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リゲル、夜明け前が一番暗いんだ
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              跡地化しました
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 ご高覧ありがとうございました。
青出 

2015年12月14日(月)00時45分 公開
■この作品の著作権は青出さんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
このたびは新企画開催おめでとうございます。楽しいお祭りになるといいなと思います。

SF風ファンタジー版ロミオとジュリエットという感じで、恋愛ものに挑戦してみました。素材は相当趣味に走っています。お目通しいただけましたら幸いです。

2016年01月24日(日)00時28分 青出作者レス
★羽田さんへ

 感想をどうもありがとうございます。まさか羽田さんから感想を頂けるとは思っていなかったので、びっくり&感動しています! 前回は大変お世話になりました。

>ただ、この物語は五十枚では入らないのではなかろうかと

 そうですね。ほかにも「長編の方が……」というご意見を頂いていますので、もっと多い枚数でゆったり書くネタだったようです。改めて思うと、ブルースとリリアベルの親しくなる過程、隕石の説明、の2点はもっと書きこまないといけないなと思っています。

>高温環境下の生物が高温を発する事に意味があるのでしょうか。逆に高温環境下で、寒冷を発生する事が出来るた方が便利な気がします。

 そうなんです。私も設定を考える時にその点を検討しました。昼側の人たちは氷の能力、夜側の人たちは炎の能力、ということにしようかとも考えたのですが、直感的にわかりやすい方がいいだろうと思って、最終的にこうしました。

>昔、地球から移住してきた人々は、「黄昏」に住む事になったと思います。古い遺跡群があったりすると素敵かなとか。
>トラバント、東ドイツ。Tu-、ロシア。東欧系のネーミングは寒冷族の方が良かったかもです。

 とても素敵なアイデアですね! ありがとうございます。大変参考になります。特にネーミングの案は、直感的にわかりやすくてとても惹かれました。遺跡も書いてみたいです。そういうの大好きです。(そう言えば『蒼天のヘキセラ』の滅びのイメージのアトランティスも素敵でした!)。

>この星の農業とか、食料はどうやって調達しているのでしょうか。

 謎ですね。惑星固有の植物があって、それを食べることによって超能力が生まれたのかもしれません。惑星の様子も描写は削ったのですが、ある程度イメージは持って書いていました。夜側は銀色の円錐塔、昼側は金色のドームがコロニー状に建っています。科学は現在の地球の先進国+αくらいはあるので、合成食品とかを食べているかもしれません。

>前回の宣言通り、独自の異世界を作られていましたし、ハッピーエンドで読み口も爽やかでした。

 ありがとうございました。今回は異界訪問ストーリーではなく、最初から異世界が舞台で書きたかったのでした。読んで頂けてとても嬉しかったです。
 企画などでまたいつかご一緒できたらと思います。重ね重ねになりますが、本当にありがとうございました!
 

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2016年01月22日(金)21時34分 羽田 YjsWqh8B4w
 秋企画の際には、大変お世話になりました。今回は時間が取れず、不参加でした。
 「いまさら、いらないよ」とお思いかも知れませんが、記憶を頼りに少々感想を書かせていただきます。

 まさにSF風味ファンタジー版のロミオとジュリエットでした。
 惑星の自転速度と公転速度が一致する事により、高熱部と低温部に二分された世界、という設定も興味深かったです。

 ただ、この物語は五十枚では入らないのではなかろうかと(小生が言うのもなんですが)。
 そのせいで、読者を納得させるだけの説明が取れなかったように思えます。これがすごく、もったいないと思います。

 ※死ぬほど、どうでも良い指摘。
 高温環境下の生物が高温を発する事に意味があるのでしょうか。逆に高温環境下で、寒冷を発生する事が出来るた方が便利な気がします。
 昔、地球から移住してきた人々は、「黄昏」に住む事になったと思います。古い遺跡群があったりすると素敵かなとか。
 この星の農業とか、食料はどうやって調達しているのでしょうか。
 トラバント、東ドイツ。Tu-、ロシア。東欧系のネーミングは寒冷族の方が良かったかもです。

 前回の宣言通り、独自の異世界を作られていましたし、ハッピーエンドで読み口も爽やかでした。
 点数を付けるとしたら、10~20点を付けていたと思います。またご縁があったら、よろしくお願いいたします。
 執筆、お疲れ様でした。

 

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2016年01月21日(木)23時01分 青出作者レス
★藁谷拳さんへ

 感想をどうもありがとうございます。様々な角度からのご意見を下さり、とても嬉しいです。

>主人公たちがいる場所は、黄昏地帯とありますが、結構明るいんですね。これは太陽よりも大きく見える隕石が輝いているので、そうなっているのですね。
>これは黄昏時の比喩を打ち消すことになってはいませんか?
>「夜明け前が一番暗いんだ」がタイトルなら、隕石衝突が解決する前、つまり夜明け前は暗いほうがタイトルと合致するのでは?

 意外な角度からのご指摘で、ハッとした感じです。そうですね、おっしゃるとおり夜明け前が一番暗いというのは、ことわざの意味どおりの比喩のつもりでした。ですので、緩衝地帯を物理的に暗く書くというのは、あまり選択肢になかったです。

>そしてなぜ人々は緩衝地帯を夜明け地帯ではなく黄昏地帯と呼ぶのか? 
>疑問に思いながら読み進めていましたが、結局最後まで把握できず。

 最後付近でリリアベルの言っている「夜明け地帯でもいいのに、なぜ黄昏地帯って言うのかしら」が説明のつもりだったのですが、わかりづらいですね。要するに、惑星の人々の破滅前の「気分」が名称として表れているというつもりでした。でも未来に希望を見出した主人公たちにだけは、黄昏が夜明けに見えるという……。完全に作者の自己満足ですね。読んで下さるかたが様々に想像できる話が理想なのですが、なかなか説明すべきところとそうでないところの区別が難しいです。

>○ブルースの能力について
>○隕石の爆発後、欠片が雪の粒になった件

 ご指摘ありがとうございます。2点とも、もっと描写しなければならない部分だと思うので、改善していこうと思います。

>また執事のトラバントはあまり出演シーンがありませんでしたが、いい味を出していました。

 トラバントに言及して頂く初めてのコメントだったので、とても嬉しいです。トラバントは萌えキャラのつもりで書いたのですが、結果は全然ダメでションボリしていました。藁谷さんにそう言って頂けて、少し救われました。

 貴作『おっさんとクリスマスと私』は難しいアクションシーンに挑戦されていて素晴らしかったです。拝読して、私も見習って積極的に挑戦を続けなければと強く思いました。それから何度もお伝えしますが、ユウキが好きです。



★タカテンさんへ

 感想をどうもありがとうございます。アドバイスを頂けて、大変参考になりました。

>・ タイトル、そして雰囲気

 前回の秋企画にも参加させて頂いていたのですが、その時はぼんやりしたタイトルにしてしまったため、今回ははりきりました。少しでも目に留めて頂けたようで、努力が報われたようで嬉しいです。

>御作のラストもいいのですが、個人的にはただふたりの力によって世界が救われるのではなく、初めて敵対する部族同士のふたりが手を組んで隕石に立ち向かう姿を見た世界中の人たちが、それまでのわだかまりを捨て、自分たちの力を合わせることで世界を救うというラストも捨てがたいように思います。

 もし長編にするのであれば、ご提案して頂いた形のほうが絶対にいいですね。伏線や、準備を丁寧にしていかないといけないでしょうから難しそうですが、いつか挑戦してみたいです。そういう壮大な世界の物語は大好きです。

 貴作『ヒロインになんか絶対にならないっ!』、すごく楽しませて頂きました。企画という発表の場において、燦然と光り輝くネタでした。



★モンハンほもさんへ

 感想をどうもありがとうございます。鋭いご指摘で冷や汗ものです。ありがとうございます。

>なぜか考えたのですが、キャラクターから人間味を感じなかったためだと思います。

 あっバレてしまったな、と思いました。設定から先に作って、どういう人間かというのはあとから考えたために、自分でも思い入れが少ないのだと思います。小説を書く時に、人間というよりも、世界や設定を書きたいのかもしれません。福島正実さんの『SF入門』の中で、小松左京さんが「SFは世界を描くもの」というような趣旨のことを書いていらっしゃったのですが、個人的にその考えが魅力的で、世界設定にこだわりすぎているかもしれないと思います。ですが、「人形劇」ではいけませんね。楽しい小説を書けるように精進していきたいと思います。

>作品から確かな実力を感じました。

 励まされるお言葉でした。しかし実際未熟者であるので、これからも筆力を高めるように頑張っていきたいと思います。

 貴作『ドジッ子サンタの服部さん』を後日拝読させて頂きます。感想期間中は感想を書けずに申し訳ありませんでした。感想制覇を目指したのですが、途中で力尽きてしまいました……。ギャグ作品は大好物なので楽しみです。
 

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2016年01月20日(水)21時10分 青出作者レス
★ハイさんへ

 感想をどうもありがとうございます。いろいろと粗の多い拙作を広い心で読み取って下さり、嬉しく思います。

>●我知らず、の用法がわずかに間違っているような気がします。

 「自分ではそれと意識せずに」という意味合いで使ったつもりだったのですが、不自然でしたでしょうか。前後に、自分でも無意識のうちに体が動いてしまった、というような描写があればよかったですね。

>●ヤマアラシのジレンマにも似た良い設定でした。

 なるほど、そう言えばヤマアラシのジレンマだな!と思いました。設定を褒めて頂き、大変嬉しいです。

>雪、でしょうか? 明記してありませんでしたが、そう受け取らせていただきました。
>しかしこれは若干、無理があったように思います。

 作者コメント欄にテーマを記載するのを忘れていました。大変申し訳ありませんでした。「雪と美少女」のつもりでした。
 言われてみれば、雪は本当に無理がありますね。雪というか岩石のカケラが降ってくるようなイメージで書きたかったのですが、それも無理があるかもしれません。それはそれで環境に変化を及ぼすでしょうし。

 貴作『魔法少女は未完成』は、とにかくヒロインが抜群にかわいかったです。ミカンのお団子ヘアはサイコーです!



★いりえミトさんへ

 感想をどうもありがとうございます。いい点・悪い点両方をご指摘頂き、とてもためになりました。

>また、「その隕石を破壊できるほどの水蒸気爆発を引き起こす水流と火炎って、どんだけすごいんだよ」という点も気になりました。
>この点については逆に、「水蒸気爆発で破壊できる隕石の大きさとは?」という疑問もありました。

 おっしゃるとおりだと考えます。現状ですと、現実味がないですね。今後どこで発表できるかはわかりませんが、このへんを踏まえてリライトしたいと思っています。水流と火炎に関しては、前半でその能力を使っているエピソードを足す方がよさそうだと思いました。

>この物語は、あくまで恋愛ものなので、上記のような部分は舞台設定にすぎない、というふうに考えることもできるかとは思いますが……。

 お優しい解釈に痛み入ります。しかしSFを書きたいなら、ここはおざなりにしてしまってはいけないなと思います。この話でやろうとしたこと自体は自分でも気に入っているので、もっとよい内容に変えていきたいです。

 貴作『雪森 愛』の優勝おめでとうございます。雪像の少女を物理的に、あるいは心理的に作り上げていく中で、主人公たちが創作者として成長していくという物語は心に迫りました。私も主人公たちを見習い、努力を続けていきたいです。



★99kgさんへ

 感想をどうもありがとうございます。非常に細部に渡るご指摘に感謝にたえません。

>アルマゲドンでも核爆弾を使用、それも表面で爆破したんでは歯が立たないという事で、穴を掘って爆弾を埋め込みましたからね。

 アルマゲドン、私も見ました。好きな映画のひとつです。そう言えば埋め込んでいましたね。今回頂いたコメントの中で、リリアベルが氷を隕石内部にぶち込む、というものがあって、そうした方がよさそうだと考えました。そうすれば、氷族の能力にも整合性が取れますね。現状ですと、「氷」族なのに、「水流」を出していますので。

>主人公はいわゆる落ちこぼれというやつではなかったのでしょうか。

 ここも、もう1エピソードあった方がよさそうですね。

>ラストの順序を入れ替える必要性はあったのでしょうか。

 効果的だったかはわかりませんが、惑星が喜びに沸いている中でひっそり生きていくことを選択した2人を表現したかったのでした。

>結局サイエンスなのか、ファンタジーなのか。
>どちらかと問われればサイエンスではないのでファンタジーです。
>しかしファンタジーとして見るとどうしてもサイエンスっぽさが気になってしまう。

 頂いた感想の中で、一番グッときたフレーズです。本作のテーマは恋愛だったので、隕石関連の描写は手薄になってしまったと思います。そういう意味ではファンタジーでした。サイエンスっぽくなったのは、今考えると、結末を決めた頃からです。最初に考えた結末は、体ごと火炎/氷柱になった2人が隕石に体当たり→爆発→終わり。という感じだったのですが、やはりお祭企画ですからハッピーエンドで終わらせたくて、ひねり出したのがこういう形になりました。その結果、エアカーがシェルターになるのか?とか、いろいろ不整合な点が出て来たのだと思います。

 貴作『雨は夜に雪になる』は、ユキエと、樹の下の少女との間で揺れ動く主人公の気持ちにハラハラワクワクしながら読ませて頂きました。全編通じてクリスマスらしい雰囲気が醸し出されていて、冬企画にぴったりの作品だったと思います。



★作手 善夫さんへ

 感想をどうもありがとうございました。星好き同志ということで、嬉しいです。シリウスかリゲルで迷ったのですが、マイナーな方ということでリゲルにしてみました。

 貴作『博士と助手と美少女』は、私も博士とかロボットとかが大好きなので楽しかったです。ぜひラストまで書かれたバージョンを拝見したいです。



★天田龍太郎さんへ

 感想をどうもありがとうございました。好みと言って頂き、大変嬉しいです。天田さんに読んで頂けて、この作品も幸せなことでしょう。

>一つだけ言っておきたいんですが、今回の冬企画で一番タイトルのセンスがあるのはこの作品だと感じました。

 褒めて下さりありがとうございます。1つだけでもいいところがあってよかったのかな、と思います。

>いやあ……かなり好みでした。

 いやもう……単純に嬉しいです。企画に参加してよかったと心から思える瞬間でした。

>で、いざ読もうとしたらSF? かファンタジー的な感じだったので尻込みしてしまった……。

 私も、こういう世界観を受け入れてもらえるのだろうかと戦々恐々としていました。ラノベではSFは受けないというようなことも読んだことがあったので、この機会に皆様のご意見をうかがいたかったというのも参加理由の1つではあります。(とは言え、科学描写メタメタのこの作品は、SFとは言えないですが)。でも個人的にSFを読むのが好きなので、もっとそういう作品がラノベに限らずいろんなところで増えたらいいなあと、読者として思っているところです。

>俺だったら取り合えず、二人が水蒸気爆発を利用して惑星を破壊しようとするも、たった二人の力では救えず、二人は死んでしまう。

 そういった結末も面白いですね。今回、結末を肯定して下さる方と、悲劇で終わらせた方がよいという方と、両方いらっしゃって、とても刺激を受けています。とにかく、私の作品を読んで少しでも改善案について考えて頂き、非常に感謝しております。

 貴作『※この物語はフィクションです。』は、挑戦的な構成で唸らせられました。シロハネの未来に幸多からんことを祈っています。



★wさんへ

 感想をどうもありがとうございます。非常に詳細なご提案を頂き恐縮しております。

>長編を書くためのプロトタイプとしての短編というのなら、それはそれで良く、十分に役割を果たしているといえます。書き足りない部分をじっくり描けば良い長編が書けると思います。
>しかし独立した短編としては物足りなかったです。

 ページ数的には、実のところこれが精一杯で、書きたいことを全て詰めこんで32枚という感じでした。ですが、長編に直すという案もいいですね。現状では、科学描写、世界観の説明、超能力のエピソード等々で、説明の足りていない部分が多いので、そのへんを足していく必要がありそうです。

>主人公がヒロインを好きになる展開も、一目惚れといってしまえばそれまでですが、やはりどうしても好きになるほどの魅力を冒頭だけでは感じるのは難しいので、どうしても物語展開のためのご都合を感じてしまいます。

 これは迷ったのですが、好きになるのに理由はないということを示したかったので、省いてしまいました。ですが、やはり本当にそれでいいのか自信がなく、リリアベルには好きになった理由を語らせてしまっていたりして、ぶれているのですよね……。どちらにするか、じっくり考えてみたいと思います。

>主人公に関しては、才能の差による父親との確執、という背景があったので良かったのですが、ヒロインに関してはそういった家庭環境の問題がもう少し弱く感じました。

 これも一応リリアベルの父親は家庭を顧みない人で、母親は既に死去、などというような設定も作ってあったのですが、主人公の方を際立たせたくて書けませんでした。検討いたします。

>せっかく壮大な設定であるにもかかわらず、両陣営の間の緩衝地帯に簡単に移動してしまっているのもびみょうでした。

 私の悪い癖だと思っているのですが、細部を暗示させようとしてしまうところがあって、エアカーの「コンコルド」という名称で説明しようとしてしまっていました。本物のコンコルドは音速ジェット機なので、半日もかからずにいけるというような。でもそれも、この惑星が地球と同じくらいの規模なのだということを書いていなければピンと来ない部分ですね。しかも、コンコルドを知っている若い人がどれだけいるかも不明ですし。改稿時はなんとかしたいと思います。

 感想にお時間を取って頂き、本当にありがとうございました。
 

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2016年01月18日(月)23時29分 青出作者レス
★ミチルさんへ
 感想をどうもありがとうございました。この世界観を受け入れてもらえるのだろうか…と不安だったので、楽しんでいただけたようでとてもホッとしました。

>欲を言うなら、集団の対立関係を象徴するエピソードがもっと描きこまれていると、ブルースとリリアベルの決意がより心に響いたかもしれません。

 あっ、それ面白そうですね! ほかのかたの感想にあったのですが、パーティのあたりで、そういった場面を書くとよかったかもしれません。ご意見ありがとうございます。



★つとむューさんへ
 感想をどうもありがとうございました。特に科学的描写に関するご意見が非常にためになりました。

>ラストのこの展開。
>最初は一瞬、そんなことあるか?とも思いましたが、
>心の底では、そうなるといいなあ、と思っていたので、
>良いラストだったと思います。
>この二人が、夜明け族のアダムとイブになるといいですね。

 結末に関してポジティブなご意見をありがとうございます。夜明け族、というのは素敵ですね。書きたかったことをくみ取って下さり嬉しいです。

>あと、一日と一年の概念についてです。

 これなのですが、一応地球時間と同じ時間帯で動いているという設定だったんですが、書き入れられませんでした。そうするとまた、地球時間って何よ、という話になるのですが……。SFを書くんだったら、こういう細かいところも突き詰めていかないといけませんね。

>ここは、夜側の凍土がなんで溶け出すと予想されるのかが不思議でした。

 本当ですね。教えて頂きありがとうございました。

 貴作の『くるりのアクセル』は、スポーツの考証がしっかり行き届いた作品でした。もう一度しっかり読みこんで、見習わせて頂きたいです。



★馬さんへ

 感想をどうもありがとうございます。すごく丁寧にお考えを書いて下さってとても嬉しかったです。

>ブルースってウィスキーとかバーが浮ぶので。

 実は名前は『バットマン』の主人公ブルース・ウェインから取ったんです。ブルースの執事のアルフレッドが、拙作のトラバントという感じで(笑)

>全体を通して結構初めから「ここはどこ」感があったので、世界作りを見て行くと同時に「ああ、なるほどこういう世界なのね」と後々分かって行く点は、多少分かり辛さを感じました。

 わかりにくかったようで申し訳ありません。どこで世界観の説明をするかというのは難しいですね。馬さんの『蒼い月影』のように自然と世界に入らせられればいいのですが……。今後何回も練習していきたいと思います。

>二人のがむしゃらな若者がドカーンしてしまったとばかり思っていたので、最後に二人が無事だったのが、良かったと胸を撫で下ろしました。

 ご都合主義すぎるかなあと心配だったのですが、そう言って頂けてホッとしました。

 貴作『蒼い月影』は、今企画で一番好きな作品世界です。目を閉じるとまぶたの裏に浮かぶような美しい世界を楽しませて頂きました。



★ウサリアスさんへ

 感想をどうもありがとうございます。楽しんで頂けなくて残念でしたが、次回はよりよいものを目指して頑張ります。

>舞台背景が見えない、キャラの外観や設定が分かりづらい、そのためか、訳の分からん単語の羅列で、どこか唐突な印象を受けます。

 世界観の説明が冒頭のエピソードが終わってから出て来るのでわかりづらいかもしれないなあと心配でしたので、このご指摘はありがたいです。主人公の外観は書こうか書くまいか悩んで、結局リリアベル視点のエピソードでちょっぴり差し込んだ感じになってしまいました。そもそも三人称なので、最初の時点で書いてもよかったかもしれませんね。
 頂いたご意見をもとに精進致します。



★筋肉バッカさんへ

 感想をどうもありがとうございます。ロミオとジュリエット、読み取って頂けて嬉しく思います。

>物体という単語は無機質で味気ないと感じました。ロマンチックなお話なので、言ってしまえば、もっとキザな表現でもいいかもしれません。その涙はどんな宝石よりも美しかった、みたいな。

 キザな表現というのは、なるほどと思いました。文章が味気ないというようなご指摘も頂くので、ロマンチックを目指して書いてみたいと思いました。とにかくラ研の研究室にも書かれているように、「劇的な表現」に憧れています。たくさん読んで勉強していきたいと思います。
 

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2016年01月18日(月)23時05分 青出作者レス
★この度は企画開催お疲れ様でした。プログラム開発やサーバー運営など、労を割いて下さった九条さん、本当にありがとうございました。また、これまでの道筋を築いて下さったラ研の諸先輩がた並びにうっぴーさんに深く感謝申し上げます。

★前回の秋企画がすごく楽しかったので、また新しいものを書きたいなあと思っていたところでのタイムリーな冬企画でした。秋企画が楽しかったのは、テーマが「アトランティス」ということで、書き手の皆様の創意工夫あふれる異世界が見れたからです。そうやって拝見しているうちに、自分でも異世界が書きたいなあと思っていました。結果として思いついたのが本作です。

★今企画で個人的に画期的だったのは、感想期間前半に感想内容が見えないことです。私自身、自分の考えに自信が持てないものですから、前のかたの感想を参考にすることがよくあります。ですが、今回はそれが全くできないということで、感想者のかたの志向が反映されたフラットな感想を頂けるのではないかと感じていました。スティーブン・キングの言葉だそうですが、「自作を10人に見せ、7~8人が指摘したところを直しなさい」を、かなり理想に近い形で実践できるのではないかと思いました。そういった意味でも、とても刺激的で勉強になる体験でした。

★結果としては、 14の感想のうち約8つで、隕石破壊の科学考証の粗に関する指摘を頂きました。決して手抜きをしたわけではなく、理数科目がこっぴどく苦手なのになぜかSFが好きという自分としてはこれが精一杯だったのです……。この点に関して様々なアイデアを提案して頂き、本当にありがたく思います。特に、つとむューさんの「リリアベルが氷の粒を隕石の中にぶち込む形にした方が」というアイデアに惹かれました。その他頂いたご意見もしっかり検討して、次に活かしたいと思います。
 また、結末に関しては、全く正反対の意見を頂いたのが興味深いところでした。私としても、ロミジュリらしく最後は悲劇で終わろうかなと考えていたところもあるのですが、クリスマス・お正月をはさむ企画なのに悲劇もどうかと思い、こんな結末にしたところです。好きと言って下さるかたもそうでないかたも両方いらっしゃって、ひとつ考えるきっかけになりました。

★最後になりますが、拙作に感想を下さった皆さま、本当にありがとうございました。頂いた感想は全てコピーして永久保存させて頂いています。
 以降、簡単ではありますが、個別に返信させていただきます。
 

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2016年01月17日(日)19時11分 モンハンほも20点
拝読いたしました。

面白かったです。これはもう間違いありません。SF要素×ハッピーエンドのロミジュリ。アマチュアが名作を下敷きにして作品を書くとたいてい大惨事になるのですが、御作は作者様というフィルターを通して上手く昇華できていたと思います。
ですが、すっきりした読了感のわりに手放しでは褒めにくかったです。
なぜか考えたのですが、キャラクターから人間味を感じなかったためだと思います。脚本的というか、人形劇を読まされている感覚とでも言いましょうか。ストーリーの一番の見せ所は、世界を救う方法がある、けどそれを実行すると二人の今生の別れになる、という場面だと思うのですが、二人の葛藤がイマイチ伝わってきませんでした。ですので、自分なら字数に余裕もありますし、その場面を引き立たせるよう意識して加筆します。
作品から確かな実力を感じました。作者様はかなり書きなれている方なのかな、と想像してみます。ありがとうございました。


拙い感想で申し訳ございません。
以上、失礼いたしました。
 

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2016年01月17日(日)18時40分 タカテン yRNUcsqs0o20点
冬企画への参加、お疲れ様です。
拝読いたしましたので、感想を送らせていただきます。

(良かった点)
・ タイトル、そして雰囲気
企画に限らず、タイトルというのは作品の中で最初に読者の目に触れる部分なので、ここでどれだけ目をひきつけられるかというのはとても大切です。その点、御作は今回の企画の中でも一番目立っていたと思います。
また、タイトルだけでなく、その内容も今回のお題では考えにくいSFモノで、作品全体の雰囲気でも目立っていました。

・ SF仕立てのロミジュリもの
古典的なロミジュリものですが、そこにSFという要素を加えることで一風変わった作品に仕上がっていました。上手く調理したなという印象です。

(気になった点)
・ ふたりだけの力で救えるのか?
果たしてひとつの星を壊滅においやるほどの隕石を、たったふたりだけの力でなんとかなるものなのでしょうか? 
……うん、作り話なんだからそんなのを真面目に考えるなよというツッコミが聞こえてきそうですw

(自分ならこうするという無責任なアドバイス)
 御作のラストもいいのですが、個人的にはただふたりの力によって世界が救われるのではなく、初めて敵対する部族同士のふたりが手を組んで隕石に立ち向かう姿を見た世界中の人たちが、それまでのわだかまりを捨て、自分たちの力を合わせることで世界を救うというラストも捨てがたいように思います。
 
 それでは失礼いたします。
 執筆お疲れ様でした。
 

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2016年01月14日(木)00時58分 藁谷拳 Awdr/kQ7Ic20点
執筆お疲れ様です。読ませていただきましたので感想を残しておきます。

世界観がしっかりと確立された、かなり骨太なSFであるとお見受けしました。
テーマがSF風ファンタジー版ロミオとジュリエットとのことでしたが、一貫してぶれることなく、物語を展開したのは確かな実力があってのことと思われます。
また隕石の衝突という惑星消滅の危機を、意外な方法で解決したクライマックスは「ああ、そうなのか」と素直に感心させられました。

次に、気になった点に関してあげさせていただきます。

○炎族と氷族の緩衝地帯が黄昏地帯と呼ばれる理由について
黄昏時というのは普通、斜陽とか実力が落ちて寂しいさまを表現するときによく用いられますね。
ですので隕石が惑星に追突するその前、リゲル惑星の状況を比喩したものと解釈しました。

ですがそうなると、その開始直後のシーンが腑に落ちなくなってしまいます。
主人公たちがいる場所は、黄昏地帯とありますが、結構明るいんですね。これは太陽よりも大きく見える隕石が輝いているので、そうなっているのですね。
これは黄昏時の比喩を打ち消すことになってはいませんか?
「夜明け前が一番暗いんだ」がタイトルなら、隕石衝突が解決する前、つまり夜明け前は暗いほうがタイトルと合致するのでは?

そしてなぜ人々は緩衝地帯を夜明け地帯ではなく黄昏地帯と呼ぶのか? 
疑問に思いながら読み進めていましたが、結局最後まで把握できず。
ここは説明がほしかったところです。

○ブルースの能力について
これは他の方からも指摘がありましたので重複になりますが、父親から「火柱のひとつも立てられない」と酷評されたブルースが、どうして隕石を覆うほどの火炎を発することができたのでしょうか?
この点に関しても説明がなかったのは残念です。

○隕石の爆発後、欠片が雪の粒になった件
上空で冷やされて雪になったそうですが、隕石はすでにエアカーから火炎が届く位置にまできてるんですよね。
黄昏地帯にいることもあり、炎族のブルースが寒さに耐えられるだけの温度があったと推察できます。
(さらに隕石はブルースの火炎で軽く燻されてますよね)
なのでそこから欠片が雪になったとはちょっとうなずけない話ではあります。

あと間近(くどいようですが火炎が届く範囲)で起きた隕石の爆発からどうやって無事でいられたのかとか、低酸素症をどうやって克服できたのか(「長い旅だった」とあるのでかなりの高度まであがったはず)とか、色々と設定に粗が見受けられました。

それらを除けば、レベルの高い作品であることには違いありません。
リリアベルは可憐なお姫様で、読者の要望に応えるに足るヒロインです。
ブルースもシガレットを吹かせる不良に見せかけて、昼の将軍の息子らしからぬ弱い面が垣間見れて、さらにリリアベルに会うため無鉄砲さを見せつけ、主人公らしい主人公のように思えました。
また執事のトラバントはあまり出演シーンがありませんでしたが、いい味を出していました。
突っ込みながらも結局は楽しんで読ませていただきました。ありがとうございます。
 

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2016年01月10日(日)21時30分 w10点
こんにちは。wと申します。
『リゲル、夜明け前が一番暗いんだ』読んだので、以下に感想を書きます。

なんといっても、冒頭で提示された世界設定に魅力がありました。
また、物語の筋はロミオとジュリエットということで、古来よりありふれたものかもしれませんが、それプラス隕石による終末、という舞台設定に特徴があるので、いい組み合わせだと思いました。

ということで、非常に魅力的な題材の作品だとは思いました。が、その一方で欠点、作り込み不足も目立つ感じでした。
一言で言ってしまうと、世界観の壮大さに対して、短い尺にストーリーを詰め込んでしまっているので寸詰まりになっている、という印象でした。
このへん、作者さんがどう考えてこの作品を執筆したか、ということが問題かと。
長編を書くためのプロトタイプとしての短編というのなら、それはそれで良く、十分に役割を果たしているといえます。書き足りない部分をじっくり描けば良い長編が書けると思います。
しかし独立した短編としては物足りなかったです。
主人公がヒロインを好きになる展開も、一目惚れといってしまえばそれまでですが、やはりどうしても好きになるほどの魅力を冒頭だけでは感じるのは難しいので、どうしても物語展開のためのご都合を感じてしまいます。
主人公に関しては、才能の差による父親との確執、という背景があったので良かったのですが、ヒロインに関してはそういった家庭環境の問題がもう少し弱く感じました。
また、隕石による終末というのが、実感が伴っていませんでした。エアカーとか作れるくらい科学力があるのならいつ隕石が衝突するかの予測ぐらい立てられそうですし、そうなると、もっと周囲の人々も主人公たちも危機感とか絶望感を持っていそうなものだと思いました。
せっかく壮大な設定であるにもかかわらず、両陣営の間の緩衝地帯に簡単に移動してしまっているのもびみょうでした。本来なら、北極と南極から赤道へ行くくらいの大規模な移動で、エアカーがどの程度便利な乗り物か分かりませんが、そんな気軽に緩衝地帯に行けるのでは、惑星の規模はどんだけ小さいんだよという感じで、せっかくのスケールの大きな設定が台無しとなってしまいます。
最後、決死の水蒸気爆発で隕石を破壊するところも、大した力の無い主人公が隕石破壊ということになると、今度は隕石がしょぼかった感じてしまいます。水蒸気爆発だけではなく、何か小さな力を増幅させるような工夫というか伏線がほしかったところです。
最後に二人が助かるところも、伏線が無いのでご都合主義臭さを感じてしまいました。

ということで、他にも細かいことがあったようにも思いますが、だいたいの欠点は、長編としてしっかり書き込めば解消できるようなものだと思います。
点数は独立した短編としての評価です。
執筆おつかれさまでした。


 

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2016年01月10日(日)12時19分 天田龍太郎30点
 以下、『リゲル、夜明け前が一番暗いんだ』読書中メモ。

 一つだけ言っておきたいんですが、今回の冬企画で一番タイトルのセンスがあるのはこの作品だと感じました。
 で、いざ読もうとしたらSF? かファンタジー的な感じだったので尻込みしてしまった……。
 読みます。
 青年と少女のコンビかな? 掛け合いは割と好きな感じかもです。
 異世界版ロミジュリかな? 結構好みな展開。

 いやあ……かなり好みでした。
 何ていうか、古き良きSFみたいな感じで、ラノベっぽいノリはあんまり感じませんでしたが……。
 男と女が対であり、お互いがお互いの存在を解放すると、心中になってしまうようなアイデアはかなり好きです。
 俺だったら取り合えず、二人が水蒸気爆発を利用して惑星を破壊しようとするも、たった二人の力では救えず、二人は死んでしまう。
 んで、世界滅亡でカーテンコールを引きますね(笑)
 いやいや冗談ですよ。
 冗談ではないですが。
 何にせよ、かなり俺好みの作品でした。文体も新しくはないですが、作品世界観には合っていたと思います。

 作品の配点(20点)+俺好み(10点)で30点です。
 

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2016年01月09日(土)13時34分 作手 善夫 hjAE94JkIU10点
自分も星好きなので、タイトルで真っ先に読みました。

結末もある程度予想できるものでしたが、楽しく読ませていただきました。

 

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2016年01月10日(日)15時54分 99kg mXR.nLqpUY10点
■世界観、設定

50年前に観測されて現在エアカーで行ける所にあってすぐ衝突しないのなら、飛来した隕石が惑星の衛星軌道に捕らわれて少しずつ回りながら落下してくるイメージでしょうか。
突然衝突警報が鳴った理由は分かりません。
エアカーで行けるなら大気圏内という事になりますが、そのくらい近いなら色々と生態系に影響が出ているのか?
そろそろ生態系が破綻するだろうという予想日なんでしょうかね。


巨大な隕石が、表面で水蒸気爆発を起こしたくらいでコナゴナになるんだろうか?
アルマゲドンでも核爆弾を使用、それも表面で爆破したんでは歯が立たないという事で、穴を掘って爆弾を埋め込みましたからね。
砕けて氷の結晶になったという事は氷の塊だったんでしょうか。
弱可燃性の液体が結晶化した塊が、水蒸気爆発の力で砕けたのなら説明つきますかね。
でもそれなら大気との摩擦で放っておいても燃え尽きる。そもそもこんなモロいなら氷でなくても大気との摩擦で隕石燃えてるでしょう。
うーん、やっぱり分からない。


主人公はいわゆる落ちこぼれというやつではなかったのでしょうか。
それが突然星を救う存在になるのが唐突な印象です。

細かいことですが冷たいタオルって、それでもかなり熱いんですよね?

SF色を抜いてもっとファンタジーでよかったかと思います。
炎と氷という両極の力を同時に発動させた時に生じる空間の歪に隕石を巻き込んで消滅させるくらい無茶でもよかったかも。


■表現的に気になった所

>火炎は、ドミノ倒しのごとく
いわんとしている事は分かるのですが、そういうドミノもあるというだけで、普通ドミノはそういうものではないのではないか? と思ったりします。


■展開的に

ラストの順序を入れ替える必要性はあったのでしょうか。
なにせ二週間も遡りますからね。
二人の場面で締め。結局二人は家に戻らなかった。実は生きていた。というのを示したかったのかもしれませんが、二週間も遡るのは少々乱暴かな、とも思います。

光と闇に分かれて独自の進化を遂げた種族が出会う……という展開はよいのですが、
あまりに過酷に環境の違う地域で別の進化を遂げた、もう違う星の人間です。火星人と水星人が戦争するくらい属性の違う星人が、力を使い果たして地球人になる、という結末は賛否両論あるのなとも思います。
結局サイエンスなのか、ファンタジーなのか。
どちらかと問われればサイエンスではないのでファンタジーです。
しかしファンタジーとして見るとどうしてもサイエンスっぽさが気になってしまう。
どこが気になると問われるとやはり巨大隕石の脅威でしょう。あまりそれについて詳しく説明されていない所に科学的な描写が入る。
二人の人間が捨て身になったくらいで消滅、水蒸気爆発で粉々、とかそこから逆算するとめっちゃしょぼい隕石です。
二人の人間が力を合わせて渾身のパンチを叩き込んで割った、というのとあまり変わらない。
実際炎と氷の能力は彼らにとって日常の力ですからね。
というのがサイエンス風にした時のリスクという所でしょうか。
そこを気にしなければ話的には成立した、普通に楽しめる内容だったかと思います。
 

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2016年01月09日(土)11時25分 いりえミト20点
 こんにちは。
 御作『リゲル、夜明け前が一番暗いんだ』を拝読したので、感想を書かせていただきます。


 タイトルを見たときはオリオン座を題材にした作品なのかなと思っていたんですが、まさかリゲルの惑星に住む人々の物語とは、意外でした。
 
 リゲルに対して常に同じ面を向けながら公転しているという惑星の環境から、昼側、夜側、それぞれの人間の特性や文化、隕石衝突間近という現在の状況など、細かい部分までよく考えられているなと感心しましたね。

 ストーリーとしては、作者コメントにあるように「ロミオとジュリエット」的ですね。
 決して結ばれることのない二人が惹かれあってしまう、その王道展開と、ブルースとリリアベルの二人の心理を見事に描き切っていたと思います。
 王道的な恋愛ものでありながら、地球と別の星を舞台にしていることで新鮮味も生まれている点が面白いです。
 また、ラストで、二人が能力を失ったことで結ばれることができた、というのも上手い落としどころだったと思います。

 
 ただ、細かい部分がちょくちょく気になりもしました。

 たとえば、隕石がだんだん大きくなっている、というのは、いまいちイメージできなかったです。
 隕石というのは、ものすごいスピードで移動しているイメージがあるので、目に見えるところまで近づいてきたら、あっという間に衝突するんじゃないかという気がしました。
 
 また、「その隕石を破壊できるほどの水蒸気爆発を引き起こす水流と火炎って、どんだけすごいんだよ」という点も気になりました。
 これに関しては、それまでに水流や火炎を使っているシーンがなかったので、イメージがしにくかった部分があります。
 この点については逆に、「水蒸気爆発で破壊できる隕石の大きさとは?」という疑問もありました。
 それまでの描写から隕石は相当な大きさだと思っていたのですが、意外に小さかったのかなと。
 
 この物語は、あくまで恋愛ものなので、上記のような部分は舞台設定にすぎない、というふうに考えることもできるかとは思いますが……。


 全体としては上手いと思いますし、とにかく設定が面白い作品でした。


 私からは以上です。
 執筆おつかれさまでした。
 

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2015年12月31日(木)13時12分 ハイ s7d/2ml3o.20点
拝見しました。それでは感想をお納めください。

では、気になったところなどからいきます。

>彼女が立ち上がろうとするので、ブルースは我知らず引き留めた。

●我知らず、の用法がわずかに間違っているような気がします。
ご確認を。

>この惑星は、太陽リゲルに対して常に同じ面を向けながら公転しているため、片側は常に灼熱の昼、片側は常に極寒の夜である。結果、それぞれの側の住人たちは、同じ人間でありながらまったく異なる種族へと進化したのだった。

●良い設定ですね。これで引き込まれました。

>「だって……わたしたち触れあえないのよ、永遠に」

●ヤマアラシのジレンマにも似た良い設定でした。

>「わかってるわ、ブルース。わたしたち、隕石と一緒に吹き飛んで世界を救うのね。素敵じゃない?」

●少しうるっとしました。


●文章
淡々としていましたが、読みやすくてよかったと思います。
この手の話にマッチしていて、良い雰囲気が出ていました。

●キャラ
どのキャラもそれぞれに矜恃と意思を持って動いている感じが出ていて、人間性を感じさせてくれました。

●テーマ
雪、でしょうか? 明記してありませんでしたが、そう受け取らせていただきました。
しかしこれは若干、無理があったように思います。
夜側は雪になっても、昼側は地表の温度や大気の温度が高いため、雪にはならないでしょう。
まあ、無粋なつっこみですが、一応。

●ストーリー
いや、隕石一個をおちこぼれとされるブルースとリリアベルでどうにかなるのかな、という疑問や、最後に普通の人間になる、ってのはどうなんだろう、とか色々つっこみはありますが、私的には結構好きな話でした。
全体としてブレなどなく、すごくきれいにまとまっていて良いですね。見習いたいところです。

しかし、学者とか色々、結局何もしなかったってのはどうなんでしょう?
多少は何かしろよ、と思うのですが。
そういう細かな説得力があれば、もっと良かったと思います。


それでは、執筆お疲れ様でした。
共にあげていきましょう!
 

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2015年12月30日(水)11時54分 筋肉バッカ 9.WICozezU10点
こんにちわ。読ませていただきました。


読んでいて、こういうのはなんて表現したらいいんだろう?と思っていたのですが、作者コメントのロミオとジュリエットというのを目にしてそれや!と妙に納得しました。セリフや地の文にもそういった雰囲気が感じられたように思いました。

気になった点です。
先述の通り、セリフや地の文に作者さんなりのこだわりを込められているように感じたのですが、それだけに、ちょっと言葉遣いが残念かな、という箇所がありました。
>> 彼女はそう言って、顔を両手で覆った。ブルースはどきまぎしながらも、その涙の美しさに心を奪われていた。実際、それは彼がこれまで見た中で最も美しい物体だった。
物体という単語は無機質で味気ないと感じました。ロマンチックなお話なので、言ってしまえば、もっとキザな表現でもいいかもしれません。その涙はどんな宝石よりも美しかった、みたいな。まぁ、この例文は私のセンスがアレなんでアレですが。こういった箇所がいくつかあったので、見直してみてもいいかもですね。

以上です。
執筆おつかれさまでした。
 

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2015年12月29日(火)18時22分 ウサリアス-20点
 どうも、ウサリアスです。

 面白くないですね。

 舞台背景が見えない、キャラの外観や設定が分かりづらい、そのためか、訳の分からん単語の羅列で、どこか唐突な印象を受けます。
 枚数もまだ余裕があるので、その点をきちんと説明したほうが良かったです。
 

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2015年12月29日(火)10時05分 馬 SGA7bLSsMA20点
拝読致しました。
どこかの遠い惑星もの、という事で、普段はSFは読まない手合いですが、それも隕石とか人がいる、という部分で親近感的なものを感じて読ませて頂きました。
まず初め、主人公がてっきり五十代ぐらいのおじさんと思い込んで読んでしまっていました。それはきっと喋り口調や仕草、思想、シガレット記述で先入観がばりばりに入ってしまっていたのでしょう。なので、全体を通して彼が実はヒロインと同年代、しかも十七歳というのを見ていて、対象のキャラ設定がこの人だけちぐはぐだなと思ってしまいました。名前からしても渋すぎて年嵩を想起してしまっていたのでしょう。ブルースってウィスキーとかバーが浮ぶので。
一方、ヒロインの女の子の美しさや彼女のいる世界の描写などが綺麗で素敵でした。やはりヒーローの男の子が言うように一言でも「綺麗な住まい」の城が想像できました。純粋な性格や一心な所、かなり好きです。
それらの対比があって、荒削りな主人公と、繊細な少女の関りが新鮮でした。触れ合うと互いが傷つけあってしまう身体的な部分は幻想的だと思いました。
特に若いながらに行動的な無謀さ、二人の、自分達だけでしか見えなくなってしまう悲壮感(なんで水柱と火柱を作らせに夜明け地帯に両方のパパや元老院たちを集結させなかったのか、という、それさえも思い立たない即効実行しなければと思ってしまった若さ)、祖国を愛する二人の健気さ、それらや、主人公の心にいきなり影を落とした恐怖、「友達」を思う心。父の大変さも分かるんだけど、無力な子に当てられる子供の辛さと大人の身勝手さに耐える主人公。執事としての耐え得る心。悔しさや切なさを思いながら読みました。
全体を通して結構初めから「ここはどこ」感があったので、世界作りを見て行くと同時に「ああ、なるほどこういう世界なのね」と後々分かって行く点は、多少分かり辛さを感じました。そして隕石を砕く場面で、あんなにパワーがないないと言っていたのに「あれ、パワーあるじゃないの」と首を傾げました。それが「愛する人を見つけ守りたいと一心に思う若者が覚醒し目覚めた体をくすぶるパワーだった」という記述が一瞬でも現場であると、なるほどと思ったと思います。
二人のがむしゃらな若者がドカーンしてしまったとばかり思っていたので、最後に二人が無事だったのが、良かったと胸を撫で下ろしました。確かに力自体が他所に放出されているわけですから、発してる彼等が無事なのも頷けると思っていた手前、「力を出し切って元来の人としての体に戻ったので抱き合える」という記述、一枚上手で、それ恋愛的に素敵! と思いました。
隕石の部分はドキドキさせられました。そして最後にまさか胸が撫で下ろされる場面が容易されていただなんて、この作者様、やるな、と。胸キュンでした。
やはり何作か読ませて頂いて、貴公の作品もなのですが、皆さんの作品にある「緩急」「ヤマ場」「起承転結」「作者にしか分からない意外性」。凄いなと思いました。それらが一切考え出せない私なので、その辺りを今回の企画作品を読ませていただいて、私の未熟さが再確認され勉強させてもらっています。
SF版ロミオとジュリエット、楽しませて頂きました。切なかったです。
執筆お疲れ様でした。
 

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2015年12月28日(月)23時56分 つとむュー10点
冬企画の執筆、お疲れ様でした。
御作を拝読いたしましたので、感想を記したいと思います。

>この惑星は、太陽リゲルに対して常に同じ面を向けながら公転しているため、片側は常に灼熱の昼、片側は常に極寒の夜である。

設定がとても面白い作品でした。
特に、この設定と、炎族、氷族という対立は面白かったです。
確かに宇宙版ロミオとジュリエットですね。

>水蒸気爆発は知ってるか

炎族と氷族の特徴から、水蒸気爆発を使うというアイディアも
良かったと思います

>実のところ、炎と氷の能力を使い果たしたふたりは、太古の祖先と同じ体質になっていたのである。

ラストのこの展開。
最初は一瞬、そんなことあるか?とも思いましたが、
心の底では、そうなるといいなあ、と思っていたので、
良いラストだったと思います。
この二人が、夜明け族のアダムとイブになるといいですね。


気になった点は、科学的描写です。

まず、水蒸気爆発ですが、
火山の場合、火山の中に地下水という形で水があるので、
マグマによって急に熱せられると爆発します。
隕石の場合も、隕石の内部に水を入れてやらないと、
爆発はしないんじゃないでしょうか?
(焼石に水をかけても、ジュウと水蒸気は外に広がっていくだけですし)
ということで、隕石を爆発させるシーンは、
リリアベルが氷の粒を隕石の中にぶち込む形にした方が、
よりリアリティが増すんじゃないかと思いました。

あと、一日と一年の概念についてです。

>五十年前
>翌日には、昼側でも夜側でも科学者たちがもっともらしく解説を始めた。

例えば、「翌日」って何のことでしょう?
この星では昼と夜が入れ替わらないので、何が一日なのかわかりません。
もし、自転=一日にすると、一年後ということになってしまいます。
そもそも、炎族の人達は、一年(公転)をどうやって見分けているのでしょうか?
(氷族の人なら、星の動きで一年がわかると思いますが)
あと、炎族の世界はずっと昼間だし、公転の内側を向いているので、
隕石は見えないんじゃないかと思ったりします。

>昼側の火山は凍りつき、夜側の凍土は溶け出し大洪水が……。

ここは、夜側の凍土がなんで溶け出すと予想されるのかが不思議でした。
隕石からの粉塵が惑星を覆うと、全体的に冷やされるんじゃないかと思います。

あと、本作に登場するリゲルは架空の恒星だと思いますが、
実在するリゲルは、どうやら連星らしいです。


いろいろ書いてしまいましたが、設定が面白くラストが良かった作品でした。
拙い感想で申し訳ありません。
今後のご活躍に期待しています。
 

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2015年12月28日(月)22時59分 ミチル20点
 こんばんは、御作を読了いたしました。拙い感想になりますが、参考になる部分があると幸いです。
 独特の世界観が魅力的でした。

・設定が秀逸です。炎族の特性がよく表現されていました。ブルースを含めて、炎族は氷属の世界には住めない理由がよく示されていました。

・冒頭の一文に惹かれました。一体何事かと興味を引きます。

・惑星が消える物語かと思えば、どんでん返しがありました。ブルースとリリアベルにしかできない展開に、うなりました。壮大な物語でした。

・和解パーティーの虚しさはよく描かれていました。欲を言うなら、集団の対立関係を象徴するエピソードがもっと描きこまれていると、ブルースとリリアベルの決意がより心に響いたかもしれません。


 世界観の作りこみが良かったです。これからも執筆を頑張ってください!
 

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合計 14人 200点

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