クリスマス、サンタさんはロリコンにも優しい |
「おい、ふざけんじゃねえよ! 最近のジャップのガキどもはマジクリーピーで呆れるぜ!」 ここはノルウェー。この地の冬の寒さは日本の比ではない。とは言え、緑生い茂る杉林の中に隠された秘密基地の中は空調設備も完璧、超快適空間だ。にも関わらず、不満紛々たる怒りの叫びを放つのは、アメリカはテキサス州出身42歳男性、ジョンソン・ブラックウッドさんだった。この道35年のベテランサンタクロースである。 「どうしたんすか、ジョンソンさん? 心優しいジョンソンさんがこんなにお怒りになるなんて珍しいじゃないすか」 一方の俺だが、日本は埼玉県川越市出身の16歳男性、川島亮太。どこにでも居る普通の僕だけど、サンタクロースだったりもする。まだ今年3月にサンタになったばかりでぺえぺえの新米だ。これからサンタクロース業界については学んでいかなけねばならんことばかり、大先輩ジョンソンさんの言葉や思考、感情をスポンジのように全て吸い込み、今後の職業生活に役立てていきたいと考えている。 ジョンソンさんは言う。 「昔からジャップに限らずモテないティーンエイジャーの願いってのは、鳥肌立つくらいクソくだらなくてクソ気色悪いもんではあったんだよ。『ジョージ・クルーニーみたいなダンディでエロい顔にしてください』とか『蟹バラのエロい肉体にしてください』とかな」 ふむふむ。サンタにプレゼントをねだるのは、まだ自我に目覚めてない童子、幼児といった可愛らしさの盛りの子供達だけだと思っていた。でも実際には、世間ではサンタを信じてたら恥ずかしい年頃の連中からも依頼が来てるってことか。 「そういう願いはサンタだけの力では叶えてやれるもんじゃない。でも高須クリニックに外注することで対応出来なくはなかった」 「え、そうなんすか? 内部で対処出来ない依頼はアウトソーシングもアリなんすか?」 意外に思って訊くと、ジョンソンさんは当たり前だろって感じで首を縦に振る。 「そりゃそうだ。サンタは神様でも魔法使いでもねえ。何だって出来るわけじゃないんだ。でもだからってせっかくの子供達の願いを無下に断っても、俺達の存在価値が無くなってしまう。だから外注に頼ろうが何しようがしっかり応える、それが俺達サンタの基本方針だ」 「なるほど! つまりサンタってのはNoって言えない、マゾ精神の権化なわけっすね」 「いかにも」 ジョンソンさんは重々しく頷く。ジョンソンさんは一つ一つの仕草がいちいち渋くて格好いいから俺の憧れなのだ。 「でも。そうは言っても、これは絶対無理だ。あんまりだぜ……」 ジョンソンさんはぱっとテーブルの上に封筒を放り出した。俺が憧れる男の中の男ジョンソンさんが柄でもなく弱音を吐くのだから、一大事である。俺は封筒を手にとった。 赤と緑の鮮やかなクリスマスカラーを使って綺麗にデコレーションされていて、金色の飾り文字でDear Santaって書いてある。外側を見る限りだとクリスマス精神をリスペクトしてくれる、純真な子供からのお手紙に見えるが? はて、いかなる問題があるのやら。俺は訝ったが、中の手紙を読んだとたん、ジョンソンさんが呆れる意味を理解した。 <一生のお願いです。おっぱいがデカいのに痩せていてロリ顔でかつ優しくて僕のことを愛してくれる美少女をください> 俺は即座にその手紙を投げ捨て、「こんなもん即刻破り捨てちまいましょうよ!」たまらず叫んでしまった。 ふざけんな! 不届き者が! 神の子の生まれし聖なるクリスマスの日に、見た目が超エロい女をサンタさんに所望しようなんて、何て不謹慎な奴だ! 神をも恐れぬにも程があるだろ。 バカバカしい。こんなもん笑い飛ばすっきゃないっしょ。てか、実際俺は笑った。へへってね。 しかし、 「いけないよ、ボーイ」 ジョンソンさんは俺を諭すようにゆっくり首を横に振るのだ。 「……何がっすか?」 「そりゃ俺だって1人の良識ある大人として、こんなクソガキの相手してられるかって思うさ。一発ぶん殴って根性叩きなおしてやりてえ」 「なら」 「でも俺たちはプロのサンタだ。個人的な感情や価値観より、プロ意識を優先しなくちゃいけねえ。職務に忠実であるのだ。サンタという看板を背負っている以上、己を捨ててサンタとしてあるべき振る舞う必要がある」 言われて俺は素直に自らの過ちを認め、居住まいを正して頷いた。 はい、肝に銘じておきます。 俺はジョンソンさんには逆らえない。というか逆らうつもりもない。ジョンソンさんの人柄、これまでのサンタとしての経歴、働きっぷり、プロ意識、彼の全てを心から尊敬しているから。 そして期待した。そんな敬愛するジョンソンさんなら、この馬鹿げた、子供の我儘以上に質の悪い無理難題にいかように対応するのだろうか? この無茶苦茶な願いをジョンソンさんはどんな華麗なサンタスキルで叶えてみせるのだろうか? 素人にちょっと毛が生えたくらいの新米の俺には、策は1つも考えつきゃしないが、きっと奇想天外で斬新なアイデアが飛び出してくるに違いないぞ。 「おや、そう言えば……」 ジョンソンさんは俺が放り出した封筒を再度手に取り、じっくり目をこらした。 「なあ、ボーイ。確かボーイは日本の埼玉ってところの出身って言ってたよな?」 「はい、そうです。埼玉の川越市ってとこです」 「奇遇だな。この手紙を寄越した少年もだ。この子も埼玉県、川越市なんだそうだ。この少年とボーイは知り合いだったりするんじゃねえのか? 名前は武田くんと言うらしいが……」 「いやあ、知らない奴っすね」 武田。ありふれた名前ではあるが、少なくとも中学の同学年にはそんな奴は居なかった。 「ふむ……。とは言えボーイには土地勘があるはずだろう」 ジョンソンさんはしばし、真っ白な長い顎鬚をもしゃもしゃ撫で回しながら黙りこんだ。ジョンソンさんが何かを考えこむ時の仕草だ。そして、ジョンソンさんが考えてる間、俺はその思考に割り込まないよう大人しく黙って待つのがいつものこと。が、今回はなぜか不思議と胸騒ぎがした。いつもと違う嫌な予感がして、じっとしてられなかった。 俺は立ち上がった。 「……あの、ジョンソンさん!」 「ボーイ。お前がこの少年の相手をしなさい」 「え!? 何でですか!?」 俺が叫ぶと、 「私にはこの願いは叶えられないからだ」 ジョンソンさんは悪びれることなく言った。 俺は愕然とした。敬愛するジョンソンさんが、この無理難題を前にして怖気づき、部下に仕事を丸投げするなんて、そんなことあっていいものだろうか!? 「俺にだって無理っすよ! 痩せているのに巨乳。しかもロリ顔って! そんなのヤンマガのグラビアでも1年に1人居るか居ないかの逸材っすよ!」 「すまないな、ボーイ」ジョンソンさんは随分と申し訳無さそうに言う。 「お前にはまだ話してなかったと思うが。サンタの世界はとても厳しいのだ。サンタとサンタコスのおじさん。その2つの違いは、子供達の願いを叶えられるかどうか、その一点にしかない。子供の願いを叶えられないサンタはもはやサンタである資格を失うってことさ」 「それってつまり……」 「クビってことだ」 言い放つジョンソンさんの口調はノルウェーの大地に吹く北風よりもっと冷え冷えとしていた。俺の背骨もひんやりと凍った。 「俺はクビは嫌だ。サンタの道を極めた俺は、結局子供にお菓子やおもちゃを配って可愛がるしか能のないおじさんになってしまった。クビになったらもはや路頭に迷って凍え死ぬしかないだろう。でもボーイならまだ若い。他の業界でやり直すことは出来るかと思うが」 「それ言ったら俺だってヤバいっすよ! 俺、高校も行かないでサンタ業界に入ったんすよ! 日本じゃ中卒で就職ってかなり厳しいんすよ!」 俺はジョンソンさんの腕にすがりついて必死にお願いした。しかし、 「それならば」 ジョンソンさんは無慈悲に振りきって立ち上がる。 「巨乳で痩せていてロリ顔で優しい、かつこの少年を愛してくれる美少女を見つけてやればいいじゃないか。それでボーイも少年もハッピー、言うことはないわけだ。俺は最高のハッピーエンドを期待して陰ながら応援しているよ」 「そんなぁ! 勘弁してくださいよ、ジョンソンさん!」 俺の叫び声は食堂の中でエコーした。しかしその声に真剣に耳を傾ける者はおらず、「何だあのファッキンジャップ、キモい」って笑うサンタがほとんどだった。 12月23日。 忍者、侍、歌舞伎役者。ジョンソンさんにハメられた俺は不本意ながらも故郷、日本に帰ってきた。音の速さよりも速く駆けるトナカイ、スーパーソニック君3号に乗って。今日と明日で何とかミッションをクリアする予定だ。 ノルウェーでサンタとしての修行を始めたのは今年の3月。俺がこの地を踏んむのはおよそ10ヶ月ぶりとなる。不本意ながら帰ってきた故郷でも、されど故郷。懐かしさに感傷的な気分にならないでもない。会いたい人だって居ないわけじゃない。 今回は仕事で帰ってきたのだから、のんびりしてる場合じゃないかもしれないが……。でも本当にお世話になった人くらいには挨拶くらいするべきだろう。と、電話をかけとくことにした。 ぷるぷる。 「もしもし、志津です」 2コールで応えるとはなかなかのレスポンス力である。 「こんにちわっす。亮太っす」 「あらまあ、亮ちゃん。日本に帰ってきてたの! 元気だった!?」 その明るく快活な声の主は志津直子さん。お袋の親友だった人だ。 俺は5歳くらいの頃から性格が偏屈おじさんで、人から好かれるタイプじゃなかった。友達や恩人も少ない。が、俺の生まれ故郷であるこの地は、お袋の生まれ故郷でもあり、お袋の幼なじみが多く、その縁で家族ぐるみの付き合いとかがあったのだ。その中でも特に俺のこと気にかけてよくしてくれたのが、この志津直子さんだ。史上稀に見る良い人である。 「元気っす。お姉さんも元気そうで何よりっす」 が、少し変な人でもあった。俺のお袋と同級生なわけだから年齢も今年で42歳なのだが、なぜか自分のことをお姉さんと呼ぶことを強要するのだ。明るくておちゃめなおばさんと言えなくもないが、まあ要は頭の痛い変なババアなのだろう。 「亮ちゃんが帰ってきてくれて嬉しいわ。鈴音もきっと喜ぶわよ! 今家に居るから変わるわね」 「いや、……え、代わらなくていいっすよ」と俺は止めたが、 「ねえ鈴音ーっ!」 無視してお姉さんは鈴音を呼んでしまった。 鈴音っつーのは、お姉さんの娘で、偶然にも俺とタメだったりする。どんな奴かと言えば、くりくりしたデカい目に、くるっとした丸顔、背が低くて痩せっぽちの幼児体型と、全然小学生って言っても通るようなルックスの女だ。ま、そういう女がタイプの男も世の中には居るもんで、「結構私モテるんだからね」と自慢されたこともある。その時俺は良心から「お前に惚れる奴は間違いなくロリコンだから近づかん方がいい」と忠告したが、奴はキレて懐に忍ばせた金属バットで俺を殴打しやがった。そう、鈴音はその幼気な容姿とは裏腹に、ヒステリックで落ち着きの無い性格で、仁義無き戦いみたいにすぐキレるのだ。 「ちょっと亮太、いきなり帰ってきたって何!? 前もって連絡とかしろよ、アホ!」 ほら、来やがった。お姉さんと代わるやいなや叫び声をあげる。せっかくお姉さんが鈴音という風流な名前をつけてくれたのに、この女から鈴の鳴るような可愛らしい声を聞いたことがない。 応える俺の声のトーンだって自然と苛立ってしまう。 「別にいいだろ。そもそもお前に会いに帰ってきたわけじゃねえし。仕事だし」 「はあっ!? ウザっ! 何か言い方ムカつくんですけど! 死ね!」 さっきよりデカい声でキレやがる。てか、言い方って何だよ言い方って。伝えたい情報が正確に伝われば言い方とか関係ないだろ。俺としてはあなたがムカついてるポイントにムカついてしまうのだけど。 「ま、そんなことはどうでもいいんだけどさ!」 いいのかよ。ならキレるなよ。 「で、仕事って何!? サンタの仕事でしょ?」 「まあ」 「日本の子供たちにプレゼント配ったりするの!? 手伝おっか!?」 「いや、そういうのは……」 「てか、聞いて聞いて! 私、最近あれなの! 母性本能? 何か目覚めたみたいで子供超可愛いんだよねー。自分の子供とか出来たら超可愛がると思うし! 溺愛しちゃう!」 「へえ」 「はぁ、それだけ!? リアクション薄っ! 死ね!」 「……」 もう黙って電話切っちゃおっかな。猛烈に面倒くさい。ってか、何でこいつこんなテンション高いの? 以前から少なからず情緒に問題を持つ女だったが、四六時中はしゃぐ程めでたい奴ではなかったはず。 「てか、お前、妙にはしゃいでるけど良いことでもあったのか?」 「はあ!? あるわけないじゃん! 別にはしゃいでもないし! 嬉しくもないし!」 とか言いつつも、その声が明らかにはしゃいでんだけどさ。訳わからん、この子。 「……ま、ならいいんだけどさ。で、今回の俺の仕事なんだけど、何つうかイレギュラーな特殊任務なんだよね。子供にプレゼント配るとか、愉快な話じゃないよ」 「へえ、そうなんだ! よく分かんないけど、サンタのお仕事でもいろいろあるんだね!」 「そゆこと」 「でも、それならそれでいいよ! どんな仕事でも手伝えることあったら手伝わせてよ! 遠慮しなくていいから!」 「いや……。でも今回はサンタの仕事の中でも汚れ仕事みたいなもんでだな」 「いいって! 別に楽しくなくても、それで世の中いろいろな仕事があるんだって知ることができたら、私にも良い経験になって得るものあると思うんだよね!」 マジか。こいつ、いつの間にこんなに意識の高い行動的な人間になったんだろう。正直、一年間サンタを目指して真剣に修行してきた俺には、その間のうのうと学生生活を送っていた同級生なんてクソガキで、アホにしか見えないだろうとばかり思っていたが、意外とこいつはこいつなりに成長してて、感心してしまった。 「そっか。いや、そう言ってくれると助かる。正直、俺1人じゃやり遂げられないかもしれない難易度の高いミッションなんだ」 「そうなの!? じゃ、ますます手伝わなきゃじゃない! 任せて任せて!」 鈴音から返ってくる食い気味のレスポンス。前のめりのやる気が伝わってきて実に頼もしい。 「なら、お前の友達で痩せてるのに巨乳でかつロリ顔の美少女って居ないか? 居たら俺に紹介して欲しい」 「キモい! 死ね! 地獄に落ちろ! そして二度と生まれ変わってくるな!」 電話はプツリと断線した。ツーツーツー。 やれやれ。一方的に電話を切るとは無礼な奴だ。一瞬ちょっと大人びたかと思ったけど、まだまだガキのようだ。 それでも俺の心中は、木こりが斧を落とす前の湖のごとく澄み渡って穏やか、怒りは無かった。というのも、クリスマスが近づくとサンタは不祥事を起こさないよう性欲を抑えるクスリを飲む決まりとなっており、四六時中賢者タイムなのだ。 ま、いいさ。もともとが意識の高い仕事人である俺。素人の助けなど借りずに1人でやり遂げる気でいたし。鋼の精神、プロ意識。それを俺はジョンソンさんから学んだ。結局ジョンソンさんは俺を裏切ったが、それでジョンソンさんから得たものが全て失われるわけじゃない。とにかく仕事だ、仕事! 今回のミッションだが、対処すべき課題は大きく分けて2つ。1つ目は巨乳で痩せていてロリ顔で優しい美少女を見つけ出すこと。2つ目がその美少女に手紙をくれた武田くんを愛させることだ。 まず先立つものはロリ顔巨乳美少女だろう。それが無ければ始まらない。俺はそいつを探しに街へ出た。 俺の故郷、川越市は埼玉県第三位の人口を擁する巨大都市だ。都心へのアクセスが便利でベッドタウンとして人気があり、と同時に江戸時代からの建造物を多く残す文化的価値の高い街でもある。その古風な風情から「小江戸」と呼ばれており、休日には観光で訪れる人々も多い。 なわけで、23日、天皇誕生日の今日は駅前へ出ると人間だらけだった。 さて、早速ロリ巨乳を探そう。 作業は単純だ。人通りの多いところに立ち、目を皿にしてひたすら女性たちを観察、ロリ顔巨乳美少女を見つけ次第話しかける。そして小気味良いトークを交わしながら、性格が優しいかどうかを判断するのだ。もし優しければ、メンタリズムを使って洗脳し、武田くんを愛させてしまえばよい。単純な分、ひたすら根気を要するタフな重労働となるだろう。が、そこはさすが俺。この単純作業を倍速で効率化する秘密兵器をノルウェーから持ちこんでいたのである。 交差点に立った俺は秘密兵器を取り出す。ヨーロッパのMIT卒IQ190のロリコンから入手した超高性能ロリ顔認識カメラだ。中には高性能小型プロセッサが内蔵されていて、カメラで撮った顔画像をロリ顔認識アルゴリズムで解析するのだ。それがもしロリ顔であればアラート音を鳴らして知らせてくれる。 マジ、テクノロジーの無駄遣いだが、技術の発展の原動力がいつも人間の欲望であることを考えれば、しょうがない。ちなみに、とある著名な社会学者の調査によると、エンジニアはロリコン率の高い職種、第二位だ。一位は言うまでもなく教師である。 なわけで、ロリ顔の判別はこのカメラに任せるとする。これで俺はひたすらおっぱいを見ることだけに集中すればよい。 と、早くも横断歩道の反対側から向かってくる女性の団体を見つけた。俺はそんなに視力は良い方じゃないし、この距離だとロリ顔かも巨乳かどうかの判別は出来ない。俺はロリ顔認識カメラをかまえて、女性らの団体に向けてみた。 「頼んだぜ! ロリコンカメラ!」 期待を込めて電源をONにした。と同時に、 「ロリロリロリロリロリロリロリロリ!!」 けたたましいアラート音が鳴り響いた。 「……は、早くも!! ロリ顔が入れ食いじゃねえか!」 たまらず叫ぶ俺。あとは目視でのおっぱいのチェックだ。俺は女性達を注視し、カメラはロリロリ鳴り続ける。 しばしして、女性たちは目で見て分かる距離まで近づいてきた。 が、おかしいな? というのも近づいてきて分かったが、彼女ら全然ロリってねえのである。もうアラサーってくらいの妙齢の婦人で、大人のお姉さんって感じのシャープな顔立ちしてやがるのだ。 「ちょっと、そこの坊や。そんなロリロリうるさいカメラで人のこと撮らないで下さらない? 失礼でなくって」 お姉さん達のリーダー的存在が咎めるように話しかけてきた。 「いやあ、別に盗撮したいわけじゃないんすよ~。実は俺、ロリ顔の美少女を探してるんすよ~」 「ロリ顔の美少女? はてな?」 小首を傾げるお姉さん。俺は簡単に事情を説明した。するとお姉さんは「うふふふ」と笑う。 「さもありなんね。だって欧米と日本とじゃそもそもロリ顔の基準が違うんだもの」 「どういうことっすか?」 お姉さんはなぜか颯爽とモデル立ちでロングヘアをなびかせた。 「欧米人の目から見ると、私達も充分ロリ顔ってことよ。私達、日本でこそ行き遅れと蔑まれて肩身の狭い思いをしているけど、この前ニューヨークへ旅行で行った時も未成年と間違われてバーに入れてくれなかったものよ」 そうよ、そうよ。私達、アメリカじゃまだまだ乙女なのよ、と俺より干支一周分くらい年上のお姉さま達は身を寄せ合い、力強く頷き合う。非差別民族同士、彼女らは強い連帯感を持って仲良しのようだ。 そんなわけでヨーロッパのロリコンカメラはロリコン大国日本の基準だと、全く使い物にならないカスだった。俺はがっくり肩を落としながら、彼女らに別れを告げた。 やむを得ず、俺は肉眼だけでロリ顔巨乳を探した。ひたすら行きかう数多の女性達を見つめ、ロリ顔かどうか、おっぱいがでかいかどうか目を凝らし続けた。 それは想像を上回って困難な作業だった。まず当然ながらロリ顔の痩せてる巨乳美少女が見つけ出すのが難しい。行きかう女性達の中に条件を満たす美少女を見出すのは、およそ1000人に1人の割合だった。 それも妥協してだ。化粧でごまかしてるけど、よく見たらそんな美少女じゃねえだろってギャル、厚着してるから分かりにくいけど実はデブなんじゃってJK、Bカップにすら俺は話しかけた。 しかし、そうやって話しかけてからがさらに難関なのだ。というのも、どうもロリ顔の痩せてる巨乳美少女というのは、普段からモテてナンパ慣れしてるのか、話しかけてもクールにシカトしやがって立ち止まってくれさえしないのだ。 唯一立ち止まってくれたロリ巨乳も居た。しかし、 「何ですか、お兄さん?」 「いやあ、実はあなたに折り入ってお話がありまして。ボク、ロリ顔の痩せてる巨乳美少女を探してるのですけどね」と話し始めた瞬間、 「きゃー、ヘンタイ! キモい! 警察!」 まともに話すら聞いてくれなかった上、ポリスを呼ばれた。俺は慌てて人混みの中に逃げ込み、事なきは得たものの、 「もうダメだ……」絶望した。 何十万人もの人間が行き交う巨大な都市の中、崩れ落ちる俺。その何十万人が皆、揃いも揃って赤の他人で、俺はひとりぼっちかつ無力。情けなかった。自分の存在がちっぽけ過ぎて恥ずかしかった。 俺のこの一年間のサンタとしての修行は何だったんだ? 俺は、ロリ巨乳に武田くんを愛させるどころか、ロリ巨乳とコミュニケーションをとることすら出来ていない。こんな非力な男に、世界中の子供たちに夢を与えるフェッショナルのサンタが務まるのか? 今回のミッションをなすりつけられて、最初はジョンソンさんを恨んでいたが、これで良かったのかもしれない。ちょっとやそっとイレギュラーで難易度の高いミッションを任せられたからって、ここまで手も足も出ないイケてない男、そんな奴がサンタになろうだなんて、そもそも大それた夢想だったんじゃないか? 俺はロリ巨乳を探すことを諦めた。それはすなわちフェッショナルのサンタになることを諦めたということ。俺は、仕事とかもうどうでもいいやと開き直って、両親を訪ねに行った。 真冬の寒々しい墓場には誰も居なかった。まあ、そんなもんか。あと一週間もすれば正月で、日本公式の墓参りイベントがやってくるのだ。わざわざ寒い中このタイミングで墓参りに来る奴は珍しかろう。 両親が死んだのは去年の12月のことだ。交通事故だった。二人は普通のサラリーマンとOLだったのだけど、私生活は軽度のロックンロールで、俺に貯金、生命保険、住居、何も残さなかった。もちろん俺のこと蔑ろに思ってたわけじゃなく、俺が大人になる前に自分達が死ぬなんて思いもよらなかったのだろう。根拠の無い全能感、それはロックンロールに不可欠な要素の1つだ。 俺はそんな二人を今でも尊敬している。ましてや恨んでるはずがない。財産を残してくれなかったことも、むしろのんのんと学生生活を続けていけない苦境に追い込まれたことで、小さい頃から憧れていたサンタの道に踏み込むきっかけになったし良かったと思う。とは言え、もちろん生きていては欲しかったが。 立ち並ぶ墓石の中から俺は川島家の墓石を見つけると、真っ直ぐそちらへ向かった。その前に立つと、両手を合わせて呟いた。 「お袋、親父。ただいま帰りました。俺、仕事でヘマしちゃったよ。クビになるんだ。サンタになるの小さい頃からの夢だったけどダメだったみたいだ。俺、この夢を諦めたらどうしたらいいか分からないよ。なあ、どうしたら良いと思う?」 「……」 お袋も親父も何も言わなかった。しょうがないことだ。結局のところそれは墓石で、墓石というのはでかくて四角い石なのである。夏は熱くて冬は冷たい。体温を持たないのだ。 だけど俺は冷たい墓石を抱きしめた。そうせずにはいられなかったからだ。 ……てか、あれ? 何だこの妙に爽やかな香りは? クレンザーだろうか? この時まで動揺していて気づかなかったが、よく見ると墓石はぴかぴかに鏡面磨きされていた。それも恐らくは、ここ数日の間に。さらにまだ瑞々しい白百合の花束だって添えられてるではないか。お袋の好きだった花である。はて、一体何者がこんなことを? 「ちょ、ちょっと! 何やってる亮太!」 突如、俺は何者かによって乱雑に墓石からひっぺがされ放り投げられ、ケツを地面に殴打した。いてて、と顔を上げると、そいつと目が合った。 「何やってるの!? やっと久しぶりに会えたかと思ったらお墓にしがみついて泣いてるし! 気は確か!? あんた大丈夫なの!?」 言われて気づいた。あれ? 俺、いつの間にか泣いてたみたいだ。いけねー。俺は慌て涙を拭った。 「俺は大丈夫だ。……てか、お前誰?」 「はあ!? まだ一年も経ってないのに幼なじみの顔も忘れたの!? 私、鈴音じゃん!」 って本人が言うわけだ、恐らくこいつは鈴音なのだろう。……たぶん。でも俺としては、どうもその言葉を信じきることが出来なかった。 確かに顔は鈴音なのだ。最後に会った時と同じく、くりくりデカい目に丸っこい輪郭をしてて、髪型までガキっぽいツインテールをしている。その辺は中学生の頃から代わり映えしちゃいなくて子供みたいなままだった。 が、しかし。その他の身体の一部が大きく変容していたのである。大きく、そう、とても大きく。 「なあ、おい。鈴音」 俺の目は様変わりした鈴音に釘付けになって、つい無遠慮に見つめてしまう。 「な、何よ……」 鈴音は恥ずかしそうに頬を赤らめ身をよじった。鈴音らしくない乙女な態度に俺までちょっと恥ずかったりする。 「人のこと黙ってじろじろ見ないでよ……。何か言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいよ!」 俺は一瞬ためらった。が、本人がそのように仰るのならと、俺は思ったことをはっきり言うことにした。 「お前、しばらく会わないうちにおっぱいがデカくなって、体つきがエロくなったんじゃないか?」 「死ねっ!」 ちょっと! 墓場で死ねとか不謹慎だぜ。とかツッコむ間もなく、鈴音はひしゃくで俺の頭頂部をしたたかに殴った。マジで俺はあやうく死にかけた。 「マジありえない! 変態! ゴミ! キモい! 超失礼! ヤバい! 無神経! ムカつく! 死ね!」 「……いや、俺そこまで言われなくてよくないか?」 ヒステリックな鬼の顔でブチ切れる鈴音。しかし、どんなに鈴音がブチ切れようと、俺の言ってることは事実なのだ。かつてこいつの胸板は、行けども行けども地平線が果てしなく広がる大平原だった。それがまあ何てことでしょう。たった一年も経たないうちにこんな立派な山ガールに育ってしまおうとは。結果、こいつは俺が一日中探し求めていたロリ顔で痩せていてかつ巨乳の美少女となっていたのだ。 とは言え腐っても幼なじみだ。職務のためと言え、どこの馬の骨とも分からん武田くんへの生け贄にするような真似は出来ない。喉から出るほど欲しい巨乳ロリだが、今回のミッションで鈴音を手札とするのは禁じ手だ。なかなか人生上手く行かないもんである。 「おかしいよ! 本当ありえない! せっかく久しぶりに会えたのに、もうちょっと気の利いたこと言えないの!?」 そんな葛藤が俺の内にあることも知らずに、鈴音は俺を攻め立てる。……気の利いたこと? しかし、ボキャブラリーとワードセンスに著しく偏りのある俺としては、そんなこと言われてもなあって感じだ。だから、 「気の利いたことって……。例えば?」 と訊き返すわけだが、 「え、例えばって……」 とたんに照れた様子で目を伏せて黙るのだ。何だよ。そんな自分でも恥ずかしくて言えないセリフ、人に強要してんのかよ。それ、さすがに理不尽過ぎだろ。と俺がメンチ切ると、ようやく観念したのか、えらく恥ずかしそうな様子で言った。 「例えば……。ほら。しばらく会わないうちに綺麗になったな……とか」 「へ? 俺、さっきそう言ったじゃん」 「全然言ってないし!!」 またボコボコに殴られた。……マジ意味分かんないよ。男性が女性の容姿を評して、エロいと言った時、それは綺麗と同義だと思うのだが……。違う? 違くねえよな? 「それはそうと、あんたどうして私の電話シカトした!? 今日あれからずっと電話かけてたのに全然出ないじゃん!」 「電話?」 俺は仕事中は集中出来るように着信音もバイブもオフにする人なのだ。そう言や携帯チェックするの忘れてたな、ってポケットから携帯を取り出すと、着信履歴が5万件入っていた。 「……狂ってるな」 「狂ってないし!!」 いや、狂ってるよ。 「で、何なんだ? 何か用があって電話くれたんだろ?」 「ああ、えっとね。今日晩ごはんうちで一緒に食べない? って言いたかったの」 案外全く狂ったとこのない正気の話じゃねえか。俺はぜひにとご相伴に預かることにした。 「おかえりなさい、亮ちゃん!!」 志津宅を訪れると、お姉さんが出迎えてくれた。食卓のテーブルには鳥の骨付き肉をテカテカに焼いたのや、カルパッチョ的生魚が乗ったサラダや、パイ生地の丸っこい物体や、家庭料理にしてはやや気合の入り過ぎの料理がずらりと並んでいた。さらにテーブルの真ん中にはホールのショートケーキ。いわゆるご馳走って奴である。 「……あのう。はしゃいじゃってるところに水を指すようですげえ言いづらいんすけど……。今日、まだクリスマスでもイブでもないっすよ」 「バカにすんな! そんなの分かってるし!」 と声を荒げる鈴音。ああ、分かってたんだ。じゃあ何で天皇誕生日である今日この日にレッツパーリィトゥナイなのだろう? 安倍政権を転覆して、朝廷主導による政府を立ち上げようと企むネオ尊皇攘夷の一派なのだろうか? サンタは政治的にニュートラルな存在なので、出来ればそういう人には関わりたくないのだけれど……。 が、どうやらそんな心配は杞憂だったらしく、 「亮ちゃんが帰ってきてるって聞いて急遽、一日ずらしてクリスマスのお祝いにしたのよ。だって亮ちゃんサンタさんだから明日の夜は忙しいでしょ?」とのことだった。 「マジっすか?」 「うん、マジだよ」 鈴音も明るく笑いながら頷いた。それを見て不覚にも俺は泣いてしまった。鈴音とお姉さんはそんな俺を見て驚いた。 「どうしたの、亮ちゃん!?」とお姉さん。 「すいません。今日、ちょっといろいろあって涙腺が緩んでるんす」 「そう言えば、亮太お墓でも何か様子おかしかったし。何かあったの?」 鈴音も心配そうに俺の顔を覗きこむ。俺にはそれがもう耐えられなかった。 「……俺、仕事で失敗したんだ。多分クビになると思う。だから日本に帰ってこなきゃいけない。でも俺中卒だし仕事なんか見つかんないだろうし、かと言って高校行くような金もないし、そもそも家だってないし……」 俺としては地球が割れてその狭間に吸い込まれて行く、それくらいの救いのない絶望だった。けどなぜかお姉さんはケタケタと笑うのだ。 「何で笑うんすか!?」 「だって……。1回失敗したくらいでクビになるわけないじゃないの。そんなのでいちいちクビにするなら、最初から16歳の子供なんか雇ったりするわけないじゃないの?」 「サンタの世界はそんな甘くないんすよ!」 俺は即座に反論した。そりゃ世間一般では16歳なんて子供の範疇かもしれないが、俺はそういう甘えを持たないアダルトな16歳なのだ。だからこそ、特別にサンタ業界に入れてもらえた。そう、サンタ業界は厳しい。俺がただの16歳に成り下がった瞬間、お役御免になるはずである。 「それに、もし本当にクビになったとしても、あなたにはちゃんと家はあるのよ。だってここはあなたの家じゃない。高校にだって行きたければ行かせてあげるわ」 「そんな……。さすがに人様の家にそこまで甘えるわけにはいかないっすよ」 「何言ってるの。私はあなたが赤ちゃんだった時、鈴音と並べて一緒にオムツまで変えてあげたのよ。あなたが生まれた時から私達はとっくに家族だったんだから。人生、妻か旦那以外の家族は選べないものなの。あなたには望もうが望むまいが私と鈴音は私の家族。それを否定したらきっとバチが当たるわ」 「いや、しかし……」 もちろん、その優しさは嬉しかった。でも、その優しさに甘えてしまっていいのか? 俺には分からなかった。そんなことしたら俺を今まで支えていた柱がぽきっと折れてしまうのではないか、辛い時も自分だけを頼みにして耐えてきたこの一年間の自分を否定することになるんじゃないだろうか、そう思ったのだ。 とその時、俺の頭頂部に柔らかい感触があることに気づいた。何かと見ればそれは鈴音の掌だった。何と俺の頭を撫でて、良い子良い子してきやがったのだ。 「何すんだ!」俺は慌ててその手を払いのけた。だが鈴音は悪びれる様子もなく、むしろニヤニヤと笑う。 「亮太って昔からそうだよね。普段は変に大人びた態度とってるけど、脆いって言うかさあ。本当はすごく子供っぽいんだよね」 「子供っぽいって……」 「でも、大丈夫! 私が守ってあげるから!」 そう言って鈴音は再び手を伸ばしてきた。それが自分でも不思議なくらい癪に障ったのである。 「守っていらん!」俺はすんでのところでその手を払いのけた。 「はあ、何それ!? マジ可愛くない! 死ね!」 「死なん! そして可愛くなくて結構だ!」 俺は立ち上がった。ふざけんなっての! 俺にだって男としてのプライドっつーもんがあるのである。お姉さんくらいババアの女性に優しくされるのならまだしも、タメのおなごにいい子いい子されて「くぅ~ん」つってしっぽ振って甘えるヤワな男じゃいられんのだ。己の知恵と胆力で、この苦境を乗り切ってみせるっての。まだ明日はクリスマスイヴ。チャンスはある。俺はサンタを諦めないぞ。 「飯だ! 飯を喰うぞ! なぜなら俺は明日、戦場に行かねばならないから!」 俺は育ち盛りのティーンエイジャーらしくお姉さんの作ったご馳走をクソほど美味そうに平らげた。お姉さんはそれを見てえらく喜んだ。その間ずっと鈴音は拗ねた顔をしてたが、そんなもん知らん。 12月24日、朝。俺は手紙に書いてあった武田くんの住所を訪れ、玄関の前で彼が出てくるのを待ちかまえていた。彼の家はまだ新しくて立派な一軒家だった。恐らくは経済的に恵まれた家庭なのだろう。 なぜ俺はイブの日の朝から武田くんちを訪れたのか。 俺はもうロリ顔で痩せてる優しい巨乳美少女を諦めていた。だが、それならそれで手はあるのだ。武田くんと直談判で交渉して、条件を緩くしてもらうのだ。いくら何でも武田くんの提示する今の条件は厳しすぎる、それを正直に申し上げれば、常識のある相手ならきっと分かってくれるはずである。「う~ん、しょうがないなあサンタさん。そこまで言うならロリ顔で痩せてたら、おっぱいが小さくても美少女じゃないくてもいいことにしてあげるよ」それくらいまで譲歩を引き出せれば大成功だ。ただの痩せてるロリ顔ならその辺の小学校に山程居るからな。 とは言え、常識なんて武田くんから期待して良いのかは分からない。だってクリスマスプレゼントに痩せてる巨乳ロリを欲しがる男なんて十中八九、ぺろぺろぺろ~んな変態に違いないのだから。きっと将来大人になったらエロ動画のポータルサイトを運営する職業に就きそうな少年だと思われるが……。 「行ってきまーす!」 しかし、玄関のドアを開け放つ声に拍子抜けした。だって、その声は思いがけず明るく爽やかで健康的だったから。……しかも! 見るとその男、イケメンじゃねえか! それもあまりチャラチャラし過ぎてなくて適度に真面目そうな爽やかスポーツマンタイプ! 身長は180センチくらいで、細マッチョな引き締まった肉体、清潔感ある短髪。一言で言うと歯茎が出てない錦織圭って感じだった。全然ぺろぺろぺろ~んしてない、めっちゃ常識ありそうな好青年である。 「うわあ! 誰だ君は!?」 武田くんは玄関開けたら俺が居たのですげえびっくりしてた。 「俺はサンタだ」 俺が答えると、武田くんは「へ?」とうめき声を上げ、間の抜けた顔をした。そんなバカっぽさも愛嬌があって憎めないのは、武田くんが真にイケてるナイスガイだからだろう。 そんなナイスガイ武田くんに、俺は証拠としてサンタ姿を披露した。 「どろん」 俺はサンタだが、ジャパニーススタイルなので、変身する時は忍法を使う。裸にならなくてよいので、公共の場で生着替えしたい時に重宝する。 武田くんはサンタになった俺を見て言葉もなかった。きっと生サンタは初めてなのだ。俺はそんな武田くんにまず頭を下げた。 「申し訳ございませんでした!」 「え……えっと。何が?」 「武田くんが所望されるロリ顔で巨乳でかつ痩せてて優しく武田くんを愛してる美少女、見つけられませんでした!!」 俺は頭頂部が地面に刺さる勢いで、さらに頭を下げる。 「……あ、あの。頭を上げてくれないかな。そんな風に謝られると困ってしまうよ。サンタさんにも申し訳ないし……それに」 頭を上げると、武田くんはハニカミ笑いをしながら、きょろきょろ見回していた。 「周りの目もあるし……」 言われてみれば、ご近所のババアどもが「まあ、嫌だわ。武田さんちの坊っちゃんにロリコンの変態サンタが絡んでるわよ」とかなんとかひそひそ話していやがる。うるせえババア! 俺はロリコンじゃねえよ! ロリコンは武田さんちの坊っちゃんだっての! ま、そんなわけで、立ち話もアレだろってことで通学路を歩きながら、俺達は話すことにした。 「ロリ顔で巨乳でかつ痩せてて優しくて僕を愛してくれる美少女ってやつだけどさ。もしかして、それって僕がサンタさんに送った手紙のこと言ってる?」 しばらく目を伏せながら押し黙った後、やっと武田くんは口火を切った。もちろんである。そんな事案、そうそう同時多発的に発生するもんじゃない。俺は、昨日生まれて初めてのナンパに挑戦して、心がボキボキに折れるまで玉砕した経緯を話した。 すると今度は武田くんが立ち止まって頭を垂れる番だった。 「ごめんなさい……そういうつもりであの手紙を出したわけじゃないんだ」 「えっと……。どういうこと?」 優しいサンタさんである俺は、問い詰めるみたいにならないよう、柔らかい口調を心がけて訊く。 「ロリ顔で巨乳でかつ痩せてて優しい美少女なら誰でもいいってわけじゃないんだ。僕が愛して欲しい相手は1人だけなんだ」 言いながら武田くんは空を仰ぎ見た。そして、ふっと苦く微笑んでから身の上話を語った。その姿は夕方、再放送でやってる青春ドラマのワンシーンみたいに様になっていた。 何でも武田くんのクラスには、既にロリ顔で巨乳でかつ痩せてて優しい美少女が1人存在するのだと言う。武田くんはその子にずっと片思いをしていた。しかし、今までずっと踏ん切りをつかないで、告白できずにいたそうだ。でもついに、武田くんはこのクリスマスイヴという日本列島が最もロマンティックに盛り上がるめでたい日、勇気を持って告白しようと決意したのだと言う。今回サンタに手紙をくれたのは、その告白が上手く行くようにという験担ぎだったと言う。 「そう、これはただの験担ぎなんだよ。もちろん僕と付き合ってくれたら最高だけど、彼女の気持ちを尊重することが一番大事なのは分かっている。彼女の気持ちが僕に無いのなら、それをサンタさんに無理やりどうこうして欲しいなんて考えちゃいないよ」 真摯な口調はゆっくりと語る様子は、半ば自分自身に言い聞かせるようだった。何て真っ当な価値観を持った好青年なんだ! 俺は感心してしまった。 とは言え、疑問に思うことがないでもない。 「それならそれで、もっとはっきり書けばいいのに。何で普通にその子の名前を書かなかったんだ? ロリ顔で巨乳でかつ痩せてて優しい美少女なんて回りくどい書き方しなくても良かっただろ?」 「その何と言うか……照れくさくてつい」 武田くんはテレテレして頭をかく。 「物心ついた頃からテニス一筋の人生だったせいか……どうも色恋とかが苦手でね」 「そんなんでちゃんと告白出来んのか?」 問うと武田くんは力強く頷く。 「さっきまで自信は無かった。けど今こうしてサンタさんに会えたことで決心がついたよ。鈴音さんに告白する勇気が湧いてきた。サンタさんのおかげだね。もし告白が上手く行かなくても僕は感謝するよ」 そして満面の笑みを浮かべた。 「そっか……」 そう言っていただけたら何よりだ。ってことは、俺は武田くんの背中を押せた段階で、もう職務を真っ当したことになるんじゃなかろうか。えらくあっさりした結末だが、俺もサンタを辞めずに済んだわけだし何よりだ。もちろん武田くんの告白が上手くいってくれればなおハッピーエンドではあるし、ノルウェーに帰る前にぜひ見届けて行きたいが……て、あれ? 「……なあ、武田くん、今鈴音さんって言わなかったか?」 「言ったよ」 「……それってまさか志津鈴音のことか?」 「そうだよ。え、サンタさん鈴音さんのこと知ってるの?」 マジか。開いた口が塞がらなくなると困るので、俺は口を固く閉ざした。それくらい俺にとって衝撃的な事実だったのだ。 確かに、今まで鈴音からモテる自慢を聞かされたことはあったけれど……でも告られた相手がどんな男だとか具体的な話を突っ込んで聞いたことはなかった。そのせいかあいつがモテるって話、あまりリアリティを持った事実として実感したことはなかったが、こんな性格良さそうなイケメン男からコクられるとか、マジでモテててんじゃなかろうか。 妙な気分だ。大袈裟な言い方をしてしまえば、俺の中の世界が、ほんの一部かもしれないけど壊れてしまったような感じ。ああ、あの感じだ。両親が死んだ時と少し似てるかもしれない。 鈴音は天国には行かないけど、でも俺の居る世界とは別の世界の人になる。だってそうだろ。サンタを辞めずに済んだ俺はこの先もノルウェーでサンタの道を極め続けていく。そして鈴音は鈴音で武田くんと付き合って彼に夢中になって、二人の新しい世界を作っていく。当然そこには俺の居場所はないのだから。 諸行無常という奴である。全ては移ろい消えていく。それを良いとか悪いとかは判断することに意味はなく、世の中はどうやらそんな風に出来てるらしく、 「サンタさん?」 「ん……。ん?」 「サンタさん、何か様子がおかしいけど大丈夫?」武田くんは心配そうに訊く。 「ん……。ああ、大丈夫じゃないかもな。昨日コーヒー浣腸したせいかな?」 「ヤバイよそれ!」 適当に口からついて出た適当な言い訳にも、武田くんは申し訳なくなるくらい心配そうにしてくれた。 「……だな。俺ノルウェーに帰るよ」 俺はスーパーソニック君3号を呼ぶために叫んだ。 「スーパソニック君3号!! スーパーソニック君3号!!」 とその時だ、 「あんた何やってんの? アホみたいだし近所迷惑だからわけわかんないこと叫ぶのはやめなさいよ」 振り返るとタイムリーなことに、話題の人物、志津鈴音がそこには居た。 「お……お前、ここで何してんだ!」 「何って……。学校行くの」 そっか。武田くんと鈴音が同じ高校に通ってるって言うなら、当然この道は鈴音にとっても通学路なわけか。 「そう言うあんたこそここで……って、あれ? 武田くんじゃん! おはよっ!」 鈴音は武田くんの姿を認めると一転してにこぱっと華やかな笑顔で武田くんに挨拶する。何だよ、えらく愛想いいじゃねえか。そんで対する武田くんは緊張したぎこちない面持ちで「おはよう」と応える。 「あれ? 武田くんも何か様子がおかしいけど大丈夫? アホサンタに変なことされた?」 「いや、アホサンタって」 一応俺はユーモラスに軽くツッコミを入れたが、そんな俺らを前に武田くんはクスリともしない。むしろ超生真面目な顔だ。 「変なことはされてないよ。僕はサンタさんから素敵な贈り物を貰ったんだ。勇気と言う名の贈り物をね」 「う、うへえ……。そ、そうなんだ。良かったねえ」 完璧超人に見えた武田くんの弱点を見つけた瞬間だった。唐突にクサいセリフを吐いた武田くんに鈴音はドン引きの様子だ。武田くんもなかなか不器用な奴である。 それでもかまわず武田くんは続ける。 「僕にはサンタさんから貰った勇気を使って言いたいことがあるんだ。聞いて欲しい」 武田くんは眼球から煙が湧いてきそうなくらい強い視線で鈴音を見据えた。これには気の強い鈴音は一瞬困った様子で、助けを求めるみたいに俺に一瞥を送った。が、俺は口を挟むべき話じゃないしとシカトし、それは本人も分かってんのだろう、結局武田くんを正面から見つめ返した。 「何、武田くん?」 「ずっと前から好きでした! 付き合ってください!」 「ごめんなさい、私他に好きな人が居るんです」 瞬殺だった。鈴音は食い気味に答えた。続けて武田くんの精神が壊れて砕けていく音が聴こえた気がした。がらがらがら。その様を目の前で見せつけられた俺も、なかなか居た堪れない気持ちになって困った。 さらに、フラれた後の武田くんがまた健気なのだ。去り際に無理して笑って言いやがるのだ。「報われなくても君に恋してる間僕は幸せだったよ。ありがとう」その恰好良いセリフに鈴音は苦笑いで、俺は目を伏せて聴こえてないフリした。 その寂しい背中を俺たちは見送った。 「あいつ、見た目もイケてるし性格も良いんだけどな。何かちょっと残念だよな」 が、返って来た返事は意外なものだった。 「そう? 私はあの人素敵だと思うけど」 「へっ、そう? じゃあ、何で付き合わなかったんだよ?」 が、その問いに鈴音は答えず、代わりに「きっ」と不機嫌に俺を睨みつけてすたすたと歩き出した。 何でだ? と一瞬分からなかったが思い出した。ああ、そう言えば昨晩も俺がこいつのこと怒らせたせいでずっと不機嫌だったな。何かいつもキレてるので、そういう芸風の人かと思って気にしなかったが、今思うと昨夜の怒り方は結構ガチだった気がする。 「あ、あのう鈴音さん。ごめんなさい」 なわけで俺はとりあえず謝っておいた。 「何が?」 「へ……? 何がって……。ほら、よく分かんないけどお前怒ってるじゃん。だからとりあえず謝っちゃおうかなって」 「誠意ゼロにも程がある!!」 鈴音は懐から金属バットを取り出すと、俺の向こうずねをぶん殴った。俺はその場ですっ転んで痛い痛いと殴られたところを押さえた。そんな俺の様を見て鈴音は、 「不思議だね……。亮太を鈍器で殴ると心の中のイライラもモヤモヤも一瞬で消えて無くなってしまう」 とエステ帰りのOLのような妙に艶々した顔で言った。なかなかの不適切発言である。ドSとかそんなレベルじゃ済まされない。ひょっとしてこいつにはシリアルサイコキラーの素質があるのかもしれない。何とかせねば。幼なじみの責務として、こいつの中にある悪の芽が芽吹かないようしっかり教育せねばならん。っていうかもう芽吹きかけてるし。ことは一刻を争うと思われれるぞ。 「ほら、亮太! いつまでもそんなとこで転がっててだらしないなあ。行くよ!」 そんな悪の権化が、一転して天使の笑みで手を差し出してくるのが気色悪い。その裏に何か罠があるんじゃないかと、俺は疑念の眼差しをその掌に向けたが、 「何? 助けなんか要らない? 余計なことすんなって?」 とまた不機嫌な声で言うので、 「あ、いえ。そんなこと言わないです」 慌ててその手を掴んだ。それは特に罠らしき罠はしかけられてない、ただの温かい掌で、俺の手を掴むと引っぱって立ち上がらせてくれた。それから俺たちは二人並んで鈴音の通う高校まで歩いた。鈴音の家からも俺の家だったところからも程ない距離にある公立高校だ。お袋達が死ななかったら、たぶん今頃俺もあの学校に通ってたんじゃないかって思う。 「ひひーん」 校門の前にたどり着くと、音の速さよりも速く駆けるトナカイ、スーパーソニック君3号が俺を待ってくれていた。動物とは思えない程に賢くて気の利く良い奴だ。こいつが俺のことどう思ってるかは分からんが、とにかく俺はスーパーソニックくん3号が大好きだ。鈴音は「あ、トナカイ!」と声を上げ、たたっとスーパーソニック君3号の元へと駆け寄る。 「この後どうするの? このトナカイくんに乗ってノルウェーに帰るの?」 言いながら、鈴音はスーパーソニック君3号のふさふさした首周りの毛の中に手櫛を通す。 「ああ、そうだな」 俺は言いながら鈴音の背中を見つめて考えた。さっきからこいつに訊いておきたいことがあったのだ。でもそれを訊いてしまうべきかしまわないべきか判断がつかなかった。が、ひょっとすると、そんなこと判断する必要はないのかもしれない。ふとそんなこと思ったのだ。 「なあ、鈴音?」 「何?」 問いかける俺に、鈴音は振り返ることなく応える。が、 「好きな奴ってどんな奴なんだ?」 と俺が訊くと、 「はあ!?」 ぐわぁっと鈴音がとんでもない勢いで振り返ると同時に懐から取り出した金属バットを構えたので、生まれ持った防衛本能が働いて俺は両腕で頭蓋をかばった。 「……えっと、その。別に言いたくないなら無理にとは言いませんが」 「言いたくないわけじゃないし! むしろ言いたいし!」 「……いや、だったら言えばいいじゃん」 誰かに言いたいけどお前には言いたくないみたいな話だろうか? さすがの俺も、幼なじみからそこまで嫌われると結構へこむのだが。 すると鈴音はなぜか脈絡もなくクリスマス仕様にデコられた封筒を俺に差し出した。 「これ!」 「これ?」 「あんたサンタなんでしょ! だったら私の願いも叶えてくれていいでしょ!」 「……いや、えっと」 それは願いの内容による。というのも、サンタからのプレゼントを手配するには、一度ノルウェーの基地に返って書類申請をしなきゃいけない。スーパーソニック君3号に乗って帰れば昼前には基地に帰れるだろうから、それからでも間に合うような願いなら叶えることも可能だろうけど。 なわけで、それは内容次第、封を開けて確かめようとしたのだが、すると 「見ないで!」 と金属バットでシバかれた。しかも頭を。これは明らかに理不尽、っていうかただの人殺しだろ。 脳震盪の朦朧とした意識で寝転ぶ俺だったが、 「約束だから! 絶対、私の願い叶えてよね!」 と鈴音は言い残して俺のこと看病もせずに校門の中へと走り去って行った。俺はしばし生死の狭間を彷徨った後、無事息を吹き返してスーパーソニック君3号の背中にまたがった。 ノルウェーの秘密基地へと帰ってきた時はお昼前だった。 「ぶはははっはっ!! いやいや笑い事じゃないのだろうが笑ってしまったよ」 事の顛末を説明したら、ジョンソンさんは超笑った。 全ては取り越し苦労だった。嘘だったのだ。サンタがどんな無茶難題でも叶えられないとクビになるって話はジョンソンさんの冗談だったと言う。そんな話あるわけないじゃん、って内心思いながら、それを俺があっさりジョンソンさんの嘘を信じて深刻な顔するのを見て面白がってたのだと言う。もちろん後から、「どっきりでしたー、てへ」ってネタばらしはするつもりだったらしいが、その前に俺がスーパーソニックくん3号に乗って行ってしまって、ジョンソンさんも焦っていたらしい。 「いい加減にしてくださいよ、ジョンソンさん! 本当ひどい目にあったんすからね」 そう言って俺は鈴音に殴られた青あざを指す。改めて見ても何とも痛々しい。可哀想過ぎるぜ俺。 「すまなかったな、ボーイ。これからは俺も気をつけるぜ。特にボーイみたいな生真面目なボーイをからかう場合にはね。ぶふふふふ」 いや、ぶふふふって、ジョンソンさん。それ人に謝る態度じゃないっすよ。アメリカじゃ知らんけど、日本だと土下座レベルの話っすよ。 俺はむっつり許すまじなオーラを出し続けた。そしたらさすがにジョンソンさんも申し訳なく思ったらしい。 「分かったよ、ボーイ。この埋め合わせはさせてもらうよ。ボーイの願いを何でもいいから一つだけ聞いてやろう」 「いや、願いっつわれてもっすねえ……」 クビにならなかった以上、これからも俺はサンタであり続けるのだ。俺の思うサンタとは、誰かに何かを与える側の人間、与えられる側ではない。立自存の精神を重んじ続けるつもりだし、他人に願いを叶えてもらおうなんて甘えを持つつもりはない。 でも、今回に限って言えば、しっかり借りを返して貰わないとジョンソンさんもけじめがつかないのかもしれない。それなら丁度いいことに俺の手の中に頼みごとがあったりする。 「じゃあ、ジョンソンさん! 俺が受けた依頼、俺の代わりに片付けてくださいよ!」 俺はさっき鈴音から受け取った封筒を差し出した。 「うむ? これは日本で受け取って来たのか?」 「はい。鈴音って奴で俺と同い年の女の子です」 「ほう。ボーイと同い年の女の子。ひょっとしてJKなのかな?」 「JK……。そうっすね。JKっすね」 俺は答えたものの、その質問の意図はいまひとつ分かりかねた。が、ジョンソンさんは神妙な面持ちで顎鬚を撫でている。きっと、鈴音がJKか否かがプロの仕事を進める上で重要なファクターとなり得るのだろう。 「ならば……是非に及ばずか」 ジョンソンさんはゆっくりと封を開けた。そして目を落として、手紙の中身を読んだ次の瞬間、 「今!! 会いに行きます!!」 ジョンソンさんは光の速さよりも速く駆けるトナカイ、サンダーボルト君2号に乗って飛び去って行った。 何だ? あの落ち着き払ったダンディな大人ジョンソンさんが、あんなに興奮するなんて一体何が書いてあったんだ? しかも目が血走ってたし、多分ちょっと勃起してたぞ。性欲を抑えるクスリを飲んでるにもかかわらずだ。不思議に思った俺はジョンソンさんが残していった鈴音からの手紙を拾い上げて見た。 <私の大好きなサンタさんと二人っきりでクリスマスを過ごせますように> 俺はすぐさまジョンソンさんより先回りするため、距離と関係なく空間から空間へ移動する秘密道具を使いこなすトナカイ、ドラえもん君1号に乗って駈け出した。行き先はもちろん川越である。俺を愛してくれる、俺の愛する人の居る街へ。 |
タイヤサドル 2015年12月27日(日)16時04分 公開 ■この作品の著作権はタイヤサドルさんにあります。無断転載は禁止です。 |
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2016年01月30日(土)21時57分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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つとむューさん この度は拙作に感想を頂きましてありがとうございます。 >本作のオリジナリティーは何処だろう?と思ってしまいました。 クリスマスが近づくとサンタクロースが性欲を抑えるクスリを飲むところです。この作品の中のその他の全ては誰かが作ったものの二番煎じかもしれませんが、性欲を抑えるクスリを飲むサンタだけは、僕の心の中にあるインスピレーションの泉から湧き上がってきた僕オリジナルのものとして誇ってもいいかと思っています。 以上、改めましてありがとうございました。
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2016年01月30日(土)21時50分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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AQUAさん この度は感想いただきましてありがとうございます。 >まずこの作品も含めて、たぶん作者様の武器は「軽妙な一人称(主人公のモノローグ)」にあると思います。 >※自分の思っている作者さんでなければ、過去作を知っているような顔をしてどーもスミマセン……。 最近の企画には続けて投稿させていただいていますが、全作主人公は同一人物です。名前が変わったり眼鏡をつけてたりなかったりはしますが、口調・性格はあまり変わらないので割りと作品の区別はつけやすいと思います。多分勘違いではないのでないでしょうか。 >まず、無駄な描写が増えます。 >ストーリーと関係ないささいな呟き(ボケ)が積もり積もって、枚数を増やしていった結果、ストーリーが軽くなる。 僕ですが、最初ラノベを書き始めた時は、たぶん日常系っぽいものの影響だと思うんですけど、キャラクターと会話文を書きたくて始めたもので、それこそ中身の無い会話+地の文ばかりだらだら書いてました。漫才とかだと、ボケ・ツッコミの1個1個が面白ければ、話の展開が流れとして面白いかなんて普通気にしないし、ラノベも似たようなもんでしょ、と思ってました。が、段々ストーリー(と情景描写)が無いとラノベとは言え作品として成立しないことが分かってきて、「何それ超面倒くさいじゃん」と不貞腐れながらストーリー作りを考え出しました。で、何とか多少はストーリーらしきものも作れるようになったのかもしれませんが、そのような進化の痕跡は残っていてストーリーと関係ないところに結構な量の力を置いて書いてますし、結局はちょっと長めの字の漫才で、「楽しかった」という気持ちしか残らないのもありっちゃありとは思ってます。 とは言いつつも、それだけじゃつまらないよな、という作者としても欲もありますし、『サブキャラ、シーン、そしてストーリー展開』頑張って出なおしてきます! あと、AQUAさんの書かれた『貴方の血を頂けませんか?』ですが、今回僕が読んだ作品の中では一番面白かったです。ただ、ちょっとお涙頂戴的なものを感じて、それにぐっと来てしまう自分の単純さがダサくて嫌だな、と思ってつい点数を下げてしまいました。 ラノベ文芸面白そうですね。読んだことないですけど、子供の知識量でも分かるように表現の幅を狭めなくていい+多少のご都合主義やテンプレも大目に見て守られるOR大歓迎みたいなジャンルでしょうか? だとしたら表現の自由MAXじゃないですか!! 頑張ってください!!
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2016年01月30日(土)20時33分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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タカテンさん お疲れ様です。度々お世話になっています。今回も感想いただきましてありがとうございます。 主にジョンソンさん、武田くん中心にコメント頂きましてありがとうございます。どうもラノベらしいラノベを書こうとすると、ヒロインと物語の語り手である主人公を魅力的に描くことに注力してしまいがちで、ジョンソンさんも武田くんも物語の行きがかりで必要になったので適当に作って、「じゃあこの辺で登場して物語が進むように上手いこと喋っといてね」って感じで適当に喋らせました。それでジョンソンさんは割りと上手くいったようですが、武田くんについては今思うと確かに物語の核となる事件の要因であるキーパーソンのくせして雑魚キャラ過ぎましたね。まあ、作者として幸せにしてやらないといけないような義理は感じないですが、もうちょっと主人公のライバルとして張り合いのある奴でも良かったかもしれないです。 以上、改めましてありがとうございました。
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2016年01月30日(土)20時04分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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テレグノシスさん お疲れ様でした。この度は拙作に感想を頂きましてありがとうございます。 何だか高評価を頂けたようでありがとうございます。特に話の運び方中心にコメント頂きましたが、ストーリー展開については他の方々からテンプレ過ぎだろと批判的なご意見も受けています。でも、型を使った分、破綻の無いそれなりに整った作品にはなったのかなと思っていて、そういう意味では成功だったのかもしれないです。まあ、やっぱりそこからさらにプラスαは欲しいところですが。 以上、褒められるのは苦手で簡単なコメントになってしまいましたが、ありがとうございました。また機会がありましたらよろしくお願いします。
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2016年01月30日(土)19時10分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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99kgさん お疲れ様でした。この度は拙作に感想を頂きましてありがとうございます。 細かい設定の不備などは、ドタバタコメディだから「そんな小さいことどうでもいいじゃん、ご愛嬌」で済まされるのか、やっぱり読み手に気持ち悪い違和感を与えるのかとか、感覚的に分からないところもありつつ書いてるのです。やはり全体的にちょっと荒すぎたかもしれないですね。ご指摘ありがとうございます。 > 細かい設定を気にさせない、はっちゃけたノリ展開 > 小柄巨乳ロリでツンデレ > ヒロイン、主人公好きだけど主人公は気付いていない >確かに手堅いんですが「ああ、またか」とか「もう飽きた」と感じてしまうんですね。 率直なご意見をありがとうございます。ただ僕はツンデレは白いご飯だと思っています。 >ノリ的には性欲前回でもよいと思うんですね。 ラノベで下ネタ全開だったりラッキースケベとかお色気サービスが多めの作品でも、主人公に性欲ある派の作品と無い派の作品があると思います。僕は断然「無い派」を支持していて、どんなゲスい下ネタも浄化する力が性欲のない純粋な少年の魂にはあると信じています。 以上、改めましてありがとうございました。
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2016年01月30日(土)18時53分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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七月鉄管ビールさん 毎度、お世話になっています。 今回、七月さんの作品を読めなかったのは非常に残念でしたが、感想・点数が僕の作品としてはあり得ない具合に良い感じになったのも、七月さんがお勧め掲示板にいち早く拙作を載せてくださったおかげだと思っています。ありがとうございます。 >御作では、「笑い」を笑かすというより別の目的で使っておられると思っているのですが、 今回の作品ですが、自分の中で創作意欲みたいな物が落ちていた時期に書いたものです。特に書きたいこともないところに冬企画があり、それならと言うことで、お題だけ素直に取り入れ割りと適当に書きました。いや適当と言うのは違うかもしれませんが、前作とかで七月さんから指摘された「既存の物語の方法論を壊そうとしている」的な自分を天才だと思い込んでる人みたいなラリッてるこだわりは捨てて、出来るだけ綺麗にテンプレに当てはめることを意識して書いてます。そんなわけで、内容的なテーマとか、これ自分的に面白いと思うのだけれどどうかな? という実験的要素もなくて、ただのコメディ、それだけのつもりで書いてます。結果的にどうなってるかは別として、笑いの目的はただ笑かすことでした。まあ、でもたぶん自分の中では笑いと哀愁は割りと不可分なものになってて、どちらか一方だけで話を書くとか、どっちが主とか従とか言うことは出来ないのかもしれませんが……。 >【すげえ面白かった笑いを一つ】 ありがちなことと思いますが、作者が気合入れて書いて「ここ笑えるだろ!」と思った箇所と、読んで下さった方で受けていただけるところって結構ズレるものです。ちょっと根に持ってるのが、確か七月さんに初めて読んで頂いた作品では、『鞘びーむは一回目はスベってるのだけれど、それを3回も繰り返されると小2心がくすぐられて思しろかった』【みたいな】感想を頂いた記憶があるのですが、鞘びーむは1回目から面白いと思っていた僕は、どうして1回目がスベったのかと悶々としたものでした。まあ、何にせよ気に入っていただければ嬉しいことに変わりはないのですが。ちなみにどうでもいいことですが、書いていて自分でここ一番イケてるんじゃないかと思ったのは、”それでも俺の心中は、木こりが斧を落とす前の湖のごとく澄み渡って穏やか、怒りは無かった。というのも、クリスマスが近づくとサンタは不祥事を起こさないよう性欲を抑えるクスリを飲む決まりとなっており、四六時中賢者タイムなのだ。”でした。笑いというのは難しいものです。 >理屈として主人公がそう思っても変ではないのですが、読んだ時の印象は?です。 完全に書き手の頭の中のイメージを描ききれてなかったようです。ご指摘ありがとうございます。 それでは、またお会いする機会もあればと思います。感想ありがとうございました。
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2016年01月29日(金)12時49分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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いりえミトさん この度は拙作を読んでいただきまして、ありがとうございます。 そして優勝おめでとうございます。 >いやぁ、上手いですね。 >全体として大きな指摘点もなく、面白かったです。 さすが優れた作品を書く人は人間としての器が違うなと感じました。 僕は他の作者の方々の作品を読む時、その観点は基本的にアラ探しなのですが、それって醜いよなと改めて思い知らされました。 商業作品って面白くて読みやすいのが基本なので、普段読んでるそれとは違う引っかかりをディスる方が簡単だとは思うのですが、そこで褒めで攻めるいりえさんはさすがだなと思います。そんなこと褒められても困るかもしれないですが、僕もあまり人から褒められるのに慣れてないので、ちょっと変な感じになってしまいます。 あと川島亮太の名前ですが、残念ながらヤクルトの選手は関係なく、普通のなるべく引っかかりの無い名前として適当につけました。引っ掛かりがなさすぎたせいで、自分でもなかなか覚えられなく、書き進めていく中で何度か主人公の名前を書くために冒頭から読み返したりして結構不便でした。名前って大事ですね。 以上、改めましてありがとうございました。
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2016年01月28日(木)23時13分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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モンハンほもさん この度は拙作を読んで下さいましてありがとうございました。 概ね悪くないコメントを頂きましてありがとうございます。特にジョンソンさん褒めてくださってますが、自分の中では然程思い入れのあるキャラでもなく、この人がウケてくれたのは実はラッキーパンチだったりします。 こういうのもアリなんですね、ってことで参考にさせていただきます。 モンハンほもさんの「ドジっ子サンタの服部さん」は失礼ながら僕は個人的にあまりハマらなかったのですが、感想欄を見たところパロネタを結構盛り込んでたみたいですね。ほとんどのパロネタを素通りして適当な感想を残してしまった僕ですが、それは適当に聞き流して万人受けせずとも鋭角の攻めのコメディを貫いていただけたらと思います。とりあえず『To LOVEる』は一般常識としてもぜひ勉強させていただきます。 以上、改めましてありがとうございました。
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2016年01月23日(土)18時08分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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えびのあしさん この度は拙作をお読みいただきましてありがとうございました。 >そういう芯みたいなものが見えてこないので、私としてはどこかフワフワして表面的な印象しか受けませんでした。 >人物描写も同じでばばあとか巨乳とか表面的なものしか書かれておらず、キャラを人間として扱っていない様に見えます。 >なんというかこの作品の本質は、JKというだけで飛んでいったジョンソンに集約されている気がします。 手厳しいご意見をありがとうございます。書いていた時の自分の気持ちとしては、「長編コント、サンタクロース」くらいの感じで書いていたので、上っ面のギャグだけで中身スカスカな作品でも構わないはずなのですが、改めて指摘いただくと、時間と集中力と(僅かばかりにではありますが)想像力を使ってこんなものを書いてしまった自分、何者なんだろう? と考えさせられてしまいます。ラノベ作家にはなれなくても、立派な大人になれればよいのですけどね。 以上、このような作品にご感想いただきましてありがとうございました。
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2016年01月23日(土)17時54分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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おとぎの国のアリスさん この度は拙作をお読みいただきましてありがとうございました。 >待ってました!と、ばかりにお話に合わせて登場するヒロイン→お約束の、主人公への私刑→実は、主人公のことが好き→俺も好き。とてもわかりやすく、安心して読める反面、予定調和の結末だけに読後に残るものがありません。 ぐうの音も出ないです。毎週月曜、水戸黄門を録画予約していた父を内心で馬鹿にしていた若かりし日の自分に本作を読ませたらきっと泣いて死ぬと思います。チャレンジ精神、大事にしたいです。 >冒頭からの流れで申し上げるなら、主人公にはストイックなまでにプロサンタを志向させて欲しかったですね。 ううん、そうですね……。主人公のプロ意識の描写については詰めの甘さはあるかもしれないです。作者である自分は、基本職場では真面目に働きつつも、時々ふと「何だかんだ人生の勝ち組はニートかホームレスかもしれないな」と考えてしまうふわついた価値観の持ち主で、主人公のプロ意識にも本気で共感してるわけでないです。そういう意味では、人工的に作られた舞台装置的なものかもしれないです。その辺が結局主人公が「女!!!」に走ってしまった理由かもしれないです。 以上、手厳しいですが忌憚のないお意見、とても参考になりました。ありがとうございました。
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2016年01月23日(土)17時25分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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ウサリアスさん この度は拙作をお読みいただきましてありがとうございました。 >ネタや設定は、悪くはないのですが、ヒロインのテンプレート感がすごく目立ちます。 今回、ストーリーのテンプレさは多少自覚的ではあったのですが、ヒロインのテンプレさは意外と無自覚で、皆さんからご指摘を受けて失敗だったなと反省するところです。ラノベなんだからテンプレでいいじゃんという甘えも無くはないのですが、ラノベだからこそヒロインの魅力が作品の良し悪しを決めるのでしょうし、やはりマズかったのでしょう。 以上、最後までこのような作品にお付き合いくださいましてありがとうございました。
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2016年01月23日(土)17時12分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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筋肉バッカ この度は拙作をお読みいただきましてありがとうございました。 >すごい笑ったw「ロリロリロリロリ!」とか声出して笑いましたよ。 ありがとうございます。”笑いました”が一番の褒め言葉です。色々ふざけたことは書きまくってるつもりですが、どこが実際笑っていただけるかとかは割りと無自覚でその辺挙げていただけるととても助かります。ちなみに作者は「ロリロリロリロリ!」より、それに対する主人公の「ロリ顔が入れ食いじゃねえか!」が面白いんじゃないかと思いながら書いてたりします。 >ラスト、鈴音ちゃんからのお願い、あの文面だけで、ニブチンの主人公がこうも素早く全てを理解できるかなぁと思いました。 ラストは最後まで結構迷いました。もう一つ候補があって、主人公が鈴音の手紙を読んで「マジか。あいつサンタフェチだったのかよ。引くわー」と言ってニブいまま終わらせるのも考えたのですが、結局手堅くハッピーエンドにしました。それにしても、主人公が鈴音の気持ちに気づくまでの過程はもう少し丁寧に書くべきではあったのでしょう。 以上、最後までこのような作品にお付き合いくださいましてありがとうございました。
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2016年01月23日(土)16時52分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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鷲飼ゲルさん この度は拙作に感想を頂きましてありがとうございました。 >率直な印象は、作者さんが思いつくまま気の向くままに書いたんだなあ……という感じです。 やっぱりバレてしまいますよね。かなり気の向くままと言うか適当に書いてしまったな、というのは自覚しています。その割に、思ったより、意外とまとまった作品になって自分でも意外でした。 >全員が爆死して終わっても納得できてしまう雰囲気 爆死する終わり方も結構好みなのですが、そういう終わり方をすると「ちゃんと終わらせてください」とお叱りを受ける可能性が高く、今回は特にちゃんとした終わらせることを心がけて書きました。 >フェッショナル 元々、主人公は”プロフェッショナル”を”フェッショナル”と略する癖のある男という設定で書いていたのですが、後から”プロフェッショナル”を”フェッショナル”と略したところで別に面白くないし、ただ読みづらいだけでないかと考えなおし、”フェッショナル”を”プロ”に書き直しました。が、なぜか一部”フェッショナル”が残ってしまったため、最高に読みづらくなってしまった次第です。申し訳ございませんでした。 以上、最後までこのような作品にお付き合いくださいましてありがとうございました。
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2016年01月21日(木)08時14分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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ハイさん この度は拙作をお読みいただきましてありがとうございます。 >●ん? ジョンソンさんの一人称は「俺」だったような……。 >……え、と……サンタではなくクリスマスですか? ファイナルアンサー? 作品内でも外でもいろいろ荒いところがあるわけですが、最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。 >ジョンソンさんが良い意味でも悪い意味でも裏切ってくれましたねw >すごく好きです、ジョンソンさん。 作者的には特に思い入れがあるわけでもない適当キャラだったりするのですが、意外にも他の方々の感想を見た感じでもどうも登場キャラの中で一番受けが良かったようで意外だったりします。ジョンソンさんの一人称のこと指摘していただきましたが、第一校では適当過ぎて喋りながら口調が変わりまくったので、後から直すのが結構大変でした。 >現状のままコメディで行くなら、もっと爆発力のあるネタが欲しかった感じです。 とても優しい遠回しな言い方してくださってますが、つまりスベってたという意味ですよね? がああああああああん 以上、改めましてありがとうございました。
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2016年01月21日(木)00時08分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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ピューレラさん この度は拙作に感想を書いたいただきましてありがとうございました。 >【好きだった点その2】 >志津家の人々がとても温かかったところ。 個人的な好みではあまり主人公を甘やかすのは良くないかなとも思うのですが、今作の主人公はどうも人間関係に恵まれているようです。こういう優しい世界ってラノベっぽいかなと思うのですが、悪くはないですよね? >【好きだった点その3】 >最後のジョンソンさんの行動にウケました。 >ある意味、かわいいです(笑) 作品は書き終えた瞬間、作者のものではなくなると考えているので、読者それぞれの読み方にイチャモンをつける気はありません。が、あえて個人的な意見を言わせてもらうと、ジョンソンさんはただのロリコンのおじさんです。決して可愛くないです。 あと、ピューレラさんの「青春なんちゃらきっぷの旅」、点数低めにつけてしまってすいませんでした。持ち点50点というのが、感想をつけた作品に50点を割り振ったらそれ以上の点数をつけられなくなるという意味だと思ってまして……。でも”説明には50点以上の点数をつけるのは自由”とはっきり分かりやすく書いてましたね。この読解力で小説を書こうとする自分はちょっとヤバい人かもと思います。 以上、改めてありがとうございました。
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2016年01月20日(水)23時34分 | タイヤサドル | 作者レス | ||||
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青出さん この度は拙作をお読みいただいてありがとうございます。 ロリとかおっぱいとか、後になって振り返ると何てくだらないこと書いてるんだ自分という作品ですが、こんなにも丁寧に読み取っていただきましてありがとうございます。 >先が見えてしまう たぶん自分はストーリーテリングというか、話しの構成を組み立てるのは得意ではないのですが、今回は枚数が50枚といつもより短いこともあって、あまり冒険せずに綺麗にまとまった作品を目指して書きました。結果、小さくまとまり過ぎて、ありがちな予定調和の話しになってしまったわけですが、少なくとも話しとして破綻していないのであれば自分の中では及第点だったりします。ちょっと自分に甘すぎますが。 >キャラの厚さ >価値観のバランス感覚の妙 面白みに欠けるストーリー展開ではありますが、他のところで少しでも楽しんでいただけたのなら何よりです。特に”価値観のバランス感覚”ですが、主人公の表現や口調など必要以上に攻撃的なものもありますが、価値観としては誰のことも見下していない、公平感さを大事にする超まともキャラと意識して書いています。その辺、ひょっとしたら上手く作用したのかと思います。 以上、重ね重ねですがありがとうございました。
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2016年01月17日(日)06時40分 | つとむュー | 10点 | ||||
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冬企画の執筆、お疲れ様でした。 御作を拝読いたしましたので、感想を記したいと思います。 >「マジありえない! 変態! ゴミ! キモい! 超失礼! ヤバい! 無神経! ムカつく! 死ね!」 スラスラ読めて、鈴音のツンデレぶりが楽しい作品でした。 >サンタとサンタコスのおじさん。その2つの違いは、子供達の願いを叶えられるかどうか、その一点にしかない。 地の文も面白く、所々で笑わせていただきました。 この2点が、本作の良かったところだと思います。 が、鈴音のツンデレやストーリー展開にはテンプレ感が漂っていて、 本作のオリジナリティーは何処だろう?と思ってしまいました。 >俺、高校も行かないでサンタ業界に入ったんすよ! もしかしたらここかもしれませんね。オリジナリティーの部分は。 でも、仕事に関する情熱やプライドについて、そのほとんどが笑いの方へ転換されていて、 読了後は、「こんな仕事やこんな上司は嫌だ」といったネガティブなイメージしか残らなかったのは残念でした。 いろいろ書いてしまいましたが、ツンデレや地の文が楽しい作品でした。 拙い感想で申し訳ありません。 今後のご活躍に期待しています。
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2016年01月17日(日)01時44分 | AQUA Q1iqZnWgTo | 30点 | ||||
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作品拝読しました。 公開初日、タイトルをざっと見て「読むならこれからだろJK」と思って開いたら大正解。 すぐさまツイッターで「これ優勝候補だろJK」なんて呟いてしまいましたが、半数近く読ませていただいた今でも、その第一印象は変わっていません。 とても面白かったです。 ただ、褒めるばかりでは鍛錬にならないので、あえて心を鬼にして、重箱の隅をつついてみると……。 まずこの作品も含めて、たぶん作者様の武器は「軽妙な一人称(主人公のモノローグ)」にあると思います。 ※自分の思っている作者さんでなければ、過去作を知っているような顔をしてどーもスミマセン……。 この一人称のパワーのおかげで、なんてことのない日常や会話シーンがポップなコメディになり、つい物語に引き込まれてしまう。 たぶん公募に出したときにもここは評価されると思いますし、「同時代性」という項目でも高ポイントを叩き出せる力ではないかと。 ただし、この長所はある意味諸刃の剣かもしれません。 まず、無駄な描写が増えます。 ストーリーと関係ないささいな呟き(ボケ)が積もり積もって、枚数を増やしていった結果、ストーリーが軽くなる。 その軽さがライトノベル的軽さとして伝わるので、自分は好ましく思いましたが、読了後に「楽しかった」という気持ちしか残らないんですよね。 もし今後この作品を改稿されるのであれば、この長所を活かしつつ、より印象に残る(オリジナリティのある)サブキャラ、シーン、そしてストーリー展開を考えられてみてはいかがでしょうか。 特にオチについては、ちょっと物足りないというか、せっかくタイトルにかかっているのに、ストーリーの本筋との絡みが弱いかなと思うので、そのあたりの構成をいじればより面白い作品になると思います。 以上、少しでもご参考になれば幸いです。
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2016年01月10日(日)20時37分 | タカテン yRNUcsqs0o | 20点 | ||||
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冬企画への参加、お疲れ様です。 拝読いたしましたので、感想を送らせていただきます。 (良かった点) ・ ジョンソンさん、まじジョンソンさん サンタクロース要素は皆無でしたが、実にキャラが立っていました。いいですね、実にいい。ちなみに自分はこんなジョンソンさんみたいな人がミッド千葉でバーテンダーを営むお店を知っています(ぁ ・ 上手く話が纏まっている 今回の企画は最近開催されたものよりも上限枚数が少なく、その為かイマイチ纏まりきれていない、或いは物足りないものが多いように感じるのですが、その中にあって今作はとても上手く纏まっていて満足感が高かったです。 (気になった点) ・ プレゼントは勇気、それだけで本当にいいのか? おい、ボーイ、武田君、フラれちまったぞ! クリスマスだってのにホントにそれでいいのか? もちろん武田君は鈴音ちゃんの想い人を知らないので、フラれたのは仕方ないと思っていることでしょうが、それを知ったら亮太のことをどう思うでしょうか。サンタクロースとしてそれはどうなのでしょうかね? (自分ならこうするという無責任なアドバイス) というわけで自分としては武田君の恋を応援したいところ。 と言ってもさすがに武田君と鈴音ちゃんが付き合うエンディングはどの平行世界でもありえないので、告白してフラれたところに偶然にも鈴音ちゃんよりも「おっぱいがデカいのに痩せていてロリ顔でかつ優しい」女の子が通りかかって、この子と付き合うってオチにします(ぇ ついでに作中でも亮太が武田君の想い人が鈴音ちゃんだと知ってショックを受けていますが、ここはさらに武田君と鈴音ちゃんが付き合えるよう色々と手助けをすることになって、次第に亮太が自分の鈴音ちゃんへの本当の気持ちに気付くように仕向けてはどうでしょうか。 少女漫画っぽくてすまんw それでは失礼いたします。 執筆お疲れ様でした。
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2016年01月10日(日)17時17分 | テレグノシス | 30点 | ||||
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まず序盤の舞台がテキサス州というアメリカンジョンソンを前面に出し、突然埼玉県の川島良太を 登場させるというアンバランス極まりない意表をついたところから物語がスタートしました。 まず序盤で、主人公が置かれた状況を、だれでもわかるサンタクロースと言うキャラクターを 前面に出すことで、すんなりと理解することが出来ました。 奇抜な設定ですが、ギャグをふんだんに織り交ぜていくことですんなりと設定を理解。 いわゆる職業モノというストーリーですが、ところどころ襲いかかるブラック匂な現場で 笑わせつつ、主人公にとんでもない試練が与えられます。 この試練が世の男どもが望んではやまない願い事を叶えるということで、俄然と 物語に引き込まれました。「おお、どうするんだ」と、興味深々でスクロール。 失敗したら失業という緊張感の中、ここでテーマとなる幼馴染の鈴音が登場。 最初は「この子が願い事の鍵となるのかな」と思わせつつ、そう簡単にはいかせないとばかりに 主人公に試練が降りかかる感じは、緊張感を長続きさせるいいストーリーでした。 場面展開もスパっと切り替わりテンポもよく、鈴音のツンデレっぷりがいかんなく発揮される 場面をドシンと据えて、物語のクライマックスを際立たせていました。 ラストの鈴音の願い事にニヤリとしながら終幕。 テンポが良く、最後まですらすらと読めてしまいました! いい作品でした!
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2016年01月10日(日)14時58分 | 99kg mXR.nLqpUY | 10点 | ||||
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>ヨーロッパのMIT卒IQ190のロリコンから入手した そいつならロリコン名簿の100や200持っているのではないだろうか!? アジア系を極めていないとは……、ソイツはまだまだ偽者ですね。 >着信履歴が5万件入っていた。 確かに狂っている。どのくらい時間が経ったのかは分かりませんが、6時間だとしても一秒間に2回以上電話した事になる。 まあギャグですからね。 サンタの職業的位置付けがよく見えず。一応皆の知る職業のひとつとなっている世界なんでしょうか? 音速のトナカイを駆る人達にしては、プレゼントを普通に物色する。 こんな調子でプレゼントを用意しないといけないなら、全世界の子供達にプレゼントを行き渡らせるのに一体何人のサンタが要るんだ!? 本採用の為の特別な試験だとか、またはジョンソン氏のイタズラだった~という部分が強調されていれば、もう少し納得できたのかな、とも思います。 と設定には突っ込み所はあるものの、非常にラノベらしい、完成度の高い作品だと思います。 ただラノベらしすぎるというか、狙いすぎというか、特別新しいものは感じない。 細かい設定を気にさせない、はっちゃけたノリ展開 小柄巨乳ロリでツンデレ ヒロイン、主人公好きだけど主人公は気付いていない 確かに手堅いんですが「ああ、またか」とか「もう飽きた」と感じてしまうんですね。 定番ネタを押さえてあるので、余計に主人公の両親死んでたり、墓場でコントしたりする部分が不謹慎さを出してしまう。 性欲抑える薬とか「おいっ!!」と突っ込んでしまう所です。 ノリ的には性欲前回でもよいと思うんですね。 ドタバタコメディ系にしては若干シュールな匂いが残っているのが、ぶっとびきれていない感を出しているように思いました。 なんか否定的ですがそれだけ完成度が高いと感じたという事です。 しかし好きな子に告白する勇気がほしくて ><一生のお願いです。おっぱいがデカいのに痩せていてロリ顔でかつ優しくて僕のことを愛してくれる美少女をください> という手紙書くヤツはかなり頭おかしいですよね。
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2016年01月10日(日)19時42分 | 七月鉄管ビール sp5W3VdK/2 | 30点 | ||||
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新年おめでとうございます。 拝読いたしましたので感想をお寄せいたします。 私は正しさに欠けるところがありますので、他の方の感想と照合してご判断いただけると幸いです。 終始、寂しさが沁みてきた作品でした。 話しの流れは王道を踏んでおられるようですが、味わいが少し変わっていて独特のセンスを感じます。 全体的に孤独な空気を内包しながら深刻にならず、それでいて心を揺らされる。懸命に生きる主人公に感情移入が起り読むことが心地よく、終盤、失望に包まれ、そこから心がほどかれていくことになんともいえないものがありました。 【重箱の隅を一つ】 「てか、聞いて聞いて! 私、最近あれなの! 母性本能? 何か目覚めたみたいで子供超可愛いんだよねー。自分の子供とか出来たら超可愛がると思うし! 溺愛しちゃう!」 「へえ」 「はぁ、それだけ!? リアクション薄っ! 死ね!」 「……」 もう黙って電話切っちゃおっかな。猛烈に面倒くさい。ってか、何でこいつこんなテンション高いの? 以前から少なからず情緒に問題を持つ女だったが、四六時中はしゃぐ程めでたい奴ではなかったはず。 「てか、お前、妙にはしゃいでるけど良いことでもあったのか?」 「はあ!? あるわけないじゃん! 別にはしゃいでもないし! 嬉しくもないし!」 とか言いつつも、その声が明らかにはしゃいでんだけどさ。訳わからん、この子。 ⇒⇒⇒ 「はぁ、それだけ!? リアクション薄っ! 死ね!」という鈴音さんのセリフのせいで、『四六時中はしゃぐ程めでたい奴ではなかったはず。』という地の文と「はしゃいでいるけど」という主人公のセリフに違和感を感じました。 理屈として主人公がそう思っても変ではないのですが、読んだ時の印象は?です。 鈴音さんのセリフが不要ということではなく、軽くおかんむり状態の直後に「はしゃいでいる」と評するのは私の気持ちがついていきませんでした。もう一回ご機嫌状態を描写してからのほうが良かったのではと愚考します。 【すげえ面白かった笑いを一つ】 ……奴はキレて懐に忍ばせた金属バットで俺を殴打しやがった。そう、鈴音はその幼気な容姿とは裏腹に、ヒステリックで落ち着きの無い性格で、仁義無き戦いみたいにすぐキレるのだ。 ⇒⇒⇒ 御作では、「笑い」を笑かすというより別の目的で使っておられると思っているのですが、ここは個人的に勝手に面白かったです。 バットを懐に忍ばすのがよいです。 必要な時にバットで殴れるよう虎視眈々と備えている女の子に笑いました。 これに対してツッコミがなく、文章の中に何食わぬ顔でまぎれこんでいるのがたまらんです。ピカチュウいじり倒したらコンナンなるんちゃうか、というくらいシビレテおります。 情感のある良い作品でした。 それでは失礼します。
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2016年01月13日(水)03時30分 | いりえミト | 40点 | ||||
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こんにちは。 御作『クリスマス、サンタさんはロリコンにも優しい』を拝読したので、感想を書かせていただきます。 いやぁ、上手いですね。 文章読んでるだけで「上手いな」と思いますもん。 読みやすく、軽快な一人称ですね。口語体を交えつつ、時に「行けども行けども地平線が果てしなく広がる大平原」などの気の利いた言い回しを加えてくる。文句なしにハイレベルな文章でした。 各キャラクターが個性豊かなのも素晴らしいですね。 特に、明るくて若干ツンデレなヒロイン、鈴音がかわいかったです。、 主人公の亮太にも好感が持てますし、サブキャラのジョンソンさん、直子さん、武田くんもそれぞれいい味を出していました。 ストーリーとしてはコメディとシリアスを併せ持つ感じでしたが、そのバランスが絶妙で、とにかく楽しかったです。 特にラストのまとめ方が気に入りました。 「鈴音が好きなのは亮太」というのは分かりきっているので、普通に告白するような展開だと、クサくなってしまう可能性があったと思います。 それを、ジョンソンさんを絡めることでクサい展開を回避し、なおかつコメディとしての面白いオチをつけているのが実に上手いなぁと思いましたね。 全体として大きな指摘点もなく、面白かったです。 余談ですが、主人公の川島亮太という名前を見て、ヤクルトファンである私は、2004年の新人王投手川島亮を思い出しました。どうでもいいですねごめんなさい。 私からは以上です。 執筆おつかれさまでした。
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2016年01月04日(月)19時10分 | モンハンほも | 30点 | ||||
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拝読いたしました。 まず最初に。面白かったです!いやあ、こういうアメリカンな言い回しする作品大好きなんですよ。多少表現がクドイかなとも感じましたが、それもまた文字媒体の醍醐味でしょう。終始楽しませていただきました。 個人的ワガママを言わせていただけるなら、ジョンソンさんの出番をもっと増やして欲しかったです。こんなイイキャラが最初と最後しか出てこないなんてもったいないと感じました。 短めの感想となりましたが、面白かった、ということをお伝えできれば幸いです。ありがとうございました。 拙い感想で申し訳ございません。 以上、失礼いたしました。
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2016年01月03日(日)21時47分 | えびのあし qbNb6Ma0MY | -10点 | ||||
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こんにちはえびのあしです。 率直に感想を言いますと、サンタの美学が無いと思いました。 元来サンタというものは契約でありまして、つまり「良いことするからサンタさんプレゼントよこせよ」というものです。 悪いことすると誘拐されて川に突き落とされたりします。ナマハゲみたいな側面もあるのがサンタなのです。 ともあれ、この世界のサンタはどういう規則に則って仕事してるんでしょう? 主人公はなぜ、なにを志してサンタになったのでしょう? そういう芯みたいなものが見えてこないので、私としてはどこかフワフワして表面的な印象しか受けませんでした。 人物描写も同じでばばあとか巨乳とか表面的なものしか書かれておらず、キャラを人間として扱っていない様に見えます。 なんというかこの作品の本質は、JKというだけで飛んでいったジョンソンに集約されている気がします。 誤字の報告です。 非差別民族 ではなく 被差別 です。
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2016年01月03日(日)14時06分 | おとぎの国のアリス | 10点 | ||||
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あけましておめでとうございます。拝読いたしました。 突っ込みどころ満載、でも楽しい作品でしたね。 ヒロイン鈴音は、もうなんて言いますか滅茶苦茶便利っ子。常に手元に置いておきたい、そんなキャラクターでしたね。 地の文の語りの面白さが、この作品の最大のウリのように思います。一方、キャラクターがテンプレの領域を出ず、先の読みやすい展開、ご都合展開が目に付きました。 今企画の中で、よく似た設定ながら伏線の回収、展開の仕方で、個人的に高評価をした作品があります。おそらくは、作者様のほうでも一読されていることかと思います。それだけに、面白さよりも粗のほうが気になってしまいました。こればかりは読んでしまったあとだけに、いかんともし難いものがあります。 勢いとノリの良さで描き切る力は、充分にお持ちだとお見受けしました。ただ、現時点ではそれらに特化し過ぎている。頼り過ぎている印象を受けます。もちろん、作者様の強力な武器の一つであることは確かなものです。これは大事にしていただきたいところ。今作品に限って読者として申し上げれば、やはり物足りないものに映ります。 「あっ!」とか「おっ?」みたいな、驚き要素も大切だと思うんですよね。 待ってました!と、ばかりにお話に合わせて登場するヒロイン→お約束の、主人公への私刑→実は、主人公のことが好き→俺も好き。とてもわかりやすく、安心して読める反面、予定調和の結末だけに読後に残るものがありません。 冒頭からの流れで申し上げるなら、主人公にはストイックなまでにプロサンタを志向させて欲しかったですね。たとえそれが、ヒロインの気持ちを裏切る結果になろうともです。この展開であれば、当然のことながら主人公は苦悩し、葛藤することでしょう。そこを、描いて欲しい。読者的には、そこに痺れるぅ、憧れるぅ…わけですw 単純な面白さ+α。ぜひ、この部分に挑んでいただきたい。そんな作品だと思えました。 勝手気ままに感想を綴ってしまいましたが、私からの感想は以上となります。 作者様の意図に沿わないものは、スルーなさって下さい。 執筆お疲れ様でした。 また別の機会に作品を拝読させてください。楽しい作品を、ありがとうございました。
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2015年12月31日(木)17時57分 | ウサリアス | 10点 | ||||
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どうも、感想専門のウサリアスです。 ネタや設定は、悪くはないのですが、ヒロインのテンプレート感がすごく目立ちます。 典型的な暴力ツンデレで、魅力がなく、最後の手紙のところでもいいから、工夫したほうが良かった気がします。
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2015年12月30日(水)22時42分 | 筋肉バッカ 9.WICozezU | 30点 | ||||
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こんにちわ。読ませていただきました。 すごい笑ったw「ロリロリロリロリ!」とか声出して笑いましたよ。他にも笑いどころ満載でした。レベルの高いコメディ作品で感服しました。 気になった点(イチャモン)です。 ラスト、鈴音ちゃんからのお願い、あの文面だけで、ニブチンの主人公がこうも素早く全てを理解できるかなぁと思いました。鈴音ちゃんの好意にまったく気づいていないようだったので。 いやーしかし笑わせてもらいました。自分もこんなに笑えるお話を書いてみたいです。 あと鈴音ちゃんに「死ねっ!」て言われたい…サンタさんにお願いしようかな。ジョンソンさんが怒りそうですが。 以上です。 執筆おつかれさまでした!
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2015年12月30日(水)17時26分 | 鷲飼ゲル YGyum30nrk | 20点 | ||||
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作者さんへ 作品を拝見しましたので、感想を延べさせていただきます。 まずテーマですが、本作の主要な要素に絡める形で丁寧に取り込まれているんだなと思いました。 それと本作を読むことになったきっかけですが、それはテーマが私と全く同じだったからです。 さて本編については、序盤からナンセンスなギャグテイストの強い作品だと分かり、何も考えず一気に読み進めました。 描写が少なさや荒さから作品内の状況をイメージしづらい部分がたまにありましたが、概ね読みやすい一人称の文章でした。 キャラクター付けは明確で覚えやすく、テンポ良く会話が展開されても誰の台詞なのかが分かりやすかったです。 (誰が喋ってるのか分からない、なんて商業作品でもザラですけれど……。) そしてとにかくロックな内容ですね。 冒頭からジャップ、ジャップと繰り返されて最初はちょっとクドいなと思ってしまったのですが、ファッキンだの金属バット殴打からの「死ね」だのと畳み掛けられるうちにスピード感が心地よくなってきたところで「ロックンロール」という語句がダイレクトに登場して笑ってしまいました。 率直な印象は、作者さんが思いつくまま気の向くままに書いたんだなあ……という感じです。 アラーム音が「ロリロリロリ!!」とか、「着信履歴が5万件」、「昨日コーヒー浣腸した」とか、良い意味で適当すぎて面白かったです。 全員が爆死して終わっても納得できてしまう雰囲気でしたが、ラストはきちんと心温まる展開になっていて読後感も良く感じられました。 ちなみに、「作者からのメッセージ」欄の謙虚な言葉と、作品のギャップも可笑しかったです。 ※念のため、気になった箇所の記載 >フェッショナル プロフェッショナルのことだと思いますが、二度繰り返されていたので気になりました。 コピペか、検索機能でまとめて変換したときのミスですかね? お気づきかもしれませんが念のため記載しました。 以上です。
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2015年12月30日(水)02時53分 | ハイ s7d/2ml3o. | 10点 | ||||
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拝見させていただきましたので、感想をおいていきます。 では、気になったところなどからいきます。 >「いかにも」 ジョンソンさんは重々しく頷く。ジョンソンさんは一つ一つの仕草がいちいち渋くて格好いいから俺の憧れなのだ。 ●渋いです、ジョンソンさんw >「いけないよ、ボーイ」 ジョンソンさんは俺を諭すようにゆっくり首を横に振るのだ。 「……何がっすか?」 「そりゃ俺だって1人の良識ある大人として、こんなクソガキの相手してられるかって思うさ。一発ぶん殴って根性叩きなおしてやりてえ」 「なら」 「でも俺たちはプロのサンタだ。個人的な感情や価値観より、プロ意識を優先しなくちゃいけねえ。職務に忠実であるのだ。サンタという看板を背負っている以上、己を捨ててサンタとしてあるべき振る舞う必要がある」 ●いや、本当に渋いですジョンソンさんw >「私にはこの願いは叶えられないからだ」 ジョンソンさんは悪びれることなく言った。 ●ん? ジョンソンさんの一人称は「俺」だったような……。 >日本じゃ中卒で就職ってかなり厳しいんすよ ●地方ならそんなこともないです。 あとは、何事もやる気次第です。 >奴はキレて懐に忍ばせた金属バットで俺を殴打しやがった ●金属バットは懐に忍びませんw >「さもありなんね。だって欧米と日本とじゃそもそもロリ顔の基準が違うんだもの」 ●り、リアリティありますねw >それはすなわちフェッショナルのサンタになることを諦めたということ。 ●……フェッショナル? >「マジありえない! 変態! ゴミ! キモい! 超失礼! ヤバい! 無神経! ムカつく! 死ね!」 ●罵倒の勉強になりました。ありがとうございました。 >着信履歴が5万件入っていた。 ●可能なんですかね、五万件て? 履歴的に、時間的に。 ●文章 おおむね過不足なかったかと思います。 ●キャラ ジョンソンさんが良い意味でも悪い意味でも裏切ってくれましたねw すごく好きです、ジョンソンさん。 ●テーマ ……え、と……サンタではなくクリスマスですか? ファイナルアンサー? ●ストーリー おおむね落ち着くところに落ち着いた、という感じでした。 そういうわけで、全体としては楽しく読めるのですが、意外性はそれほどでもありませんしね。 現状のままコメディで行くなら、もっと爆発力のあるネタが欲しかった感じです。 もしくは、読者に読まれにくい伏線が欲しかったかな? オチとかかなりバレバレですし、武田君の話はやや意外でしたが、鈴音がそれなのは割と読みやすいですしね。どこかでもうちょっと意外な展開が欲しかったです。 では、執筆お疲れ様でした。 共にあげていきましょう!
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2015年12月30日(水)01時46分 | ピューレラ | 20点 | ||||
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ジョンソンさんの会話文が読みにくかったです。 昔の笑い声が入る海外ドラマの吹き替え調だなと、そこは少しクスッとするのですが 一つ一つの会話文が長めだったからか、そう感じました。 【好きだった点その1】 冒頭からつかんで離さない展開が良かったです。 少年がサンタクロースって、しかも埼玉の川越出身って。 【好きだった点その2】 志津家の人々がとても温かかったところ。 あそこまで思ってくれていると救われるし安心しますね。 【好きだった点その3】 最後のジョンソンさんの行動にウケました。 ある意味、かわいいです(笑) 武田くん、思っていたよりデカかったですね。 しかも爽やかそうな青年。 変態じゃなくて良かったです。 ちなみに私は、つるぺたでロリ顔で頭の良い、天○衣みたいな子がいいです。
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2015年12月29日(火)00時00分 | 青出 | 30点 | ||||
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こんにちは。感想を書かせていただきます。王道ラブコメでありながらキレキレのギャグ作品で、楽しくツッコミながら読ませていただきました。 ここが好きです ○巧みな設定 16歳の日本人男性がサンタクロースをやっている、というトンデモな設定でありながら、家族周りや住居のことなどが巧みにギャグに落とし込まれていて、無理なくスッと入ってくるキャラ造形でした。ロックンロールな両親など、すでに亡くなっているという悲劇であるのに、なんとなく笑えてしまうというバランス感覚が絶妙です。 ○キャラの厚さ 主人公、ジョンソンさん、鈴音、お姉さん、武田くん、と、それぞれの面白さを存分に生かしたストーリーテリングだったと思います。お話の長さ的にも、このくらいの数に絞って、その分1人1人の破壊力を増させるというのがいいのだなと思いました。武田くんは主人公のライバルとして、すごくいいキャラですね。さわやかさが自然にギャグになっているし、嫌いになれないです。長編だったらもっとあくが強くてもいいのかなと思いますが、短編なのでこれが正解なのだと思いました。 ○価値観のバランス感覚の妙 個人的な好みになってしまうのですが、心の底から笑えるギャグでありながら、どの方面に対しても攻撃的でないのがとても心地よかったです。主人公も鈴音も武田くんも性別的な面で軽んじられることがありませんし、風刺もブラックユーモアとして成立していたと思います。リラックスして読むことができました。商業性という意味でも高いレベルにあるのではないでしょうか。 ここが気になりました ○先が見えてしまう 次の2点で、先が想像できてしまう展開になっていることが少し残念でした。 ・鈴音の登場→「プレゼント」が彼女であること ・武田くんの「僕が愛して欲しい相手は1人だけなんだ」の発言→相手が鈴音であること このことで、やや予定調和的なラブコメストーリーに感じてしまいました。(それを補ってあまりあるパワフルなギャグがあるわけですが)。もうひとひねり何かあるとよかったのかもと思いました。(登場後に、何らかの要因で鈴音の胸が突然ふくらむとか……)。 ○ジョンソンさんの冗談 「サンタがどんな無茶難題でも叶えられないとクビになる」のは冗談だった、のは少し唐突に感じてしまいました。ギャグ作品なので破天荒でもかまわないところもあるかとは思うのですが、ここは主人公の苦悩の根幹にかかわる部分なので、整合性が欲しいなあと私は思いました。案としては、ストーリー的に冗談にはせず何らかの形で達成したことにするか、または何らかのわかりやすい伏線を置くことなどでしょうか。 楽しませていただきました。今後のご活躍を期待しております!
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合計 | 16人 | 320点 |
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