイケメンでも良かったように思えてしまいます。
なので、カグライブの家具作りにおいて、主人公も何かの役割を持って活躍してほしかったです。三人のかぐやに匹敵するくらいの家具製作スキルでの主人公活躍があれば、もっと良かったかなと思います。
感想は以上です。
執筆おつかれさまでした。

 

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2016年04月19日(火)15時41分 志田 新平 2XEqsKa.CM10点
作品拝読いたしました。

「隆起が分かる能力」と「胸が膨らむ」という2つの能力、笑えました。ヒロインズの中では犬塚さんが一番好きです。関西弁というのはやっぱりインパクトありました。

自分が少々気になったのは

○オチのドライアイス
結局誰がなんのためにやったのか、一文でも説明があれば、と思いました。
○ガクライブに参加する理由
理事長が勝手に「勝たないと工科は廃止」とわがまま言い出した、ということでしょうか。そこら辺が少し分かりにくかったように感じます。

自分の読解力不足ならすいません。
それでは執筆お疲れ様でした。「隆起一ミリ」に笑わせて頂きました。
 

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2016年05月05日(木)01時24分 ハイ20点
こんにちは、『カグライブ!』拝見させていただきました。


タイトルを見た時点で、とある方を思い出しましたが……その当人が感想をつけていたので違ったようですねw
まあ、もう一人こういう作風の方を知ってるんですが……その人だったら、すごく嬉しいです。
(違う人だったらすいません)


さて、今作品ですが、楽しい作品でした。


カグライブてw
なんかもう、どこかにガチにありそうな大会ですよね。
いや、探せば実際にあるのかもしれませんね。
何がどうなって理事長は出場せざる得なくなったのかはわかりませんが、清々しいまでのゲスでしたw
ゲスですが、好きですこういう話を盛り上げてくれるキャラ。
しかし、スジひっかけがまた巧かったですね。廃校じゃなくて、工科クラスて。
ぬぅ、やりよりますねw



文章的には、特に指摘することはありませんが。
一点挙げるなら、何度か読み返しても椅子の形がイメージ出来ませんでした。これは単に私の想像力の問題かも知れませんが、一応。



ストーリーとしましては、おおむね良かったと思うんですが、枚数を気にしてか大会の決着が投げやりでしたね。この点が残念でした。
さんざん前ふりしたのに出てこなかった特別審査員の芸人も、なんのために名前を出してきたのやら。
ここまでやるなら、70近くまで書いても良かったんじゃないでしょうかね。


キャラとしては、瀬礼根かぐや一択。存在感がありすぎなうえに、いい仕事しすぎでしたw
一票入れときます。入れときますから。

犬塚? 藤なんとか? えっ……あの、誰?


や、真面目に書くと、セレネに出番とられて犬塚さんは露出が少ないですし、藤野さんは途中まで基本しゃべらないので気持ちが入らなくて。
藤野さんがメイン! というのであれば、もう少しテンプレじゃないアプローチが必要だったと思います。現状では大人しすぎて、ただ恥ずかしがってるぐらいしか印象にないので、どこかしらもっときっちりとしたギャップを作らないと、ヒロインとしては難しい……と、私は思うのですけど。




以上です。
では、よしなに。
お疲れさまでした〜。
 

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2016年04月19日(火)09時01分 おいげん10点
御作、拝読させて頂きました。
早速ですが、感想を述べたいと思います。

◆良かった点
①謎の疾走感
 時事ネタと言うには、若干過ぎてしまっていますが、ラブライブをパロってみた系ですね。しょっぱなから強引な展開の連続で、こういう手法もありかなと思わせる力を感じました。

②織り交ぜ
 終始ギャグに突っ走るのかと思っていましたが、唐突に竹取物語の考察が入ってきて、「おおぅ」と唸らされました。冗談めかして聞こえるかもしれませんが、物語を構成する上で、緩急の差というものはとても大切だと信じています。御作の場合、良い成功例と思います。

◆気になった点
①エンディング投げ過ぎ
 ごめん、二酸化炭素はちょっと……。
②心が病んでいる人の炙り出しが上手過ぎ
 絶対にアトリエかぐやだと思ってました。

◆総評
 ライトな感覚で読めるノベル。まさしくラノベですね。軽妙な語り口調と、理不尽な展開、スパイスとしての恋模様。魅力的な文章でした。

 執筆お疲れ様でした。作者様の次回作を期待しております。
4/19 おいげん
 

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2016年04月22日(金)21時45分 兵藤晴佳30点
神話かどうかなんて、どうだっていい。
工業科という世界での勝負は、読んでいて燃えます。
それはやっていいんかなあ、と思う点もありますが。

この尺で、3人の個性的なヒロインを魅力的に描いていたと思います。
問題は、クライマックスで胸のサイズを強調しなければならない構成から、ほかの2人がかすんでしまったこと。
もったいない。

主人公が視点人物で終わるのは、まあ、仕方ないところでしょうか。

ともあれ、楽しませていただきました。
ありがとうございました。


 

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2016年04月26日(火)22時40分 たてばん L2TtHY/jcg10点
 執筆お疲れ様です。
 拝読しましたので、思ったことや気になったことを残します。

 《文章》
 ギャグが強めですし主人公がツッコミ役だったので、一人称の語りが生きてたと思います。

 >藤野さんは無言のまま「本当にあれをやるの?」という顔をしていた。
 笠岩視点で藤野を見たときの地の文なのですが、ここで「」を付たことで喋ったように思えてしまいました。
 > そこには一文字、『竹』と書かれていた。
 あくまで表情の描写なので、このように『』などで台詞と分けて欲しかったです。

 《設定》
 かぐや姫の設定を上手く使っていたと思いますし、タイトルが優秀だと思います。
 
 >「うち知ってる。なんでも、お笑いの『春の日踊り(はるのひおどり)』らしいで」
「春の日踊りって、テレビで北欧製の椅子を壊してしまった、あの二人組?」
 ちょいちょい挟む、わかる人にはわかるネタがあり面白かったです。

 《構成》
 理事長と話してカグライブに出場するくだりが唐突というか、なんだか軽く感じました。
 ギャグの宿命かもしれませんが、一つの科の存亡がかかっているのだから、もう少し重い雰囲気が欲しいと思いました。

 『ライバル校は春の日踊りに椅子を壊されるが、自分たちの椅子は竹の分だけ四人の想いが編み込まれているから、逆に春の日踊りの尻を壊した』
 本筋はカグライブで優勝することなので、このような感じで主人公補正の力でも良いのでドライアイスなんて使わないで実力で優勝して欲しかったです。

 無理矢理カグライブを終わらせに来たように感じました。

 《総評》
 スッと頭に状況がイメージしやすくて読みやすかったです。
 まさか、竹取物語がまるまる入っているとは思いませんでした。
 
 未熟者の身でいろいろと口出ししてすみません。
 企画参加お疲れ様でした。では、失礼します。
 

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2016年04月16日(土)09時21分 たかセカンド10点
こんにちは。
「カグライブ!~三人の転入生~」を読ませていただきました。

感想に関しまして私が思ったことを書かせていただきました。
納得のいく所だけ抜き出し、今後の執筆の糧にしていただけましたら嬉しく思います。

前半部分、非常にテンポが良くサクサクと読み進められることができました。
特に私は、冒頭で登場人物がたくさん出てくると、頭がこんがらがってしまうのですが、三人の女の子はそれぞれにキャラクターが立っており、人物の識別が容易でした。

ただ、その次のヒロイン達の能力説明のシーンでだれてしまった感はあります。
やはり、コメディはテンポが大事なのかな? と思います。

説明だけで、目立った行動が無かったのが原因だったのかと思います。

たとえば、カグライブで竹丘学園の優勝を妨害する刺客が現れ
「なに? 何が起こったの?」と動揺する主人公に対し、ヒロイン達が能力を駆使し刺客を撃退する(もちろんこの場面では藤野ちゃんの能力は隠しておいてもよいのですが)

そうすれば、コメディで大切なテンポを悪くすることなく、能力の説明もでき、さらにはカグライブがどんな大会なのかを説明することもできるのではないかと思いました。

これは私が個人的に思ったことですので、ご参考までに……

後、すいません。もうひとつだけ。
カグライブに参加する主人公の動機が「工科クラスが無くなってしまう」と言うだけ(読み違えていたら申し訳ありません)で少し弱いかな? と言う感じを受けました。

特に主人公が「まあ、僕は工科でも普通科でも、どっちだっていいんだけど。」と言っていますので、カグライブのシーンでも緊張感を持って読んでいくことができませんでいた。

もっと、何か主人公にカグライブに勝たないと人生がヤバい! くらいの動機を与えて行った方が、緊張感も出るのではないかと思いました。


いろいろと失礼なことを言ってしまい申し訳ありません。

藤野ちゃんが見つめられると、熱くなりおっぱいが大きくなる、というアイディアは面白いと思いました。
この見つめると言う行為で、メインヒロインの藤野ちゃんとの距離をぐっと縮めるエピソードを違和感なく入れることができたと感じます。

やっぱりコメディはテンポなのかな? と思いました。

以上となります。

このたびは有難うございました。
 

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2016年04月15日(金)22時36分 キーゼルバッハ10点
 キーゼルバッハと申します。読まさせていただきましたので感想を。


(設定)
 竹岡学園、二年J組。工科クラスに突如として、三人の転校生が
 やってくる。しかも、三人とも美少女で、三人とも『かぐや』と
 いう名前なのだ。
 工科クラスのクラス委員長をしている笠岩調は、その数奇な運命
 に結ばれるように、理事室に呼ばれ、転校生三人たちと一緒に
 『カグライブ』に参加することになる。しかし、ライブで負ければ
 クラスは喪失! 笠岩調は果たして、カグライブを優勝すること
 が出来るのか? 三人の『カグヤ』の秘密とは? すべての謎は、
 竹取物語に繋がる……という内容でした。
 竹取物語をベースに、三人のかぐやと家具屋をかけ、カグライブ
 『家具コンテスト』という新しいコンセプトは、新鮮さがありま
 した。しかし、実際の竹取物語のエピソードになぞらえた、キャラの個性
 は面白かったのですが、それゆえ、奇抜な設定だけになってしま
 っている気がしました。一人ひとり、キャラに個性はちゃんと
 あるのですが、肝心のカグライブはハプニングという形で早々
 に終わりますし、主人公である笠岩調が藤野かぐやに、告白する
 シーンでは、個人的にご都合主義というか、やや強引に感じまし
 た。
 

(キャラ)
 
 笠岩調
      :竹丘学園、二年J組、工科クラス委員長である
       この物語の主人公。
       突如転向してきた三人のかぐやたちと一緒に
       カグライブに参加することになってしまう。
       しかし、それは必然にも思えるほどに数奇な
       偶然で、竹取物語に登場する調岩笠という人物
       と名前が似ているだけではなく、まるで、
       運命のように一人の『かぐや』と関わっていく
       ことになる。
       この物語では、基本的に主人公である笠岩調の
       一人称で語られていきますが、時折、説明も
       無しに語られていく設定等、読者にあまり優しく
       ないような印象でした。


 犬塚かぐや
      :有名な犬塚家具のご令嬢で、三人のかぐやの一人
       関西弁でしゃべるが、出身は奈良県。
       その口調からして、人当たりがよく、誰とでも
       仲良く慣れるタイプ。
       すぐに、笠岩調とも仲良くなった。
       かぐやとしての能力として、良い素材を見極める
       事ができ、その犬塚家具の力を駆使して、より良い
       素材を収集することができる。
       家具を作る能力も一般人よりずば抜けている。
       カグライブでは、その能力を遺憾無く発揮する。
       三人のかぐやの中で一番好きなキャラでした。
       ただ、彼女についてもう少し掘り下げが欲しかった
       なという印象でした。

 瀬礼根かぐや
      :三人のかぐやの一人で、彼女のかぐやとしての能力
       は、目測で全てを正確に測れること。それは、大きさ
       だけにとどまらず、温度等も見るだけで図ることが出来る。
       また、材料である木材においても、寸分の狂いなく
       大きさを揃えて切ることができる。クールでインテリ
       な印象だが、積極的に下ネタも使ってくる読めない人。
       キャラも立っているし、カグライブや主人公に対しても
       重要な役割を担っているキャラでしたが、やはり
       まだ感情移入しにくくキャラの掘り下げが欲しか
       ったという印象です。

 藤野かぐや
      :三人のかぐやの一人で、内向的な性格な女の子。
       前髪で顔を隠し、人の目を気にして顔を背けている。
       彼女のかぐやとしての能力は謎で、中盤から明らか
       になっていくのだが、実は、彼女の内向的な性格は
       このかぐやの能力によるもので……。
       この物語のアイドルであり、最終的には恋人になり
       ます。また、彼女は主人公と神話レベルで関係が
       深く、この物語のキーパーソンともいえる存在です。
       しかし、それにしては、彼女に対しての魅力が
       薄いように感じました。元々内向的な性格という
       設定があるために、積極的ではないため、影のよう
       な印象になってしまっていると思われます。
       もっと、主人公との絡みや、お互いすきになるための
       エピソードが欲しかったという印象です。彼女に
       対してももっと掘り下げが欲しかった。

 理事長  :陽気なおっさん。三人のかぐやと主人公である笠岩調を
       放課後、勝手に呼びつけたと思いきや、幼馴染の松池工科
       高校の会長と言い争いになったからと、勝手に四人をカグ
       ライブエントリーした。
       さらに、カグライブで負けたら工科クラスを無くすという
       傍若無人な無理難題を主人公たちに押し付ける。
       どうやって、こんな人間が理事長になれたのか不思議である。
       カグライブへと参加させるための設定とはいえ、理事長の
       こういった振る舞いには、違和感とご都合主義を感じました。
       もう少し、何かしら常識的な説明が欲しかったと個人的に
       思いました。
 
 田中先生 :クラスの担任の先生? かぐやたち三名とクラス委員調の
       笠岩調と一緒に理事長室に呼ばれた。
       しかし、それ意向登場もしないので、若干空気的存在。
       彼についても、何かしらもう少し話に絡めることが出来なか
       ったのかな? と思いました。せっかくのキャラが無駄に
       なってしまっています。もう少し、主人公たちと会話させ
       たり、物語の重要な部分にかかわらせて欲しかったです。



(世界観)
 
 世界観に関しては、現代を舞台にしながら、カグライブという家具の
 制作コンテストがある世界ということで、作者様なりのオリジナリティ
 は感じられました。しかし、その大地な世界観を担うカグライブの場面
 が短く、個人的に世界観に浸る前に終わってしまったなという印象です。
 そこが残念に思えました。

(文章)

 文章は、特に引っかかること無く読むことが出来ましたが、時折、
 説明にもない設定が、当たり前のように語られたりと、読者が置いて行かれ
 てしまう場面があり、そういった部分ではやや読みにくく感じてしまい
 ました。

(テーマ)

 竹取物語の設定をキャラに当てはめたりなど、作者様の工夫は感じられ
 るのですが、物語の展開上、あまり神話に関わっているように思えま
 せんでした。地の文にて、竹取物語の話が出てくるのですが、それが
 この物語と深く絡んでいるかと聞かれれば、微妙という印象です。
 

(総評)

 コメディタッチで、カグライブに巻き込まれてしまった主人公たちを
 竹取物語と絡ませながら、さらにかぐやそれぞれの能力など、作者様
 なりのオリジナリティを強く感じる物語でした。
 しかし、キャラについて物足りなく感じる部分もあり、また展開上
 ご都合主義を強く感じる場面もありました。
 でも、一番残念に感じたのはこの物語のキモともいえるカグライブの
 場面があっさり、しかも唐突に終わってしまうところです。
 対戦相手も、ほとんど名前だけ出ているような状況で、肩透かしを
 くらいました。また、主人公である笠岩調が藤野かぐやに告白する
 場面においても、唐突でしたし説得力に欠けるといった印象です。
 総じて、物足りないところが多い物語でした。
 

それでは、GW企画お疲れ様でした。また機会がありましたら、読ませていただけると嬉しいです。

キーゼルバッハでした。

 

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合計 15人 230点

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